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全世界に伝えられた恐怖政治目ざめよ! 1976 | 6月8日
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紙は,当局者が何もしないというこの問題に注目しています。同紙は,ケニアのデーリー・ネーション紙の次の言葉を引用しています。アフリカ大陸は,「二重の基準を持っているとの悪名がいよいよ高まっている」。そして,この引用に対する次のような説明を載せています。「米国,ソ連,南アフリカ,インド,そして中国などで,ある人々が迫害されると,他の人々はその迫害の責任者を非難するため一斉に立ち上がる。ところが,そうした出来事がアフリカ諸国の人々の身に降り懸かっても,アフリカ統一機構(OAU)の役員でさえ,論評しようともしない」。
そうです,当局者が何もせず,迫害に共謀さえしているので,マラウィのエホバの証人は,再び国外に避難所を求めることを余儀なくされました。モザンビークのミランジ難民収容所に逃げ込むことのできた人もいました。1976年1月に受け取った一報告によれば,その時点で同難民収容所には,約1万2,000人のマラウィのクリスチャン,そしてやはり同じような試練に遭っているモザンビークの同信の仲間たち約1万人が収容されていました。
この残酷な恐怖政治が続けば,最後にはエホバの証人も抵抗をやめ,エホバ神に対する忠誠を破るでしょうか。それとも,最終的にマラウィの当局者が,これらクリスチャン男女に対する迫害を中止するでしょうか。こうした質問に対する答えは,次の記事の中で考慮されます。
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この虐待行為は果たしていつ終わるか目ざめよ! 1976 | 6月8日
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この虐待行為は果たしていつ終わるか
難民収容所にいようと,強制収容所にいようと,マラウィのエホバの証人から寄せられるのは,確固とした勇気と信仰に関するたよりです。彼らは,刑務所の中でも,クリスチャンの霊性を保つために,定期的な聖書の討議と会衆の集会の計画を維持しています。そして,使徒ペテロの次の言葉などから,励ましと慰めを得ています。
「愛する者たちよ,あなたがたの間の燃えさかる火は,試練としてあなたがたに起きているのであり,何か異常なことが身に降りかかっているかのように当惑してはなりません。かえって,キリストの苦しみにあずかる者となっていることを喜びとしてゆきなさい」― ペテロ第一 4:12,13。
マラウィのエホバの証人は,全世界のエホバのクリスチャン証人とは異なった別個の規準や見解を持つ,特異な“分派”などではありません。他の土地のエホバの証人同様,マラウィのエホバの証人も,納税や法律を守ることに関して模範的であるよう努めています。彼らは疑いを抱くことなく,ローマ 13章7節にある使徒パウロの次の戒めを受け入れています。「すべての者に,その当然受けるべきものを返しなさい。税を要求する者には税を,貢を要求する者には貢を」。マラウィのエホバの証人に対する攻撃は,市民としてのそうした義務を彼らが果たさないことに端を発しているのではありません。また,国家を転覆させようとする活動に端を発しているのでもありません。全世界のエホバの証人同様,彼らは平和的で平和を愛好する人々です。ですから,ザ・クリスチャン・センチュリー誌に載った,アーニー・レゲールの「アフリカのエホバの証人」に関する報告は,彼らが「勤勉で,道徳的に方正な市民であるとして広く称賛されている」ことを伝えています。
これらのクリスチャンを脅して,強制的に自分たちの政党の党員カードを買わせようとする人々こそ,マラウィの法律に違反しているのです。党員カードは,すべての市民のための身分証明書のようなものではありませんし,納税とも関係はありません。それは,それ自体に明記されている通り,政党の党員カードなのです。1969年の10月6日
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