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希望を持つためのどんな根拠がありますかものみの塔 1975 | 2月1日
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に彼らを定住させました。―出エジプト 1:8-14; 2:23-25。ヨシュア 21:45。
そして今の『対処しにくい困難な時代』についてはどうでしょうか。聖書は次のように述べています。『悪しきものは草のごとくもえいで不義をおこなう衆庶はさかゆるとも』― 今確かにこの状態が見られます ―『ついにはとこしえにほろびん』。そして悪が滅ぼされたなら,神の『ご意志が天におけると同じように,地上においても成される』,神のご予定の時となります。「神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」。―テモテ第二 3:1-5。詩 92:7。マタイ 6:10。啓示 21:4。
しかしわたしたちはなぜこれらの約束の成就にこれほどの確信をいだくことができるのでしょうか。なぜなら,わたしたちは『偽ることのできない神がこれらの約束をしてくださったので,希望を持つことのできる根拠がある』と聖書が述べているからです。(テトス 1:2)ユダの地の荒廃期間が70年であるということ,メシアが到来する正確な年,メシアが誕生する場所,行なう事柄,どのように死にまた復活するか,などに関する聖書に記録されているたくさんの預言が成就しました。―エレミヤ 29:10。イザヤ 53:1-12。ダニエル 9:2,24-27。ミカ 5:2。詩 16:10。
今の世代が,この地の将来に関する神の約束の成就を見る希望を持てることは,今のこの世代がイエスや使徒たちの預言の成就を見てきたことによって,確かなものとなりました。(マタイ 24,25章,マルコ 13章,ルカ 21章をご覧ください)わたしたちが今日目撃している事柄にかんしてイエスはこう言われました。「あなたがたに真実に言いますが,これらのすべての事が起こるまで,この世代は決して過ぎ去りません」― マタイ 24:34。
希望を強める方法
あなたは,精神の支えとなるしっかりした希望を持ちたいと思われますか。では,それを得るために真剣に,そして誠実に努力しなければなりません。ある有名なアメリカ人社会学者は,「希望のメッセージを説く指導者たちはあまり歓迎されないものである。というのは彼らは……努力,活動,忠実さ,参加などを要求するからである」と皮肉ったことがあります。もちろんこの社会学者は,人間の考えに基づく希望を差し伸べる指導者たちのことを言ったのですが,その原則は神のことばに基づく希望にも当てはまります。
第一に重要なことは,希望の本である聖書を知り,聖書が示す希望の理由を知ることです。毎日少しずつ聖書を読む努力をします。知識は信仰を持つのにどうしても必要です。そして信仰は希望を持つことを可能にします。
もとより,聖書をただ読むだけでは信仰は得られません。読んでいることを理解しなければなりません。聖書そのものが,エチオピアのある高官に関する記録の中でこのことを示しています。その高官はイザヤ書 53章の預言を読んでいましたが,預言がだれのことを言っているのか理解できないことを告白しました。それで福音宣明者のフィリポは,その預言がイエス・キリストにかかわるものであることを彼に説明しました。―使徒 8:27-38。
では聖書を理解されるようあなたを援助できるのはだれでしょうか。それは言うまでもなく,聖書が神のことばであることを本当に信じているクリスチャンでなければなりません。前述のことから,この雑誌が聖書を神のことばと信じている人々により発行され配布されていることはお分かりと思います。そればかりでなく,これらのエホバのクリスチャン証人たちは,自分が宣べ伝える事柄に従って生きるよう誠実に努力し,聖書の真理を誠実な気持ちで学びかつ教える者として自分を人に勧めます。
実際,このことを認める人は,エホバの証人でない人々の間でしだいにふえています。1974年8月10日付のニューヨーク・アムステルダム・ニュース紙は,社説のページに,まっすぐに立てられた聖書の上にひとりのエホバの証人が立って望遠鏡で将来を見ている大きなさし絵を載せました。そのさし絵には,「信仰を保つ」という説明が付けられていました。そして同紙は社説に次のように書いていました。「これは幾年もの間,教えと模範とにより,またそういうことはまず行なわれないこの世の中で自分たちが説くことを厳重に実行することにより,その信仰をしっかりと保ってきた宗教団体である。……そのような信仰を保つ人々は,スキャンダルや殺人の絶えまない,道徳の退廃したこの時代にあって模範を示してくれるので,わが町のためになり,また罪深い国民のためになる。エホバの証人のみなさん,ようこそニューヨークにおいでくださいました」。
これらのエホバのクリスチャン証人は,あなたが将来に関して明るく強い希望を持たれるように,神と聖書に対する信仰を強めるようあなたをお助けする十分の準備があります。エホバの証人は,聖書や聖書の手引を発行するだけでなく,あなたのお宅で毎週聖書研究をまったく無料で行なって,あなたが聖書を理解なさるのをご援助する用意もあります。また,あなたが王国会館に出席なさることも歓迎いたします。王国会館では一時間の集会が毎週五つ行なわれ,聖書の教理や原則が説明され教えられます。
創造者であるエホバ神が存在されるゆえに,エホバがすぐれた属性と,地に住む人間に関心をお持ちであるゆえに,そして神のことば聖書は真実であるゆえに,人が希望を持てる理由はたくさんあります。それは確かです。しかしその希望をあなた自身のものとするには,それに向かって努力しなければなりません。
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太平洋の島々は「良いたより」を聞くものみの塔 1975 | 2月1日
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太平洋の島々は「良いたより」を聞く
「あらゆる事から離れて,陽光輝く南太平洋へ!」 これは,世界中に張られた旅行ポスターの標語です。そして確かに,『多くの事から離れて』という言葉は,ものみの塔協会フィジー支部がクリスチャン宣教の業を監督している,色彩豊かな南太平洋の九つの群島に当てはまります。
島の温暖な気候と,肥よくで産出的な土地柄は,人々の楽天的な様子によく反映されています。生活は今でも非常にのんびりしたものです。人々がより規則的な生活を営んでいる国において支配的な要素となっている時間その他の事柄は,ここに住む多くの人にとってそれほど重要なことではありません。人々はただ生活の喜びのために生きているように見えます。そして,たいていの人は非常に友好的で,人をよくもてなします。そうした人々の中にエホバのクリスチャン証人が多くいます。
120万の人が幾百もの美しい島に分かれて住んでいますが,そうした人々に奉仕して神の王国の「良いたより」を宣明する人の数は,20年前に比べて15倍にもなっています。そうした人たちの幾人かに会うため,わたしたちと一緒に簡単な島巡りをしてごらんになりませんか。それはちょっとした旅行になることでしょう。
これら九つの群島はオーストラリアの東側から始まり,南太平洋を5,000㌔も横切ってずっと東に伸び,その北端は赤道にまで達しています。わたしたちの最初の目的地はタヒチです。
仏領ポリネシア
仏領ポリネシアの130の島のうち,最も大きく
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