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私が受け継いだユダヤ人の遺産に欠けていたもの目ざめよ! 1981 | 9月22日
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いうことや,メシアはこれから来る,ユダヤ教の伝承はすべて聖書に基づいている,といったことを聖書的に証明する用意ができましたら,それをいつ話しに来てくださるか,ぜひお知らせください」。
「そうですね,伺いましょう」とラビは言いましたが,ついぞ姿を見せませんでした。
しかし私たちはエホバの証人の助けを得ながら家庭聖書研究で多くのことを調べました。そして,こうした宗教的事柄についてヘブライ語聖書には明確に述べられていること,また最初のユダヤ人体制がなくなった真の理由についても示されていることを発見しました。
神が創始してイスラエル人にお与えになった祭司・政治体制は,イスラエル人が神を敬いその律法を守る限りにおいてのみ神の祝福を得ました。しかし人間の作った伝承ゆえに彼らはそれらの戒めを無効にし,正しくない体制を大いに支持しました。その体制は西暦70年まで続きましたが,同年にローマ人によって滅ぼされました。祭司や部族の身元を確証する系図は神殿が荒廃に帰すと共に破壊されました。神殿があったところには,今日に至るまで回教寺院の岩のドームがあります。
しかしその事件も,時と出来事の偉大な造り主が,一国民だけでなく,すべての国の人々を祝福する新しい取決めをもって前進するのを妨げ得なかったことを学びました。(創世 22:18)神が支配する一つの国際組織は西暦第1世紀の発足当初から繁栄しました。神はご自身の聖霊によって,そのみ言葉である聖書に関する教育をあらゆる種類の人々に施してこられました。(イザヤ 54:13)私たちはこれらの質問に対する答えを得てどんなに喜んだことでしょう。
神の言葉の真理に対して思いと心を開いた1956年のあの日以来,かくもやさしい思いやりと気遣いを示してくださった神に対し,ロリーと私は愛と感謝の念を深めるようになりました。私たち夫婦とジョエル,ジュリー,マークの3人の子供,そしてマークの妻のマージョリーは幸いにも命と希望の造り主であるエホバを知るようになりました。
うれしいことに,18年間疎遠になっていた弟のマービンとも,この二,三年間にまた行き来するようになりました。今では弟の家族もエホバの証人になっています。それもうれしいことです。
私は自分が受け継いだユダヤ人の遺産に欠けていたもの,つまり真の神エホバに対する崇拝を発見した,と確信をもって言うことができます。また私は,真の崇拝において一致した愛情深い家族を持っており,聖書の律法と原則に忠実な人々との親しい交わりも得ました。あらゆる背景の老若男女を交えたこの人々の中に,聖書の高い道徳律に対する深い敬意や,清潔で建設的な会話や,正直で率直な雰囲気を見いだしたのです。―寄稿。
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大きな音の音楽と人間の体目ざめよ! 1981 | 9月22日
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大きな音の音楽と人間の体
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のマーチン・ポロンは,「思考力と音」という題の論文の中で警告しています。それによると,“ニューウェーブ”とか“パンクロック”などのコンサートで絶え間ない音圧レベル(約130デシベル)にさらされる人々が冒す危険は,聴力障害を起こす可能性だけにとどまりません。長時間大きな音を聞いた後,ストレスと関係のあるホルモンの血中濃度は2倍から3倍になる可能性がある,とポロンは述べています。また,内分泌系,生殖器系,循環器系,神経系統などに悪影響を及ぼすことも考えられると述べています。極端に高い音圧レベルによって生ずる生理的ストレスは,血圧を上げ,コレステロールとトリグリセリドの濃度を高めて,動脈と心筋の変質を招く一因となる恐れがあります。
ポロンは,過度に大きな音に長時間さらされ過ぎることから来る,他の望ましくない影響も挙げています。性機能や生殖機能の障害,敏感な人の場合はてんかんの発作,精神的異常偶発の始まり,めまい,眼球の動きの制御不能などがそれです。妊娠中の母親は,発育中の胎児への危険も悪影響として挙げられていることに注意すべきです。ポロンの主張が正しいかどうかは,今後の一層の調査に待たねばならないようですが,その間,回避できる,絶え間ない高い音圧レベルにさらされる所に身を置かないようにするのが,賢明な道と言えるでしょう。
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