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  • 新世社会内のあなたの立場を見出しなさい
    ものみの塔 1958 | 11月15日
    • ことです。それは,イエスのたとえ話の中に出てくる人々のとつた態度に酷似しています。その人々は畠を買つたばかりだとか,牛を買つたところだとか,又は妻をめとつたばかりだからというような理由をたてにして特別な宴会に出席するのを断りました。宴会の席に招待された客にとつて,いまは正しい時ではありませんでしたか。彼らの言いわけはきわめて小さいもの,微々たるものではありませんか。言いわけを申し立てて利己的な事柄に専念していた人々に対して家人が怒りを発したのも当然です。彼らは生涯に只一度の機会を逸しました! たしかに,その特別な招待を受けるためには,個人的な事柄を止めたり,延期したり,または再び取り極めたりしてすこしの不便はまぬかれないでしよう。しかし,差しのべられた非常な特権を受け入れたならば,なんとすばらしいよろこびと祝福を持つたことでしよう!―ルカ 14:16-24。

      17 自分の宣教に対する開拓者パウロの態度は何でしたか。

      17 全時間奉仕の機会についても同じことが言えます。今日この機会は,全時間奉仕を受け入れることのできる立場の人々にさし伸べられています。開拓奉仕をすることは易しいことではありません。全時間の開拓者奉仕をする為には,個人の計画,たとえば大学教育とか特定な生涯を止めることは必要でしよう。多くの障碍や多くの反対に打ち勝たねばなりません。パウロも,開拓者としての大きな活動分野に入る為に,同様な障碍を踏みこえねばならなかつたのです。『有力な働きの門が私の為に大きく開かれているし,また敵対する者も多いからである。』とパウロは言つています。主なる神に仕えたこの全時間奉仕の僕は,次のようにも書きました,『だれが,キリストの愛から私たちを離れさせるのか。患難か,苦悩か,迫害か,飢えか,裸か,危難か,剣か。』今日パウロが地上にいるとすれば,彼は次のような言葉をつけ加えるかも知れません,「この時代の物質主義やぜいたくは,全時間奉仕を行つて神に捧げる私たちの愛の妨げとなるか」彼は積極的にまた力づよく,そのような質問全部に対して次のように答えています,『私は確信する。死も生も,天使も支配者も,現在のものも将来のものも,力あるものも,高いものも深いものも,その他どんな被造物も,私たちの主キリスト・イエスにおける神の愛から,私たちを引き離すことはできないのである。』他の『被造物』の中には,生物のことだけでなく,この現代文明にある無生のぜいたく品や無必要なものも入つているのです。パウロと同じ心構えを持つ人々は,全力をつくして神への愛を立証しようとしますから,それらのものの介入を許して神に捧げる愛が妨げられるというようなことをいたしません。―コリント前 16:9。コリント後 4:7-11。ロマ 8:35-39,新口。

      18 今日の人も,パウロの持つていたのと同じ心の平和や満足を持つことができますか。

      18 パウロはいろいろ辛いことを経験しましたが,生活における心の平和とか,満足,よろこび,そして幸福はすこしも害われなかつたのです。生活を楽にするものが多く無くても,彼の火と熱心を消したり,弱めたりしませんでした。パウロの書いたものは,熱心と楽観的な見方で溢れており,彼がキリストのごとく生活したように他の人々も彼に従えと強くすすめています。使徒としての宣教を行いつづけて行く為に,この世の仕事をすこしの時間しなければならない時でも,彼は一度たりとも不平を述べたことはありません。あなたも,パウロや他の者の楽しんだのと同様な祝福を持つことができます。しかし,それには彼らのなしたと同じように同じ奉仕の特権に入ることが条件です。

      19 新世社会内で正しい立場を見出したことをたしかめる為に,私たちは自分自身に対してどのように尋ねるべきですか。

      19 新世社会内で自分は正しい奉仕の立場を見出しているかどうかを自問いたしなさい。開拓奉仕をするのに差しつかえとなる家族の責任がありますか。もしそうなら,あなたはそのような責任を是非果さねばならぬと聖書は述べています。(テモテ前 5:8)あなたは,正しい聖書的な責務を持つておらず,開拓者奉仕の活動にみちびく大きな門を通つて中に入ることができますか。あなたは宣教者になつて外国の地に旅行し,そして伝道者の援助を必要とするところで奉仕したいと心から願い希望していますか。あなたにはその気持があり,希望はしていますが,外国の地に行つて奉仕するだけの健康に恵まれていないかも知れません。キリスト教国のどの国でも全時間奉仕者は非常に必要です。いわゆるキリスト教と言う国々も,他の世界の国々と同様にクリスチャン宣教者を必要としています。あなたと同じ言語を語る国民の中に孤立した区域はたくさんあり,その場所で開拓者を絶対に必要としているのです。あなたの属している会衆も,新世社会に群らがり入る『他の羊』を養い,訓練し,そして世話をする為に,更に多くの全時間奉仕者を必要としていることは疑いありません。種々の割り当ての働きを持つこの制度内で,あなたの正しい立場が全時間開拓者か或いは宣教者であるなら,この古い世の組織制度の心づかいとか心配を持つために,あなたの正しい立場をしめることができない,というのは全く悪いことでもあり又愚かなことでもあります。

      20 新世社会の群の中の立場を見出して保つことは,いまなぜ緊急に重要ですか。

      20 ヱホバ神は,宇宙の幾百億幾千億という星のそれぞれに対して場所を与えておられるごとく,神の制度内にいる私たち各人に対しても立場を与えておられます。ヱホバとキリスト・イエスの下にあつて,残れる者も『他の羊』の者も,任命を受けている僕であつても会衆の伝道者であつても,年を取つている者も若い者も,部分時間の奉仕者も全時間の奉仕者も ― まつたく高度に組織された新世社会内には各人のすべてに対して正しく割り当てられている正しい立場があるのです。この交わりをしている各人が,正しい立場を早く見出すことは一番大切なことです。そして又,もしハルマゲドンを生き残り,永遠の平和と幸福の中に永久に住みたいと希望するなら,次の記事の示すごとく,新世社会の群の中における自分の立場を見出してからは,その中に忠実にとどまることも極めて大切なものです。

  • 自分の立場を失わぬよう気をつけなさい
    ものみの塔 1958 | 11月15日
    • 自分の立場を失わぬよう気をつけなさい

      『しつかりした立場を持つていると考える者は,倒れないように気をつけなさい。』コリント前 10:12,新世。

      1 新世社会内で自分の立場を失う危険はありますか。

      非常に高価な真珠を見出しても,それを失わないように保存することは全く別の事柄です。アダムとエバは完全なエデンの園にいましたが,その中に永久にとどまり得るにふさわしいかどうかを証明することは別の事柄でした。前の記事の指摘したごとく,ヱホバの証者の新世社会内で自分の正しい立場を遅れずに見出して取ることは大切です。しかし,ひとたびその中に入つてからは,その貴重な立場を忠節にまた忠実に保つことは更に重要なこととなります。別の言葉で言うと,誰が真理に入るかということよりも誰が真理の中にとどまるかという方が大切なのです。なぜなら,『一度救われるならもう大丈夫』ということはないからです。使徒パウロの場合がそうです。使徒のような人が自分の立場を失うなどということは,先ず先ず考えられないものですが,それでも彼は自分の立場を失う危険はいつもあると認めていました。そのような災の起るのを避けるため,彼は次のように言いました,『自分のからだを打ちたたいて服従させるのである。そうしないと,他の人に宣べ伝えておきながら,自分は失格者になるかも知れない。』私たちは彼の警告に注意を払うべきです。―コリント前 9:27,新口。

      2 他の者の落ちこんだ陥穴のいくらかを指摘しなさい。

      2 或る予防の手段を採るなら,新世社会内の特権の立場を失わないでしよう。その予防手段の一つは,他の者の落ち入つたあやまりとか陥穴を見て避けることです。『賢き者は災を見てみずから避け,拙者はすすみて罰を受く。』(シンゲン 22:3)それですから,あなたの立場を忠実に守りなさい。悪魔サタンの悪い道に従つてはなりません。悪魔サタンは,ヱホバの制度に対する無法と反逆という悪を自分の心にいだきました。コラや,ダタンや,アビラムのなしたごとく,ヱホバの伝達の経路に対して公然と挑戦したり,またはひそかに挑戦したりしてはいけません。そうするなら地はあなたを呑み込み,新しい世で生きる人々の中にあるあなたの立場は無くなるでしよう。ヱホバのいましめにさからい,物質の分捕品を取ろうとしたアカンの罪を秘密に犯してはなりません。(テモテ前 6:9)アカンは,品物といつしょに捕えられたときに告白いたしましたが,それは遅過ぎるもので彼は神の会衆から排斥されてしまいました。アナニヤとサッピラの為したごとく,ヱホバやヱホバの任命した僕たちに対して偽りを言つてはなりません。そうすれば,彼らがその場で死んだごとく,あなたも立場を直ぐに失うでしよう。イスカリオテのユダのしたごとく,偽善者の行をしてはなりません。そして,無神論の共産主義者とか悪魔の他の手先どもと内通して,神の制度に叛いてはなりません。これらの愚かな者たちはみな神の神権制度内における自分の立場を失いました。(エゼキエル 28:13-15。イザヤ 14:12-14。民数紀略 16:1-35。ヨシュア 7:1-26。使行 5:1-11。マタイ 27:3-5)歩みをおそくして,後ろを振り向くということをしてもなりません。『ロトの妻をおぼえなさい』彼女は歩みをゆるめてうしろを振り向いたとき,自分の立場と生命の両方を失いました。それですから,警戒をいたしなさい,そして周到の注意を払つて歩みなさい。それは,あなたが目に見えない障碍物につまづいて立場を失い,神の恵みからはずれ落ちることのないようにする為です。『しつかりした立場を持つていると考える者は,倒れないように気をつけなさい。』― ルカ 17:32。コリント前 10:12,新世。

      3 自分の立場をしつかり保つた者たちについて,どんな励ましの例がありますか。

      3 ヱホバの取り決めた機構内で自分の立場を失つた者の道に従うよりは,つらい試錬や魅惑的な誘惑を受けても不動の立場を採つた者の良い模範に従うことは遙かに良いことです。心を引き立てるすばらしい模範は,実に多くあり,私たちのまわりを取りまいています。そして使徒パウロはヘブル書 11章の中でそのいくらかを述べています。そのような忠実な証者たちの長はキリスト・イエスでした。そして自分の立場をしつかりと保つた者として彼はなんと完全な模範なのでしよう! 『信仰の指導者であり,完成者であるイエスをしつかりと見つめなさい。イエスは御自分の前に置かれていたよろこびのために,恥辱をもいとわないで刑柱を耐え忍ばれ,神の御座の右に坐られたのである。あなた方はつかれ果てて意気そそうしないために,罪人たちのこのような反対にも耐え忍ばれた方を深く考えるべきである。』― ヘブル 12:2,3,新世。

      4 どんな聖句は,ヱホバが私たちのすべてに従順を要求していると示していますか。

      4 自分の立場を完全に守つたこのイエスについては次のように書かれています,『彼は御子であられたにもかかわらず,さまざまの苦しみによつて従順を学び』ヱホバの全知の構成内にあつて,完全な独り子が苦難の下に自分の立場を従順に保つかどうかが確められたのならば,『以前には無分別で,不従順な,迷つていた者であつて,さまざまの情欲と快楽との奴隷になつて』いた私たちはなおいつそう試されるべきでしよう。(ヘブル 5:8。テトス 3:3)自分の立場を保つ者にとつては,ヱホバに従順であることが一番大切な要求です。高慢なサウロ王が不従順になつてその立場からはずれ出たとき忠実なサムエルはそれを強調しました,『それ従うことは犠牲にまさり,聴くことは牡羊の脂にまさるなり。』(サムエル前 15:22)ヱホバ御自身も次のように命じておられます,『なんじら我が声を聞かば,われ汝らの神となり,汝ら我が民とならん。かつ我が汝らに命ぜしすべての道を歩みて福祉をうべし。』それこそヱホバを神とする制度内にとどまるただ一つの道です。このわけで不従順なイスラエルの国民が外れ落ち,遂にはまつたく切りたたれた理由も分ります。悲しい歴史的な註解は次のように述べています,『されど彼ら(イスラエルの国民)は聞かず,その耳を傾けず,己の悪しき心のはかりごとと,かたくななることにしたがいて歩み,また後を我にそむけてその面を向けざりき。』― エレミヤ 7:23,24。

      5 私たちは,昔のイスラエルに臨んだ災をどのように避けることができますか。

      5 今日,残れる者で代表される霊的なイスラエルとそれに伴う善意者たちが昔のイスラエルに生じた災を避けようとするなら,『上なる権威』であるヱホバ神とキリスト・イエスに従順でなければなりません。そして又,中央の統治体や,その群の旅行する代表者たち,そしてそれぞれの会衆の監督たちに対して正しい敬意を表さねばなりません。『正しく指導している古い者たち,特に語ることと教えのために労している者たちは,二倍の尊敬を受けるにふさわしい者である。』『神の言葉をあなた方に語つた指導者たちのことをいつも思い起しなさい。彼らの生活の最後を見て,その信仰にならいなさい。あなた方の指導者の言うことを聞き入れて,従いなさい。彼らは,神に言い開きをすべき者として,あなた方のたましいの為に目を覚ましている。』『同じように,あなた方若い者たちよ,年上の人に従いなさい。』― テモテ前 5:17。ヘブル 13:7,17。ペテロ前 5:5,新世。

      6 共産主義の国々にいる者たちは,新世社会内の立場を持つことができますか。

      6 制定された権威に進んで服従し,正しく従うことは,新世社会内で自分の正しい立場を保つ者にとつてむずかしいものではありません。しかし,時折りヱホバの証者は不本意ながら不当な権威や『気むずかしい』者たち,例えば共産主義者の奴隷収容所を治める者たちに服従を強いられることがあります。しかし,『神に対する正しい良心』の故に非常な苦しみを受け,残酷な迫害に堪えるなら,彼らはたとえ世界の他の場所にいる兄弟姉妹たちとは連絡も取れずに離れて孤立しようとも,新世社会内の貴重な立場をしつかりと保ちつづけます。実際のところ,正しくて真のもののために苦しみを受ける彼らは,完全な模範者なるキリスト・イエスの足跡にしつかりと従つているのです。―ペテロ前 2:18-21,

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