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  • 問題が起きたらだれのところへ行けばよいのだろう
    目ざめよ! 1983 | 10月8日
    • に言葉を続けました。「母はわたしの話をよく聞いてくれましたし,どうすれば問題が解決するかもよく知っていました。問題がすっかり片づいた時に気づいたのですが,わたしにとっては大きな問題だったのに,母は以前にもうこのことを経験していたのです。母の経験はちょうどわたしが必要としていたものだったのです」。

      料理の仕方,楽器の演奏,複雑な機械の操作などを修得しようと思えば,経験を積んだ教師に相談するのではないでしょうか。ましてや,人生の複雑な問題についてはなおのことそれが必要なのではないでしょうか。子供は自分の問題を解決するのに親の長い経験に頼ることができるということを忘れないようにしましょう。

      確かに親は大きな助けになります。子供のことを親以上によく知っている人がいるでしょうか。親以上に子供の力を正しく評価し,しかも弱点も知っている人がいるでしょうか。正しい忠告にとことん従う必要のあるとき,子供を支えることができるのはだれでしょうか。

      なるほど親という親がみな問題について巧みに話し合えるわけではありません。これは,長期間意思の疎通が欠けていたのに,突然大きな問題を扱わねばならなくなったことに原因する場合が少なくありません。ですから,意思の疎通の改善に努めることは大切です。お母さんかお父さんに“包み隠さずに話す”ことです。できるときにいつでも心を打ち明けて話すことです。そうすれば豊かな関係を得る結果になり,小さな問題ならば楽に乗り越え,深刻な問題も理解と愛のある雰囲気の中で扱うことができます。―箴言 23:26。

      聖書に基づく助けを求める

      「突然,自分の住む世界がひっくり返ったような感じでした」と,ケイは語ります。18歳の時にケイは両親の離婚問題の渦中にありました。両親の離婚後少したってから,19歳のただ一人の兄が悲惨な自動車事故に遭って死にました。それから2か月後,ケイは父親がガンで死にかけていることを知りました。ケイが父親に会いに行くと,母親はそれをしっとし,着の身着のままのケイを家から閉め出してしまいました。ケイはだれに助けを求めることができたでしょうか。

      しばらく前からケイはエホバの証人になっていました。そして,問題の多かった初めの数年,会衆の長老たちが心から関心を示してくれたことに感謝していました。それでケイはためらわずに長老の一人に電話をかけ,事情を説明しました。その長老と家族は自分たちの家にケイを迎え,1年以上もの間,地下室をケイのために開放してくれました。

      「感情的な苦しみがあまりにも激しいので,『わたしはいったい何をしているのだろう? 生きていたって仕方がないのではないか』と考えたこともありました」と,ケイは説明します。しかし長老夫妻は聖書を用いて,感情的な痛みから逃れる方法として,パーティーや性の非行に走るよりも,高い道徳規準を保つことの必要をケイが悟るように助けました。夫妻の援助は効を奏しました。というのは現在ケイは幸福な結婚をしており,非常に安定した生活を送っています。

      しかし,あるデリケートな問題の場合には,話すのが少しきまりが悪いように感じるかもしれません。18歳のアーリンがそうでした。「わたしは男の子たちのことをよく空想しました。わたしに深い関心を示す男の子はほとんどいなかったので,男の人の愛情にただあこがれていたのです」と,アーリンは言いました。「でもそのような愛情がどんな結果を招くかは分かっていました ― 6人の実の姉妹のうち5人までが私生児を抱えていたからです。それでもわたしは恥ずかしくて,この強い感情についてはだれにも話せませんでした」。しかし,会衆の長老の一人は,彼女が大きな問題を抱えているように見えたので,彼女に近づき,自分が心配していることを伝えました。その長老は妻と一緒に毎週アーリンに聖書の話をしました。この援助を通してアーリンは自分の感情を克服することができました。

      アーリンは今振り返ってみて,どうして自分から助けを得ようとしなかったのだろうと考えます。「あなた方の中に[霊的に]病気の人がいますか。その人は会衆の年長者たちを自分のところに呼びなさい」と,聖書は勧めています。(ヤコブ 5:14)しかしアーリンは,自分は価値のない人間だと考えていたので,長老たちに近づくことを恐れていました。同じように感じている他の若い人々に対してアーリンは,「長老たちは本当に気遣っているのですからそのように考えないでください」と言っています。もし聖書に基づく援助を受けていなかったとしたら,アーリンは今ごろどうなっていたでしょうか。「以前のガールフレンドたちとまだ付き合っていて,今ごろは妊娠していることでしょう」と,アーリンは答えました。

      そうです,神は確かに若い人々のことを ― あなたのことを気遣っておられます。神はその愛をもって,家族制度やクリスチャン会衆の中に備えを設けてくださいました。あなたの地元の王国会館にある会衆の有益な取り決めをまだご存じないなら,それを知るようになさってください。人生の諸問題について助けを与えてくれる人たちがいます。そのような助けによって大きな安心感が得られることを,経験を通して学んでください。

      「賢い者たちと共に歩んでいる者は賢くなり,愚鈍な者たちと交渉を持つ者は苦しい目に遭う」― 箴言 13:20

  • 人を『立ち返らせる』神の憐れみ
    目ざめよ! 1983 | 10月8日
    • 人を『立ち返らせる』神の憐れみ

      あるエホバの証人は家から家を訪問していて,40歳位の独身の女性に会いました。その女性は,時々読んでいるという,エホバの証人の出版した1冊の本と,たくさんの線の引いてある自分の聖書とを持って来ました。そして,聖書は若いころから読んでいるが,自分は決して救われないし,人間には絶望していると言いました。それでその証人は,エホバの憐れみとキリストの贖いのゆえに罪が許されることをいろいろな聖句を使って強調しました。証人はこの女性が良い心の持ち主であると確信し,また訪ねることを約束しました。

      それから2か月以上たち,20回目位の訪問の時に,証人はようやくその女性に会うことができましたが,その人はすぐに,「私にはいくら言っても無駄だからあきらめてね」と言いました。証人は,「神は決してあなたをあきらめてはおられません」と言って彼女を励ましました。その女性ははっとしたような顔になり,妻のある男性と20年以上不道徳の罪を犯していることを打ち明けました。証人は聖書から,エホバはわたしたちがそのような罪から離れることを喜ばれるという点を示しました。その女性は聖句を熱心に見て,「聖書に書いてあるならやめなければ」と言いました。さらに,「どうしたらいいでしょうか」と真剣に尋ねたので,証人は聖書研究を勧め,その女性は喜んで勧めに応じました。二人はその日に研究を始めました。

      2度目に訪問した時には,明るく生き生きとしていて,妻のいる男性との関係をきっぱりと絶ったので,自分の不道徳の問題は解決したと言いました。

      その週に,この人は記念式に出席し,その後,日曜日の集会に定期的に出席するようになりました。また,手に入るかぎりの文書をすべて読み,偽りの宗教と関連のある品物は2か月位のうちにみな処分しました。聖書が大酒を非としていることを学んだその日から,毎日ウイスキーをコップ1杯飲むという習慣も捨てました。

      王国会館が必要だと聞くと,この人は寄付ができるように自分の土地と立派な家を売ることをすぐに申し出ました。長年の間こつこつと貯金をしてきた末,この女性は物質の財産すべてを後にして,「天に宝を」蓄えることができるように,時間と体力をエホバに差し出す用意がありました。―マタイ 6:20。

      彼女は聖書を研究するようになって8か月たたないうちに伝道を始め,水のバプテスマによって献身を表わしました。

      エホバは「立ち返れ」というご自分の訴えに耳を傾けたこの女性のことをきっと喜んでおられるに違いありません。そして,この人の罪は彼女に「対して思い出される」ことはなく,彼女は「生きつづける」ということをエホバは約束しておられます。わたしたちはエホバの忍耐と憐れみに感謝できます。―エゼキエル 33:10,11,16。

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