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泳ぎを習得する目ざめよ! 1971 | 9月8日
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命じます。足は後方で水面の位置にこなければなりません。ひざを胸までもってこさせ,ふたたび立たせます。
伏浮を習得するのはたいせつです。なぜならうつぶせの泳ぐ姿勢をしても沈まないことが練習生にわかるからです。また,浮力のあるからだを腕と脚の運動で前進させさえすれば泳げるようになることがこれではっきりします。しかし,そうした運動を試みる前に,練習生にうつぶせになったまま前進することを教えます。
腰の位置ぐらいの深さの水に,プールの壁を背にして立たせます。腕を水面に平行に伸ばし,一方の脚を曲げて足を壁に当てさせます。それから深く息を吸って顔を水につけ,壁に当てた足を使って静かにからだを押し出すよう命じます。指先から足のつま先までまっすぐ伸びた姿勢で水の上をすべらなければなりません。はずみがなくなったら,ふたたび立たせます。
こうした一歩一歩前進するプログラムに従ってこの点までの各手順をマスターしてきた人は,泳ぎ方そのものに取り組む準備ができたことになります。
目標に達する
最初に脚の動きを練習します。練習生に伏浮の姿勢を取らせてください。その際プールの壁をつかんでもかまいませんし,あなたが練習生のおなかの下に手をあてがってささえてあげてください。こんどは,脚をもものところから上下にばたばたとけるように命じます。あなたが練習生をささえている場合,こうすると水の中を前進しはじめるでしょう。これができたら練習生を大いにほめてください。泳げるようになるまでもう一歩です。
次に必要なのは腕の動きです。子どもは,今までに見てきたたいていの泳ぎ手がしているように,自分も腕を水の上にあげたいと思うかもしれません。しかし,最初は,水中で腕を引くように指示してください。
もう一度あなたの腕を練習生のおなかの下にあてがってささえながら,同様の伏浮の姿勢を取らせます。まず一方の腕,それから他方の腕を伸ばすように命じてください。腕は,犬が泳ぐとき脚を動かすのとまったく同じ仕方で動かすべきです。一方の腕を伸ばしていれる間に他方は下に掻いてもどします。
これはからだを前進させるために脚でけることと腕でかくことを同時に行なっているにすぎません。練習生にこれができれば,その人はれっきとした泳ぎ手です。基本的な泳法である,いわゆる「犬かき」をしているのです。
当然ながら,良い泳ぎ手になるには学ぶことがまだたくさんあります。やがて腕を大きく掻くようになり,ついには水の上に腕を伸ばせばスピードが出ることにも気づくでしょう。そうなると,最も早くて,一番人気のあるクロール泳法を始めているのです。しかし,クロールをじょうずにするには,腕と脚の動きに合わせて,正しく呼吸することを学ぶ必要があります。これらすべてに必要なのは一にも二にも練習です。しかし,泳ぎ方を知っていると,活動的な楽しい時が過ごせるだけでなく,自分の命を救うこともあるのです。
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船に乗っている人々に証言する目ざめよ! 1971 | 9月8日
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船に乗っている人々に証言する
● ニューファンドランドは島ですから,港へ行って船から船を訪問し,証言することも良いたよりの伝道者の宣教のわざの一部です。ある奉仕者がそうした船舶の一つで働く船員を訪問したところ,次のようなことばで歓迎されました。「あなたがけさここにいらっしゃるとは不思議ですね。ついきのうの晩ですよ,わたしは寝棚に横になりながら,神のことばのような良い読み物がほしいと思ったのは。そして今あなたはこうしてこれらの本をわたしに紹介してくださっているんですからね」。船員はさっそく書籍を求め,文通による聖書研究の取り決めにも応じました。この港での経験に深く感動したその奉仕者は休暇開拓奉仕を申し込み,その奉仕を5か月間継続して行ない,合計914冊の書籍を配布しました。
― エホバの証人の1971年度年鑑より
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