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強められてエホバの言葉を語るものみの塔 1978 | 4月1日
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が今日の地上の腐敗した支配に取って代わるという「良いたより」を正直な人々に知らせることによって『建てまた植える』ことを予告しています。それには,エホバとエホバの慈愛に対する感謝,またイエス・キリストの犠牲を通して可能にされた,パラダイスの状態の下で永遠に生きる機会に対する感謝を彼らの心の中に植えることが含まれます。―啓示 7:9-17。
14 エレミヤ記 24章の中の例えはどのように成就していますか。
14 エレミヤ記 24章によると,エホバは同預言者に,エホバの神殿の前に置かれているいちじくの入った二つのかごをお見せになりました。一つのかごには,エホバの約束を信じて行動することをしない,したがって損害を被る人々を表わす,悪いいちじくが入っていました。良いいちじくは「大変良く」,最初の場合は,70年後にはエルサレムにエホバの崇拝を回復すべくバビロン捕囚から帰還する,という信仰を抱いて行動するユダヤ人たちを表わしていました。現代の成就においては,1919年以降,大いなるバビロン,特にキリスト教世界の宗教への捕らわれから帰還した忠実な残りの者を表わしています。それら復帰した人々,また後ほど彼らに加わる人々について,エホバは預言者を通して次のように言われます。
「わたしは良い仕方で彼らにわたしの目を留め,必ず彼らをこの土地に戻すであろう。そして彼らを築き上げる。打ち壊すことはしない。また,彼らを植えるが,根こぎにすることはしない。そしてわたしは彼らに,わたしを,すなわちわたしがエホバであることを知る心を与える。彼らは必ずわたしの民となり,わたし自ら彼らの神となるであろう。彼らは心を尽くしてわたしのもとに戻るからである」。(エレミヤ 24:6,7,新)
それら「良いいちじく」は彼らの神と極めて親密な関係を持つようになります。心の状態が正しいために,エホバが自分たちの歩みを導いてくださるということでエホバに絶対の信頼を寄せています。―エレミヤ 10:23,24; 20:12,13。
諸国民の裁き
15 滅びを告げるエレミヤの言葉の成就には,全部でだれが含まれますか。
15 エレミヤは真の預言者でした。彼はエホバの名において預言し,人々をエホバの崇拝に導きました。そして彼がエルサレム,ユダ,また他の国々について述べた言葉はことごとく実現しました。同様に,彼の預言の今日における大きな成就も確実です。そして注意してください,その現代における成就においては,この滅びを告げる言葉には,キリスト教世界の国々だけでなく,地球上のすべての国が含まれています。エホバはエレミヤに次のように指示されました。
「わたしの手からこの怒りの杯を取り,わたしがあなたをそのもとに遣わす諸国民すべてにそれを飲ませねばならない。そして彼らは必ず飲み,あちこち揺れ動き,狂人のように行動する。わたしが彼らの間に送る剣のためである」。(エレミヤ 25:15,16,新)
神の正しいご意志に反対する国がすべて滅びた後,「この世の支配者」である悪魔サタンは,底知れぬ深みに入れられます。(ヨハネ 12:31。啓示 19:11-16,19,21; 20:1-3)これによってこの地球上における永続的平和と幸福への道が備えられます。―啓示 21:3-5。
16 (イ)わたしたちはなぜ恐れるべきではありませんか。(ロ)エホバの預言者たちは,わたしたちにどんな優れた模範を残していますか。
16 わたしたちはこの裁きの最終的執行に直面していることを恐れるべきですか。この滅びの音信を大胆にふれ告げるときに敵がわたしたちに対して行なうことを,わたしたちは恐れるべきですか。エレミヤは恐れませんでした。エレミヤはエホバだけを恐れました。(エレミヤ 10:2-7)エホバの言葉に従って,エホバの家の門によく見えるように立ち,神の名において行なわれている嫌悪すべき事柄に人々の注意を引きました。昔の時代にはエホバはご自分の預言者たちによりその民に『早く起きて語る』ことをしきりに行なわれたので,エホバの預言者エレミヤも早く起きてその業を行ないました。それは今日のわたしたちにとってなんと優れた模範でしょう。ですからわたしたちも,エホバの業がなされなければならないときに手をゆるめたり,「朝寝」をすべきではありません。―エレミヤ 7:1,2,13,14; 25:3,4。
17 エホバがもたらす絶滅はどれほど広範囲に及ぶものですか。
17 諸国民と諸王国が『取り壊され』,神の王国がそれに取って代わることを告げ知らせる一方,わたしたちはエホバが諸国民との論争に決着をつけられるのを,確信を抱いて待ち望みます。エホバはご自分が定めておられる時に行動されます! 邪悪な者はだれも逃れることができません。それは完全な絶滅となるでしょう。
「そしてエホバによって打ち殺される者は,その日必ず地の果てから地の他の果てにまで至るであろう。彼らは嘆き悲しまれず,寄せ集められず,葬られもしない。彼らは地の面の肥やしのようになるであろう」。
破滅の大あらしが地の上に吹きすさぶとき,国の「牧者」たちや彼らの群れの「貴い者」たちは泣き叫び,転げ回り,そして『望ましい器のように倒れ』ます。非常に貴重な花びんが床に落ちて壊れた時に家族の中に起こるのと同じような驚がくが起こるでしょう。彼らは「エホバの燃えるような怒りのために生気のない状態に」なってしまうでしょう。―エレミヤ 25:31-37,新。
18 (イ)正直な人々はどのように救いを見ますか。(ロ)どの保証からわたしたちは力を得つづけますか。
18 幸いに,エホバの善について学ぶ正直な人々があらゆる国民の中から出て,エレミヤ級に加わりつつあります。神の激しい怒りが突如示されて「諸国民すべて」が苦い滅びの杯を飲まされるときに,彼らは救いを見るでしょう。(エレミヤ 25:17,新)その裁きの下されるときは足早に近づいています。いましばらくの間敵はエレミヤ級およびその仲間と戦うでしょう。しかしわたしたちは「防備を施された銅の城壁」のように,エホバから命じられた「すべての言葉」を語ることに反対して敵が加える圧力に抗しつづけるでしょう。わたしたちは常に神の次の約束から力を得ます。「『彼らは……あなたを打ち負かすことはない。わたしがあなたと共にいて,あなたを救い,あなたを救出するからである』と,エホバは仰せられる」― エレミヤ 15:20,新。
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忠実に耐え忍ぶものみの塔 1978 | 4月1日
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忠実に耐え忍ぶ
「ああエホバよ,あなたの目は忠実さに向けられているのではないのですか」― エレミヤ 5:3,新。
1 エルサレムが歩んだ道とエレミヤのそれとはどのように対照的でしたか。
エホバは古代エルサレムに関し,「この民…が永続する不忠実さをもって不忠実であるのはどういうわけか」と質問されました。それは彼らが「戦闘に突進する馬のように,人気のある道に」向かい,かたくなな態度を取った
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