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あなたは耐え忍んでいますか それとも,弱り果てていますかものみの塔 1965 | 1月15日
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の神エホバを愛するなら,あなたは忠実を保つことによってエホバを喜ばせたい,エホバの御名とすばらしい属性を人々に伝えたい,と思うでしょう。それをするには忍耐がいります。またもし自分を愛するように隣人を愛するなら,手本と宣教によって隣人も永遠の命を得るように助けたいと思うでしょう。それをするには忍耐がいります。「愛は寛容であり,愛は情深い。……そして,すべてを忍び,すべてを信じ,すべてを望み,すべてを耐える」と書かれているとおりです。そうです,他の何にもまさって忍耐の助けとなるのは愛です。―コリント前 13:4,7,8。マタイ 22:37-39。
耐え忍ぶのはやさしいことではありません。しかし最も抵抗の少ない道に従って得るものに価値のあるものがありますか。神はご自分の分をはたしておられます。あなたも自分の分をつくすことができます。神の御名のために,他の人と自分自身のために,神の助けを受けつつ忍びとおそうという決意を堅めて下さい。
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高ぶりは倒れに先だつものみの塔 1965 | 1月15日
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高ぶりは倒れに先だつ
箴言 16章18節はだれのことばですか。それはだれにあてはまりますか。
「高ぶりは滅びにさきだち,誇る心は倒れにさきだつ」。これは最も賢い王と言われた昔の人の言葉です。この賢い人は,王である自分にこの原則があてはまることを知っていました。この原則は一国民にもあてはまります。―箴言 16:18。
イスラエルの十支族の国は,どのように誇りと高ぶりを示しましたか。どんな結果になりましたか。
前号までの誌上で述べたように,北のサマリヤを首都とした十支族の国イスラエルは,エルサレムにおいて「エホバの位」に坐したダビデの家系の王たちから離反しました。それに加えてエルサレムの宮におけるエホバの崇拝から国民をひき離したイスラエルの国は,エホバのことばとその崇拝を拒絶し,エホバに対して高ぶりました。当然にその国はおとろえ始め,神が周囲の国民のイスラエル侵入を許した時に倒れ始めました。この国は257年つづいたのちアッシリアに滅ぼされて完全に倒れ,国民は遠くの国々に散らされました。
(イ)ユダの国はサマリヤの経験から益を得ることにどう失敗しましたか。(ロ)エホバは裁きの預言の中で,どんな象徴を用いていますか。それはどのように成就しますか。
サマリヤの姉妹国ユダは,サマリヤの滅亡から教訓を学ばず,やはりエホバに対して高ぶりました。遂に神は預言者エレミヤを遣わし,かつてないほど強い警告の言葉を告げました。この預言の中で,ユダに対する神の怒りはぶどう酒にたとえられています。この怒りは神の裁きの執行されるときにそそがれます。神の裁きを執行するため神に用いられる器は,杯によって表わされていました。ユダとエルサレムおよび他の多くの国々に対して神の怒りをそそぐための器,すなわち杯はネブカデネザルです。しかしながらバビロン自身もその悪のため,またエホバとその民に対する高ぶりのために,別の杯すなわち別の王の手から神の怒りを飲まなければなりません。この杯を飲むことの結果は,エレミヤに対する神の言葉に述べられています。
怒りの預言的な杯はユダに与えられる
象徴的なぶどう酒の杯を飲むことは,どんな結果となりますか。だれがそれを飲みますか。
「故に汝かれらにつげて言へ万軍のエホバイスラエルの神かくいひ給ふ,我汝等の中に剣を遣すによりて汝らは飲みまた酔ひまた吐き又たふれて再びたたざれと彼等もし汝の手よりこの杯を受て飲ずば汝かれらにいへ万軍のエホバかくいひ給ふ汝ら必ず飲べし視よわれ我名をもて称えらるこの邑にすら災を降すなり汝ら〔諸国民〕いかで罰を免るる事をえんや汝らは罰を免れじ,そはわれ剣をよびて地に住るすべての者を攻べければなりと万軍のエホバいひたまふ」― エレミヤ 25:27-29,文語。
(イ)エレミヤはどのように杯を与えましたか。(ロ)何時そしてなぜ,エホバはイスラエルとユダに対する預言の巻物をエレミヤに書かせましたか。
神の怒りに関するこの預言的な音信を告げることによって,エレミヤはエルサレムとユダの地およびその支配者たちにこの杯をまず飲ませなければなりません。これは諸国民にとって苦い音信でした。それは象徴的なぶどう酒の杯を飲みほす前の苦痛にも似ています。この事はとくにユダの最後の王から3番目の王エホヤキムの治世の時に起きました。エホバはエレミヤに言われました,「あなたは巻物を取り,わたしがあなたに語った日〔紀元前647年に始まる〕,すなわちヨシヤの日から今日に至るまで,イスラエルとユダと万国とに関してあなたに語ったすべての言葉を,それにしるしなさい。ユダの家がわたしの下そうとしているすべての災を聞いて,おのおのその悪い道を離れて帰ることもあろう。そうすれば,わたしはそのとがとその罪をゆるすかも知れない」― エレミヤ 36:1-33。
だれがこの巻物を公に読みましたか。何時またどこで?
エレミヤは書記のバルクを呼んで,エホバの音信を書き写させました。そして自分で行くことのできなかったエレミヤは,この筆記した音信を宮に携えて行き,断食の日にそこにいるすべての人の前で大声にそれを読むことをバルクに命じました。この断食の日が布告されたのは,エレミヤが口述によってこの巻物を作り始めてから9ヵ月ないしはそれ以上のちでした。宮の上の庭にある新しい門のかたわらで,バルクが勇敢にこの預言の言葉を読んだとき,つかさゲマリヤの子ミカヤがそれを聞いていました。
焚書
(イ)巻物の言葉を聞いたつかさたちは,どんな反応を示しましたか。(ロ)エホヤキム王に関してどんな疑問が起きますか。
ミカヤがその事を報告したので,バルクはつかさたちの前に来てその預言を読むことを求められました。後でつかさたちは巻物をとり,師のエレミヤと一緒に身を隠すようにとバルクに告げています。預言の巻物について聞いたエホヤキム王は,それを持ってこさせました。王は耳を傾け,預言を尊重しますか。それとも,口頭によるのみならず,霊感によって筆記された神のことばにさからう行いをして高ぶりますか。
(イ)この預言的な「杯」を飲むことについて,王どんな反応を示しましたか。(ロ)その時エホヤキムはどんな行いをして,高ぶりを示しましたか。
エホデが巻物を読んだとき,すべてのつかさがかたわらに立っていました。「時は九月〔十一月-十二月〕であって,王は冬の家に座していた。その前に炉があって火が燃えていた。エホデが三段か四段を読むと,王は小刀をもってそれを切り取り,炉の火に投げ入れ,ついに巻物全部を炉の火で焼きつくした」。つかさたちの3人が,エレミヤの巻物を焼かないようにと王に願いましたが,王は
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