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支部の手紙王国宣教 1980 | 9月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
「神の愛」地域大会での祝福をもって昨奉仕年度が閉じられました。新しい奉仕年度はわたしたちの神聖な奉仕の面でどのような祝福が待っているでしょうか。きっと祝福された忙しい日々,真の崇拝に関係した神聖な奉仕で満ちた毎日となることでしょう。エホバ神のご親切によって6月には5万4,905名が野外奉仕に参加できました。これは昨年の平均の14パーセント増加になりました。7万8,045件の家庭聖書研究も新最高数でした。これはこの新しい奉仕年度にも沢山なすべきことがあることを示しています。
将来の必要のために計画されていた海老名の南側の土地は7月10日に正式契約が成立しました。兄弟たちの支持を感謝いたします。この敷地が必ず有用になることを確信しています。新しい工場の印刷,製本も軌道に乗っています。地域大会でその結果をお見せできたのは私たちにとってとてもうれしいことでした。大会での発表に間に合うように海老名の工場では毎晩夜おそくまで仕事が行なわれていました。
最近11万5,000人ほどの避難民がキューバからアメリカ合衆国に来ましたが,そのうち約3,000人はわたしたちの兄弟姉妹たちでした。長年のきびしい状態を経験してきた兄弟たちに対して,本部や周辺の会衆からの温かい援助が差し伸べられています。
残念な知らせとしては,最近ブルックリン本部の成員5名とニューヨーク市の他の数名が排斥されたことです。神の会衆に対する背教,分派を推し進める活動があったのです。(テトス 3:9-11)終わりの日に住んでいるわたしたちはこのことで驚かされるべきではありません。今は対処しにくい危機の時代なのです。第1世紀にも会衆はそれを経験したことを聖書は示しています。
結びに,兄弟姉妹たち,引き続き神の愛のうちに留まり続けてゆきましょう。皆さんの日々の祈りにより,ベテルの奉仕,建設の仕事に支持を与えてくださいますように。
みなさんの兄弟
日本支部委員
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すべての人を援助するすばらしい手だて王国宣教 1980 | 9月
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すべての人を援助するすばらしい手だて
1 「これこそわたしたちに必要なものです」。ある長老は会衆に向かってこのように述べました。「これは羽がはえたように出ていきます」と別の兄弟は語りました。関心を持つ一婦人は協会に次のような手紙を寄せてきました。「120ドルの小切手を同封しました。これはとりあえず60冊分の代金です。できるだけ早くお送りくださいませ」。そうです,このような言葉を取り上げればきりがないほどです。それらは,すべての人を援助するすばらしい手だてがわたしたちのもとにあることを示しています。その手だてとは何ですか。それは,「わたしの聖書物語の本」です! 1978年の「勝利の信仰」国際大会で発表されて以来,19の言語で900万冊以上が印刷され,1980年中にさらに12の言語で印刷するための製版準備が行なわれています。
2 この出版物をどのように活用できますか。目や心に訴える優れた特色が数多くあります。例えば,年代順に書かれていること,大きな活字の印刷,たくさんのさし絵,一人で学べる形式になっていること,各々の物語が短いことなどです。すべての人を援助するためにこれらを活用することができます。
すべての人の助けになる
3 『絵は多くの言葉よりも語る』と言われる通り,この本のさし絵が持つ,教える面での価値は実に大きなものです。ある親は,「息子に読んで聞かせている間,さし絵があるおかげで息子は注意を集中しています」と述べ,さらに,「さし絵を見ると,息子が物語を生き生きと思い出すのに驚いています」と書いています。
4 「この本が特に幼い子供たちのために作られたものであることはわたしも知っています」,と16歳になるある伝道者は述べ,こう書いています。「わたしも自分が子供であるとは思いません。でも心の底から言えることですが,この本は,今までわたしが読んだものの中で,聖書に次ぐすばらしい本です」。
5 聖書の記録が起きた順番に出てくるので,長年聖書を学んでいる人たちからも感謝されています。ある姉妹はこう述べました。「わたしは人々や出来事に歴史上の正しい位置づけをすることで問題を抱えています。それで,この本は本当に助けになります。宣べ伝える業をしていると,年代順に書いた本を手に入れたいと思っているお年寄りに大勢お会いします。この本はその必要を満たすものです」。ある姉妹は,視力が落ちてきたので,大きな活字は夜読み易いと述べ,次のように付け加えました。「本の底を流れている,『エホバが「いけない!」と言われたら,してはいけない。何かしなさい,と言われたらそれをしなさい!』という音信は,おばあさんたちの耳にもりんりんと鳴り響いてきます」。年配の人々もこの本を感謝しているのです。
どのように提供するか
6 「聖書物語」の本をどうすれば効果的に配布できますか。多くはあなた次第であり,あなたがその本をどう感じているかにかかっています。それはなぜ価値のある本だと思われますか。確信と熱意をもって,その本についてどう感じているかを人々に伝えてください。それは主として幼い子供を念頭に準備されたものですが,言葉が洗練されているので多くの大人にも訴えるものがあります。それで,この本をあらゆる年齢層の人々に提供することをためらう必要はありません。
7 夏休みが終わって再び学校に通っている若い伝道者のみなさんは,この本を学校に携えて行って友だちに紹介したいと思われるかもしれません。別の生徒と普通の会話をしている時に,次のように言ってもよいでしょう。「夏休みに何をしたの?」(答える時間を与えます。)その答えによって次のように言うこともできます。「ぼくたちは,[都市の名前を挙げ] で四日間,エホバの証人の大会があって行って来たんだよ。[返事を聞いてから] こういう大会は毎年あるんだけど,2年前の大会の時には,とてもおもしろい本が発表されたんだよ」。それからその生徒に本を見せます。一部求めて読んでみたいと思うか尋ねてみてください。もしかしたら,あなたはこれと異なる方法で提供するかもしれません。でも,次の事も忘れないでください。その本のあなたが好きなところを見せてあげれば,相手の人も同じととろに興味を感じるかもしれません。
8 あるいは,家の人と話す際に,自己紹介をしてから次のように言えるかもしれません。「多くの方々がとても感謝しているものがあるのですが,それをお分かちしています。『わたしの聖書物語の本』と呼ばれるこの美しい出版物です。たぶんこのような質問の答えについて考えたことがおありではないでしょうか」。次いで第1部を開いて,「創造から大洪水まで」の見出しの下にある1節を読みます。それからページをめくって,第1話および第2話のさし絵に注意を向け,ふさわしい注解を加えます。
9 別の方法として次のように言うこともできます。「こんにちは。ご近所に住む者として,良いたよりをみなさんにお伝えできるのをうれしく思います。わたしたちのほとんどは,死というもののために親しい友人や親せきを亡くした経験があります。その人々はどうなってしまったのだろうか,とか,彼らには何かの希望があるのだろうか,といった疑問をお持ちになったことがおありではないでしょうか」。(反応の余裕を与える。)92話を開き,イエスがなさった事柄を示す絵を見せます。それからその話の最後の節を読みます。最後に次のように言います。「この出版物は子供も大人も含めてわたしたちすべてのために書かれたもので,神がわたしたちに対して抱いておられる愛と関心を良く知る上で助けになります。これは1,200円のご寄付でお分けしています」。
10 9月中,わたしたちは「聖書物語」の本を野外奉仕で特に用いますが,家や人が月の提供物を断わる時に提供できる他の出版物も持って行くのは良いことです。
11 多くの親たちは,子供たちに真理を教えたり,それについて話し合うのに「聖書物語」の本が有用なものであることを知りました。それをお子さんと読んでおられますか。そうなさるようにお勧めしたいと思います。
12 本当に,すべての種類の人々を助けるのに用いることのできるこのようなすばらしい手だてを備えてくださったことに対し,わたしたちはエホバに感謝せずにはいられません。―マタイ 9:36-38。
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群れの証言のもたらす益王国宣教 1980 | 9月
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群れの証言のもたらす益
1 あなたは野外奉仕を独りだけで行なうことがよくありますか。そうする人はごくわずかでしょう。だれかがわたしたちと一緒に戸口で証言したり,同じ区域で奉仕するなら励みの多いものとなります。一人の伝道者はこう述べました。「だれかが近くにいることを知っているだけで助けになります」。喜びにあふれた群れの人々と一緒に野外奉仕を始めるなら奉仕は一層楽しいものになります。
2 群れの証言は目新しいものではありません。ルカによる書の10章は弟子たちが一緒に働いたときに経験した喜びについて述べています。70人を送り出す前に,イエスがまず彼らに指示を与えたことは注目に値します。イエスの模範を見るなら,大抵の場合,野外奉仕に出かける前に一緒に集まるのはなぜ有益であるかが分かります。―ルカ 10:1-16。
3 最近,「わたしたちの王国奉仕」の中で,互いに助け合うことの大切さを説明した記事が連載されました。わたしたちはこれらの立派な提案をいまでも実行しているでしょうか。わたしたちはみな「仲間の兄弟」として互いに助け合いたいと思います。(ペテロ第一 2:17)多くの会衆では,月の第一日曜日の野外奉仕のための特別な取決めに良い反応が見られることを報告は示しています。ある長老たちは,この取決めによって会衆は一層親密になったと述べています。午前中に集会が開かれている所では,ある伝道者たちは弁当を持って行き,野外奉仕に参加してから家に帰ります。こうした良い報告を受け取り私たちはうれしく思います。それらの報告によってわたしたちすべては,群れの証言のための地元の会衆の取決めをこれからも活用し続けるよう励まされるはずです。
4 野外奉仕のために一緒に集まり,群れと共に働くことによって,新しい伝道者に加え,より経験を積んだ人々と一緒に奉仕する機会が与えられます。長老や奉仕のしもべたちは野外で一緒に奉仕する際,兄弟姉妹たちと一層親しく知り合うことができます。こうした取決めによって,互いに励まし合うための良い機会がすべての人に与えられることになります。
5 群れと共に集まることに多くの時間を割く必要はありません。大抵数分で幾つかの群れを組織し,奉仕に出かけることができます。奉仕監督は,兄弟たちが群れを組織する面での問題を克服して野外でもっと多くの時間を費やせるよう目ざとく援助すべきです。
6 群れの証言は週中も活発に行なわれてい
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