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色は光から目ざめよ! 1971 | 9月8日
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わたしたちの周囲にあるいろんな物から反射された光の混合が生み出す多様さは想像を絶するものがある。どの波長でも完全に吸収されることはないから,わたしたちは自分の周囲に種々の色で美しく装った世界を見るのである。推定によると,1,000万種の色がある。
ある物体の色の要素の一つとなっているものに,その物体が光をどのように吸収し反射するかに加えて,光そのものの性質がある。太陽光線のエネルギーはすべての色に平均に分配されているが,人工光線の場合はそうでない。商店でよく使われる螢光灯は青い光が強い。しかし白熱灯の電球は青い波長が欠けているので,黄色っぽい光を出す。このことは買い物に影響を与える。
たとえば,螢光灯を使っている店で赤いドレスを買うとしよう。ところが,太陽の光の中に出たとき,そのドレスが実際には思ったよりずっと赤いので驚くことがある。なぜかというと,螢光灯は青い光が強く,十分の量の赤い波長を出さないために,ドレスが赤を反射しないからである。白熱光の電球を使っている店で,黒のスーツと思って買ったものが,太陽の光の中に出ると青だったりする。店内では白熱灯が青の波長を出さず,またそのスーツが他の波長を全部吸収したために,それは黒に見えたのである。
他の方法による色
色がつくられるもうひとつの重要な方法がある。それは物体の表面構造による。生物が発揮する非常に美しいさまざまな色の多くは,彼らのからだが光をその構成波に分けた結果である。
たとえば,上から見ると金属質の青色に見え,羽根の表面に沿って見ると深紅色に見えるチョウチョウのことを考えてみよう。この二つの異なる色は,細いみぞのある羽根の表面が光を回折させるその仕方によってつくりだされる。これは実験によって証明できる。柔らかいワックスを青い羽根に押しつける。するとワックスはチョウチョの色になる。しかしワックスの表面をなめらかにすると,色は消えてしまう。
たしかに光は多くの良いものをわたしたちに与えてくれる。命そのものが,地球にふりそそぐ太陽からの放射物に依存している。しかしわたしたちは光からなんとすばらしいボーナスとも言うべきものを得ているのだろう。つまり,それは無数の豪華な色である。こうした祝福をわたしたちはだれに感謝すべきだろうか。偉大な創造者に感謝すべきであることはいうまでもない。「日を与えて……光となした」エホバに感謝しよう。―エレミヤ 31:35。
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30名の人が命への道を歩むよう助けられた目ざめよ! 1971 | 9月8日
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30名の人が命への道を歩むよう助けられた
● ニューファンドランド島での次の経験は,「研究生の紹介で研究をふやす」という提案に従うことが,多くの家庭聖書研究を始める上で非常に有益であることを示すものとなりました。この方法を通して,ニューファンドランド島のエホバの証人が増加しているのはうれしいことです。ある男の人とその妻および娘がいっしょに家庭聖書研究を始めました。「研究生の紹介」により,その男の人の姉妹と彼女の夫,それに5人の子どもが聖書研究を始めました。最初の男の人の義理の兄弟にあたるこの人は船大工をしており,彼の兄弟も6か月間の家庭聖書研究に応じました。それだけではなく,この船大工の妻には母親と姉妹それにめいがいて,彼女たちとも聖書研究を始めました。船大工の手助けをしている人とその妻も関心をいだき,もう一つの聖書研究が取り決まりました。この手伝いをしている人は聖書研究の課程を自分の両親に伝え,さらにもう一つの聖書研究が始まりました。さて,最初に聖書研究を始めた家族に話を戻すと,夫には結婚している弟がひとりいました。家庭聖書研究の取り決めのことを聞いたその弟は,喜んで聖書研究の課程に応じました。それに加え,「研究生の紹介」を通して夫の友人夫婦との研究が始まりました。それからその妻の両親が聖書研究に関心を示し,もう一つの研究が始まりました。こうして,「研究生の紹介」で聖書研究を始める方法により,30名の人々が永遠の命に至る真理を学ぶよう助けられています。
― エホバの証人の1971年度年鑑より
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