-
人類を一致させる良いたよりものみの塔 1971 | 8月15日
-
-
「すべての敵意のある苦々しい気持ち,怒り,憤り,大声で叫ぶこと,ののしることばを,すべての悪意とともに,あなたがたから捨て去らせなさい」。(エペソ 4:31)今日の世界はののしることば,敵意のある苦々しい気持ち,怒り,憤りで満ちています。意思表示をするための抗議,暴動,デモ行進その他の活動はすべて,他の人やグループがこういう行為をしたとかしないとかということに関して,不快の念をしばしば痛烈にさらけだします。良いたよりの神聖な宣告の一つを託された弟子ヤコブの忠告はこうです。「人の〔憤り〕は神の義を行はざればなり」。(ヤコブ 1:20〔新〕)神のことばの中にしるされている良いたよりは,憤り,大声で叫ぶこと,ののしることばがクリスチャンの人格の一部であってはならないと助言しています。その代わりに,クリスチャンはこう勧められています。「神の意志にしたがって真の義と忠節のうちに創造された新しい人格を着(てください)」。(エペソ 4:24,新)創造者の是認を欲する人すべてが神からの良いたよりにつき従う時,考えと行動の上での一致は保証されます。したがって,次の助言を与えたヤコブのことばはなんと賢明でしょう。「おのおの聴くことを速かにし,語ることを遅くし,〔憤る〕ことを遅くせよ」― ヤコブ 1:19〔新〕。
神の王国を支持することにおいて一致する
15 (イ)クリスチャンの中立はどのように一致を生み出しますか。(ロ)なぜエホバはある国を支持して,他の国を支持しないというようなことをされませんか。
15 神のことばの良いたよりの忠告に留意する人たちが一致を生みだす分野として,生活の別の面,つまりクリスチャンの中立の立場があります。イエス・キリストはご自分の追随者についてこう明白に言われました。『我の世のものならぬごとく,彼らも世のものならず』。(ヨハネ 17:14)聖書は,「地とそれに充るもの世界とその中に住むものとは皆エホバのものなり」と,はっきり述べています。(詩 24:1)したがってエホバにとっては,地球上の土地に関して国家的な境界などというものはありません。地球が現在のようにさまざまな政治形態に区分されているのは,エホバのなされたことではありません。エホバはある国を他の国以上に尊重したり好意を示したり,他の国を無視して一国だけを支持したりするようなことはされません。こうした区分は「この事物の体制の神」悪魔サタンのしわざです。彼は自分にたった一度の崇拝行為をすれば,この世のすべての王国をイエスに提供しようと言った者です。(コリント後 4:4,新。マタイ 4:8,9)神のことばの良いたよりは,エホバが「一人よりして諸種の国人を造りいだし,之を地の全面に住ましめ」たことを明らかにしています。(使行 17:26)このように,神はご自分に一致のうちに仕えたいと願う者たちに対し,この事物の体制の情勢に関して中立であるように要求されています。そうした一致が行き渡るためには,個人がどこに住んでいようが,どんな国家に生まれついていようが,またその言語,皮膚の色,家系がなんであろうと,地のすべての場所にいる神の民と一致していなければなりません。ここでも,それは不完全な人間が神の律法をどう解釈するかということには依存していません。第一原因とされる全能のエホバ神が,一致とご自分の祝福を得られるよう人間のために定めてくださったことに依存しているのです。
16 (イ)クリスチャンの立場は中立ですが,そうかといって支配者に対して不従順ですか。(ロ)イエスはこの点に関してどんな導きをクリスチャンに与えましたか。
16 同時に神のことばの良いたよりは,神の民を特色づける一致のうちに集められる人々すべてが支配者や政府に従順を示すこと,つまり,現存する体制を転覆させるための戦いに携わって,自分たちの一致を砕くような事態を決して起こさないことを明らかにしています。ほかならぬイエスご自身がこう言われました。「さらばカイザルの物はカイザルに,神の物は神に納めよ」。(マタイ 22:21)全地におけるクリスチャンがこの点で従順を示していることは,彼らが考えと行動の上で一致しているもう一つの証拠となります。
17 マタイ伝 24章14節はどのように真のクリスチャンを一致させる力となりますか。
17 神のことばの良いたよりが信者を統一させるこうした方法すべてに加えて,神の王国の良いたよりを証のために人の住む全地で宣べ伝えなさいとの,マタイ伝 24章14節の命令に従う結果としてもたらされる一致があります。神のことば聖書からの神の良いたよりのもたらす一致にあずかる人々はまた,それ自体統一をもたらす宣言である神の王国の音信を世界じゅうで宣べ伝えています。その良いたよりは,すべての者が無差別に参加できる一つの共通のわざにおいて,あらゆる人種や国家的背景の人々を一致させる役割を果たしています。
18 エホバが話し,人間がそれに聞き従う時,どんな結果が得られますか。
18 こうしてこの20世紀に,統一をもたらす神のみことばの音信は口頭や印刷物によって人々のもとにもたらされています。意見の相違がなければ何も改善できないと人は感ずるかもしれませんが,宇宙の創造者であるエホバ神が話され,地の全域に住むあらゆる身分の人々がそれに聞き従うなら,彼らは意見の相違をきたすことなく,口論することも分裂することもなく一致のうちに働きうると,わたしたちは確信をもって言うことができます。
19 エホバはご自分の民のために何をすると言われましたか。あなたは何をするよう勧められていますか。
19 全能の神はミカ書 2章12節〔新〕でご自分の民についてこう言われました。「我之を同一に置て〔囲いの中の〕羊のごとく成しめん」。したがって,「はらから相睦てともにをるはいかに善いかに楽きかな…ヘルモンの露くだりてシオンの山にながるるがごとし そはエホバかしこに福祉をくだし 窮なき生命をさへあたへたまへり」とあるとおりです。(詩 133:1-3)この一致は今や,地球全体の206の国や島々に存在し,明らかに見られています。あなたはそうした全世界にわたる一致にあずかることができます。わたしたちは,みなさんが神のことばと全人類を一致させる良いたよりを人々にもたらすために神が今日用いておられる組織とを詳しくお調べになるようお勧めいたします。
-
-
麻薬の乱用に対する主要な身の守りものみの塔 1971 | 8月15日
-
-
麻薬の乱用に対する主要な身の守り
カナダのある若い音楽家は,ひどい状態のところを警官に発見されました。マリファナではもう「刺激」を感じなくなったのでLSDをためしてみたんだ,と彼は警官に言いました。その結果「ひどい旅」をし,その旅のあいだに,「自分が見ていたものを見たくなくて」,指を眼球のあなに深くさし込んだのです。両眼がひどく傷つき,医師は,片方が失明するのではないかと心配していました。
このようなニュースは少しも珍しくありません。医師も,法律をつくる人たちも,そして大部分の麻薬使用者たちでさえも,LSDとかヘロイン
-