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王キリストの忠節な臣民であることを証明するものみの塔 1966 | 7月1日
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することによって人は,黙示録 7章9,10節に説明されている「大ぜいの群衆」の仲間にはいる資格を得ます。彼らは,「あらゆる国民,部族,国語のうちから……御座と小羊との前に立ち,大声に叫んで言った,『救は,御座にいますわれらの神と小羊からきたる』」。
エホバ神と,エホバ神の御子である王キリスト・イエスに対するそのような献身の誓いは,地上の政府に対する誓いよりもはるかにすぐれた責任をもたらします。だからこそイエスの使徒たちは,自国の宗教上の最高法廷から,御国のために働くことを止めるように命令されたとき,「人間に従うよりは,神に従うべきである」と言ったのです。―使行 5:29。
忠実さに対する報い
キリスト・イエスによる神の国をいま忠実に擁護する人々は,イエスの支持を受けることを約束されています。彼らは反対に会うことを予期しなければなりません。しかし,たとえ王や総督のまえにひきたてられるときでさえ,彼らには御国の王の次の約束があります。「あなたの反対者のだれもが抗弁も否定もできないような言葉と知恵とを,わたしが授けるから。……あなたがたは……わたしの名のゆえにすべての人に憎まれるであろう。しかし,あなたがたの髪のけ一すじでも失われることはない」― ルカ 21:12-19。
今日でも,初期のある弟子や使徒のように,王なるキリストに対して忠実を保って死ぬ人があります。彼らは,悪事を働いて殺されるのではなく,キリストの示した正しい原則に従って生活することを強く望み,イエスの命令にそむくことを拒むからです。しかしたとえ一時の間死んでいても,神の新しい秩序のもとで復活することが保証されています。―ルカ 9:23,24。
神の国の反対者たちに対してキリストが行動を起こすときに生きている忠実な臣民は,この世の政府に頼ってきた者や,王の前で身分を得る努力を中途で放棄した者にのぞむ災を経験しないでしょう。ハルマゲドンの戦いで現在の支配制度が崩壊するとき,この世の政府に頼ってきた人々は,突然「国のない者」となるでしょう。それと対照的に,キリストの国の従順な臣民は,キリストから次のような招きを受けるでしょう。「わたしの父に祝福された人たちよ,さあ,世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい」― マタイ 25:34。ルカ 19:26,27。
忠実な人々はすべて,王の父エホバ神に対し,現在と同じく次のように感謝の祈りをささげるでしょう。「わたしたちを敵の手から救い出し,生きている限り,きよく正しく,みまえに恐れなく仕えさせてくださるのである」。(ルカ 1:74,75)それがあなたの祈りであれば,王キリストの忠実な臣民であることをいま証明してください。
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焼き捨てられた偶像ものみの塔 1966 | 7月1日
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焼き捨てられた偶像
◆ コロンビアの特別開拓者は熱心な婦人のカトリック信者と聖書の研究をしていました。その家には宗教的な像がところせましと置かれており,むすこは,もし家が揺れ動けば,それらの像が倒れて家族はみな死んでしまうかもしれないと母親に語るほどでした。しばらく研究が続けられましたが,「『永遠の福音』を全地に宣明する」の映画の上映に出席したその婦人は,映画の中の偶像に関するところを見て怒りを覚え,会場を出てゆき,その後聖書の研究も中止しました。後日,開拓者の姉妹は巡回のしもべを伴って彼女を訪問したところ,暖かく迎えられました。その婦人は自分の行なったことを時間をかけて考えた結果,自分の愚かさに気付き,自分の見たものこそ真理であると認めていたのです。研究は再開され,彼女は集会に定期的に出席するようになりました。また,偶像その他崇拝のための品物を山のように積み重ねて全部焼き捨てたので,近所の人々は驚きました。そして野外奉仕にも参加し始め,さる5月には浸礼を受けました。彼女は7月と8月に休暇開拓奉仕を行ない,12月までそれを延長したいと申込んできました。そして今では正規開拓奉仕を自分の目標にしています。すでに近所の人との四つの家庭聖書研究を司会しています。真理を認識した彼女は祝福されました。
― 1966年度エホバの証人の年鑑から
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