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盆栽 ― 驚くべき小さな木目ざめよ! 1971 | 8月22日
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盆栽の樹齢はすばらしい。たとえば,日本からブラジルに運ばれてきたものの中には,樹齢200年以上のものがある。また日本の大阪にあるものなどは,かれこれ600年になるということだ。
盆栽の作り方
化学薬品やホルモンを使って,従来の高さ50㌢ほどのものより,さらにたけの低い盆栽が作られようとしているが,それでもやはり自然の方法で小さくするのが一番人気がある。
大木のもつ堂々とした形を備えるまでには,何年にもわたって整形され訓練される。盆栽は種からでも,さし木からでも作れる。種の場合は,生まれつき小さい木の種が好んで用いられ,砂を半分混ぜた土にこれをまく。4か月から8か月すると種は発芽し,正常な状態で生育するままに放置される。さし木は,ほかの木の場合と同様に行なわれる。小さくする過程は,7か月,9か月,または12か月くらいから,地面に植えたままではじめられる。
横根は幹から15㌢から20㌢くらいのところをシャベルで切る。この段階でも,強い針金を巻いて,枝を好みの形に曲げることができる。18か月になると,ふたたび横根を切る。これを24か月,32か月,36か月という間隔でくりかえす。最初のきびしい3年間に,若木の60%から70%が枯死する。
次に木を浅い鉢に植えかえる。この時には,直根を根本から四,五㌢残して切る。こうして成長のためのすべての手段が押えられる。
鉢の形は,木の種類およびその木が示唆する風景の環境にとけ合ったものでなければならない。鉢はふつうは陶器で,形と深さは木とつり合っていることがたいせつだ。
鉢の内側には,土が側面にくっつかないように金網を張る。正しく植えられた盆栽はいつでも鉢から出せるものであるが,根腐れを防ぐために土を入れ替える時まで,二,三年は鉢から出すことはない。それから枝のせん定や,針金で好みの形に枝を曲げることなどがはじまる。
水やりは,木が休息する冬期を除き,1日に一,二回がふつうである。乾いたマッチ棒をさし込んでみて,マッチ棒が湿ったら水をひかえ,湿らなかったら水をやる,という人も多い。
生育期間中は,一定の期間をおいて木を鉢から出して根を切る。これを木が「完全に成長するまで」くりかえし,生長したあとは,10年から15年目ごとに行なう。
盆栽は寒い冬以外は屋外に置いてさしつかえない。新鮮な空気はぜひとも必要で,セントラルヒーティングのあるところでは,一度に1週間以上室内に入れておくことはできない。
あるじは日本語でむすこに何か言いつけた。彼はやがてイトスギの盆栽を二つ運んできて,わたしたちにくれた。この思いがけない贈り物にわたしたちは感謝のことばを述べ,帰途に着いたが,彼の次のことばはまだまだわたしたちの耳にひびいていた。
「盆栽の価値はその形とたけと樹齢にあります。木が古ければ古いほど価値があります。小さくて古めかしく見えても,これは子どもたちを,子どもたちの子どもたちを,そして代々の子孫を居間のただ中で楽しませてくれる木なのです」。
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進化論に関する真理を学ぶ学生たち目ざめよ! 1971 | 8月22日
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進化論に関する真理を学ぶ学生たち
● ニューファンドランドのふたりの全時間開拓奉仕者は,「進化と創造 ― 人間はどちらの結果ですか」と題する本を大学生にもぜひ紹介したいと思い,別の講義を受けるために他の教室に向かおうとして行き来している学生たちに近づいて,その本を提供することにしました。その結果,「進化」の本を500冊余配布したほか,「エホバの証人はなぜ進化論を信じないか」と題する講演をクラスで行なうよう,その開拓者のひとりと取り決めた学生もいました。7人の学生が,さらに知識を得るため王国会館での集会に出席したのは,その開拓者たちにとって大きな喜びでした。開拓者たちは他の学生にも「進化」の本を紹介し,無償の家庭聖書研究を勧めようと忙しく奉仕しています。
― エホバの証人の1971年度年鑑より
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