-
ヱホバの証者の新世社会の大会ものみの塔 1954 | 1月1日
-
-
ました。大西洋の島々では1万7346名の奉仕者は29の島々で伝道しています。
其の日の中心は,支部の僕達に対する特別の教訓でした。ノア兄弟は最初に話しました。支部の僕達はその国とその国の国民に強い関心を払わねばならない。そして業と共に拡大することが出来なければならない。支部の僕達は忙し過ぎるからといつて,野外奉仕に従事するのを止めてはならない。『量では無くて,質が重要である! 世にいる羊達を汚れた制度に導くよりは,そのまま世に残していた方が良い』この話しの終りに,ノア兄弟は32頁の伝道の助け『御言を宣べ伝えよ』を発表しました。この冊子には,ヱホバと御国に関する証言が30の異つた言語で書かれてあります。
それから,エム,ジー,ヘンシエルは,ギレアデを卒業した者達に対する取扱いについて助言を与えました。支部の僕達は,卒業生達を温く歓迎し,土地の習慣を知らせ,すぐに野外へ案内しなければなりません。次に,エー,ディ,シュローダーは『真理を保ち続ける』ということについて話しました。支部の僕達は『ものみの塔』の内容を充分に知つて居らねばならない。主となつている研究の記事を3度学ぶことを同兄弟はすすめました。協会の法律についての顧問,エッチ,シー,コビングトンは『市民としてのあなたの権利を知りなさいという話しの中で,注意と忍耐を強調しました。ヨシュアがした様に,土地を調べなさい。土地から追い出れないようにしなさい。若しあなた方が其処に居ないならば,あなた方はそこの人々を助けることは出来ない。この世には『石の壁に頭を打つな』という諺がある。『しかし神の言によると,神は私達の頭を燧石のようにします。若し私達か練瓦の壁にぶつかるならば,燧石は練瓦よりもずつと固いものです。ですから若し私達が長く練瓦の壁を打つならば,私達は壁を打ち砕くでしよう!』 エフ,ダブリュー,フランツの『神権制度を認めなさい』という助言でもつて,それらの話しは終りました。『忠実にして賢い奴隷』の制度はヱホバ神によつて任命されています。他のすべての者以上に制度の下にいる支部の僕達は制度の指令に従うべきです。12万5592名の人々が,これらの貴重な話しを聞きました。
夜になつて,大西洋の島々からの多くの報告を聞いて後に,ロンドンの国際聖書研究協会の秘書であるイー,シー,チティーは『御霊の果』について話しました。その話しはガラテヤ書 5章22節に基いて居ます。其の日のプログラムの最後として,奉仕や聖書に関する質問に答えがなされました。二人の人が話しましたが,二人とも協会の理事局の成員です。最初に,チィ,シェー,サリバンは除名のいろいろの事柄に関する協会の方針について語りました。次に,エッチ,エッチ,リーマーは多くの聖書の質問に答えました。
南アメリカの日
7月22日,水曜日,ヤンキ野球場は一杯でした。午前9時に,シー,エー,ステールは洗礼について話しを始めました。ステールは浸水することの正しいことを論じ,救いを受けるためにヱホバに献身する必要を話し,それは本当にヱホバ個人に献身するのであつてただ単に一つの仕事に献身するのではないことを論じました。『7月22日という日を記憶しなさい』全部で4640名が浸礼を受けました。浸礼の場所はリバサイド,カスカード,プールでした。
浸礼を受ける志願者達が出掛けている間に,残つている人達は次の話しに注意を向けました。その話しは,区域の僕であるエル,イー,ロイシューによつてなされ,題は『あなたは新しい世に於て不規則な讃美者でしようか?』でした。ヱホバに献身した以上は,生活の中で,ヱホバは第一の位置を占めるべきです。マラキ書 1章を詳細に説明しながら,ローシュ兄弟は不規則な讃美者達に,この世の雇主を見做すのと同じ様にヱホバ神を見做しているかということを尋ねました。
それから,区域の僕と巡回の僕として知られている協会の旅行する代表者達に特別の教訓が与えられました。ノア兄弟は『すべての僕達の主な業』について語りました。ノア兄弟が話しを進めるにつれて,聴衆は緊張しました,というのはノア兄弟は家から家への訓練の大きな運動を説明し,その運動の目標は,ヱホバの証者の如何なる人でも,必要の場合には戸口で効果的な短い証言が出来るようにすることであると話したからです。区域と巡回の僕の義務のいろいろな面,特に支部事務所との連絡に関しての面は,ブルックリンとカナダの支部事務所の人々によつて論議されました。
午後1時30分から3時30分までに聞いた報告によつて其の日が南アメリカの日であることがはつきりしました。南アメリカの大陸は,現在1万2828の奉仕者達が12の国々で光を輝かせて居ます。4世紀の間,ローマカトリックの教職制度の支配にも拘らず,その大陸は非常な暗黒で閉されています。3時30分迄には13万2811名という大聴衆は詰めかけ,『我等の神ヱホバの名によりて永遠に歩め』というノア兄弟の力強い話しを聞こうと待つて居りました。ノア兄弟はヱホバの名の重要であることを示し,また近代の翻訳者達が矛盾して居り,ヱホバの名を彼等の翻訳より取り除いて,ヱホバに侮辱を与えていることを述べた後に,ノア兄弟は,ヱホバの御名がその正しい場所に復帰し,また書かれてある翻訳が為されたことに対して,神に感謝しました。この話しと共に,ヘブル語聖書の新世訳の第1巻が発表されました。これは,創世紀からルツ記まで8冊の書物より成り立つている。八冊<オクタチユーク>です。この知らせは,いつまでも鳴り轟く大きな拍手によつて受けられました。
夜に,エム,ジー,ヘンシエルは『救いの日』について素晴らしい話しを致しました。獅子の穴にいたダニエルと今日のヱホバの証者とを比較しつつ,ヘンシエル兄弟は正しい生活を送ることは私達の証言をすることの一部であることを指摘しました。ヱホバの証者のもたらす音信の故だけに,ヱホバの証者は憎まれていますが,ヱホバは信仰を破らず,伝道し続け,刑務所や集団収容所の中に於いてさえも洗礼を施しています。大会の人々は,エッチ,シー,コビントンの『彼等は崇拝の自由に反対する』という題で火を吐くような『熱烈な話』を聞きました。過去から現在までの協会の法律の戦いを物語りながら,同兄弟はこれらの戦いに於ける祈りの重要性を強く述べ,12万5000の聴衆達に蛇の如く賢く,鳩の如く罪無く,獅子の如く大胆不敵でなければならぬと諭しました。
アジアの日
大会の第5日,7月23日,木曜日は,異常な程のひどい雨,風でした。しかし,雨が降ろうと,降るまいと,朝の外国語の集会は開催されました。巡回の僕達は集会して,各自の質問に対する答えを得,また,ブルックリンの事務所で奉仕をすることに関心を持つている人達のために特別の集会がありました。そして事務所の奉仕の必要条件は,先づ第一にヱホバ神への全き献身であるということを学びました。他の条件としては,志願者は健康であつて,係累を持たず,18才から35才の年齢の者であるということです。事務所で奉仕することは,単に一つの大きな集まりということではなく,多くの辛い仕事を意味します。世界中の兄弟達に奉仕することは,非常な特権です。そして事務所には,其処でのみ得られる多くの特権を持つて居ます。(時折りに,事務所の家族の者は,事務所を去らねばなりませんので,新しい人が入るこは必要です。誰でも関心を有する人は,その奉仕に関して会長の事務所宛に手紙を書くべきです)
木曜日の午後のプログラムは全部,アジアに於ける宣教の業に関してでした。アジアは地球上で一番大きく,そして最も人口の多い大陸ですが,新しい世の社会の2620名の奉仕者は,20の国々で善意者に慰めをもたらして居ます。特に興味あつたことは,2時間に互る実演でした。その実演はブルックリンのダブリュー,エル,ソーントンが司会し,支部の僕達や,アジアの国にいる宣教者達は『東洋の人にどのように証言し,聖書への関心をどのように持たせますか?』という質問に答えました。その実演に出た人々は,それぞれ自国の服装をして実演をしました。実演がすつかり終らない前に,雨は止み,その衣服の景色は実に美しいものでした。
明白にされた諸点の中でも,次の点は,はつきりいたしました。すなわち,聖書は西洋の本であると言つて,聖書に対する東洋人の偏見は,考えが足りない事である。というのは聖書の大部分は東洋の国で書かれたのである。また御国の音信は,その音信の内容によつて判断されるべきであつて,誰がその音信をもたらすかによつて判断せらるべきではない。科学は聖書と矛盾衝突せず,むしろ,聖書を支持している。そのプログラムの終りに,ノア兄弟は演壇に来て,64頁の冊子『新しい世を信ずる基礎』を発表しました。その冊子は,東洋の国々にいる宣教者達が用いるために,特に準備された聖書の助けです。その冊子の中には,午後の実演の中に出演されたすべての論議とそれ以上の論議を含んでいます。聖書に対する偏見は,東洋に限られて居りませんので,世界中の奉仕者はその冊子が非常に価値ある助けであるということを知りましよう。大会に出席した人々はその冊子に対して,感謝の意を熱心に表わしました。
『昨年「ものみの塔」から,あなたは何を学びましたか?』という質問は夜のプログラムの中にありましたが,この質問に対してエー,ディー,シュロダーは1952年中に出た多くの主要な記事を検討しつつ答えました。同兄弟は特に次の点について述べました。すなわち「ものみの塔」の強調している記事は,ヱホバの証者達が,今は新しい世の社会であり,またハルマゲドンを生き残るためにこの新しい世の社会は清きを保たねばならぬということは是非必要なことであります。
エフ,ダブリュー,フランツは最後に話しをしましたが,『新しい世の社会は北の極より攻撃さる』という話の中で,エゼキエル書 38章と39章を詳しく研究をいたしました。その講演は12月15日号の『ものみの塔』に発表されています。悪い天候にもかかわらず,約8万7000名の人々が午後のプログラムを聞き,11万2700名の人々が夜のプログラムを聞きました。
アフリカの日
午前のプログラムは,外国語を話す兄弟達と巡回の僕達の特別な集会が開催されました。そしてこの午前は,大会中での野外奉仕に参加する最後の機会でありました。午後になつて,『暗い大陸』からすばらしい報告が多く聞かれました。其処では,7万8305名の御国伝道者は34の国々で善意者達を教え,一夫多妻や,種族独特の他の習慣を癈めさせ,そして読み書きを学ばせ,ヱホバを清き美わしまものをもて崇拝させようとしています。ノア兄弟は驚くような事を紹介しました。それは北ロデシヤにいる私達のアフリカの兄弟達が,何の伴奏もなしに,美しく歌つたのです。それはテープ録音機で録音されたものです。それは聞き憶えから歌つたものであり,楽器の伴奏はありませんでしたが,調和と抑揚は完全のように思えました。
午後2時に協会の旅する代表者として長い間奉仕しているエー,エッチ,マックミランは『宣教に必要な条件』を論じました。神学校の訓練は必要なものではなく,ヱホバへの全き献身,ヱホバの御意と目的の知識,そして他の者達に真理を教えるという欲求こそ必要なものです。プログラムの後の部分で,3人の人の談話は『戸口で人々に,どのように近づくか?』に就いて提案を述べました。最も大切で必要なことは,神の言の知識と,私達の心の中にある愛であります。さつぱりした服装もまた必要なものです。最初の言葉は非常に重要です。会話は気持よく,親しいものでなければなりません。
午後の最後の講演者であるエル,エー,スウイングルは『私達の証言する目的』を話しました。私達の証言する目的は『山羊』から『羊』を分けることですが,しかし,何よりも先ず,ヱホバの御名を宣明することです。この話しの結論に,同兄弟は4つの新しいパンフレットを発表し,聴衆達は非常によろこびました。それらのパンフレットは『あなたは進化論を信じますか? それとも聖書を信じますか?』『どちらが正しい宗教ですか?』『キリスト臨在の徴』そして『平和についての人類唯一の希望』です。
アフリカの兄弟達の歌や,宣教者や支部の僕達の報告でもつて,夜のプログラムは進行しました。夜の最初の話しは,ものみの塔協会の秘書であり,会計係りであるグラント,スイターの『生きている言葉』でした。(ヘブル 4:12,新世)『それは魂と霊を分つ』ということは,行為と動機の間を区別するということです。若し私達が生きている言葉の意味を悟るならば,それは力があるものです。生きている言葉の最も重要な点は,真の神ヱホバを表わしているということです。夜のプログラムの最後は,シー,ピー,クワッケンブッシュの『新しい世の社会で子供達を訓練する』という心の温まるような話しでした。子供達への教育は早い時から始められ,常に変らない模範を示さなければならない。『もしあなた方が小さいパリサイ人を欲しないならば,大きいパリサイ人になるな!』 子供達に話しかけて,同兄弟は,自然にある例を引きながら,両親は子供を愛するが故に,子供達の為を考えて,躾けをするのだと説明しました。大会6日目の終りは,12万4150の人々が集まりました。人々は幸福に満ち,軽い気持で休息の場所に帰りました。
欧州の日
大会第7日,7月25日,午前の主なプログラムは5部に分れている談話でした。その主題は『開拓者として,新世社会の福祉を増進する』です。最初の講演は,一月に100時間を宣教に費す開拓者奉仕は実際的であると強調しました。そのことは何千という開拓者が証明しているところです。若しも,信仰と感謝の気持を有するならば,もつと多くの人は開拓者になれるでしよう。
次に『あなたの経済的な問題を解決する』ということが論じられました。開拓者達は経済上の責任を避けない,が彼等はそれらの責任で束縛されない。開拓者達は支出を少くすることによつて,各自の責務を果し,また時間仕事を探し,たとえどんなに仕事が卑しいものであつても,よろこんでその仕事に従事することによつて責務を果します。
『開拓者奉仕をすることは重大な仕事である』と次の講演者が強調しました。しかし『若し,開拓者奉仕が出来るのに,しないならば,それはもつと重大なことであろう』開拓者奉仕をすることは,各自の時間を繰り合わせ,前以つて準備をし,戸口に於いて明白にあることをはつきり言い,極まりきつた提供をしないために,提供のしかたを変えることを意味します。
『都市と田舎に於けるあなたの割り当てられた区域を伝道する』の中で,開拓者達は時間を調整し,一月に50時間を基礎的な家から家への業に費すようにと助言されました。そして最後に,聖書的でまた実際にある例が示されて,開拓者奉仕をすることは70歳台の人でも,10歳台の人でも実際的であるということが示されました。
欧州からの報告は,朝のプログラムの中から始められていましたが,午後になつても引き続きました。欧州では,23の国々で,17万4257名のヱホバの幸福な僕達は,他の人達をも幸福にしようと努力しています。何千何万人という人々は鉄のカーテンの背後にあつても,このことをしています。それからまた,内容の豊富な5部に分かれている別の談話が発表されました。題は『会衆の書籍研究の価値』です。書籍研究は奉仕の中心ですから,その在る場所は重要です。書籍研究の司会者は野外奉仕に於いて良い模範を示さなければならず,親切で忍耐強くなければなりません。書籍研究は,新しい人達が野外で奉仕を始め,集会で発言をするのに,訓練を受ける場所です。抱圧される時代に於いては,書籍研究は特別の価値があります。何故ならば,その時にはほんの少い人達だけ来ることが出来るからです。
欧州の日の最高潮は,3時30分に来ました。協会の会長は『新しい世の社会と共に逃れなさい』を話しました。この力強い話しの中で,ノア兄弟は西暦66年のエルサレムと現代のキリスト教国とを比較対照しました。西暦66年に,エルサレムを取り囲んでいたローマの軍勢は撤退し,エルサレムとユダにいたクリスチャン達はイエスの言葉に従い,安全に逃れることが出来ました。現代のキリスト教国は,『荒らす憎むべきもの』の中にある,神を否定する軍隊で取り囲まれて居り,ハルマゲドンの来る以前未だ遅過ぎない中に,すべての人は是非逃げなければなりません。13万4333名の聴衆は非常に熱心にその話しに聴き入りました。そして話しの終りに,ノア兄弟が384頁の美しい青色で製本された研究の助け『新しい天と新しい地』を発表した時,聴衆は興奮に巻き込まれました。
夜のプログラムの半分以上は,ヨーロッパの報告でした。その後で,その日の3番目の講演『あなたの宣教の態度』は,大会に集まつたすべての人に素晴らしい助言を与えました。区域の僕であるジェー,ダブリュー,ステューフロートンは次のことを説明しました。すなわち正しい行儀態度は遺伝されるものではなく,神の言を実際に行い,多くの訓練と躾によつて,作り上げられるのである。巡回の僕である。オー,エル,ピラーズは男女間の正しい行為について明白な話しをしました。男女が互いに交際する事は正しい,しかし悪い事柄は避けねばならない。
その反応から判断して,非常に受け容れられた面白い助言は,ユー,エン,グラスの,制度内に於ける婦人の地位に就いての話しでした。新しい世の社会に於いては,婦人は各自の制限を認識すべきである。婦人は会衆の僕達を批評する権威を持つて居らず,また僕達から婦人に与えられる助言について不平を言つてはならない。婦人の許された範囲内で,忠実に奉仕することにより,婦人はすべての人の尊敬を得るであろう。区域の僕であるシー,ダブリュー,バーバーはヱホバの証者の任命されている事は正当であることを論じ,さらに,正しい宣教の態度は愛を持ち,謙遜で素直に教えを受けるということをも含んでいると述べました。同じく区域の僕であるエン,コバラックは『信仰の為に辛い戦いをなす』という題で話しました。私達は不完全ですから,そのような強い,辛い戦いをすることは必要です。また私達の囲りには,悪い人間や,悪鬼共が居ますから,そのことは必要です。強い辛い戦いをするということは,規則的な研究や,集会に忠実に出席し,奉仕に出掛けることを意味します。
太平洋の島々
大会最後の日,7月26日,日曜日の朝,太平洋の島々から興味ある報告がなされました。13の島々で,3万1304名のヱホバの証者達はすべての国民を弟子として居ます。
次にフランツ兄弟が話しをしました。同兄弟は『栄光を以つて殿を充す』という題で話しましたが,その話しの中で,同兄弟は将来に来るべき筈の万国の願うところのもの』とは,私達が曾つて考えていた神の御国でもなく,またキリスト,イエスでもなく,それは,今キリストの体の遺残者達と交際している善意者のことであると説明し,聴衆は非常な感銘を受けました。そして同兄弟はこれらは『剣を打ち変えて鎌となす』に関連している予言を成就していると説明しました。イザヤ 2:2-4。
大会の僕であるジョン,オー,グロウは『大会に於けるある特徴』を話しました。非常に多くの大会前の活動を述べて後,居住自動車都市といろいろな大会各部の面白い統計を発表しました。そしてまた,新聞が取り扱つた良い宣伝について述べました。終りに,同兄弟は,1万5000名から2万名にもなる自発奉仕者達の素晴らしい協力に感謝し,またニューヨーク市の警察,保健衛生局,そしてヤンキー野球場の労働組合と経営者に感謝の意を述べました。
午前と午後の英語の集会の間に,キューバのものみの塔協会の副会長であるアール,エム,ゴンザレブはスペイン語で公開講演をしました。それは野球場の一隅で行われ,4075名の聴衆は『今こそ神の道を考える時である』という講演を聞きました。その後に,スペイン版の『神の道は愛なり』を貰いました。
3時15分に,音楽が奏せられました。その音楽は,御国の歌を編曲したもので素晴らしいものでした。大会の音楽指揮者,カナダのヴィ,アール,ダンカムの上手な指揮の下に,77の大楽器の大会オーケストラと選抜合唱隊が美しく奏したものです。4時に,大会の議長パーシー,チャップマンは午後の講演者,エン,エッチ,ノアは『ハルマゲドンの後 ― 神の新しい世』という題について話しますと紹介しました。
充分の考慮を払い,そして持続した力を以つて,講演者は論理的にそして聖書的にその主題を発展させて行きました。その講演は最初の二つの文章のところから拍手されました。ハルマゲドンは単なる政治的とか国際的の争いではなくて,宇宙全体のヱホバの戦争である。(黙示 16:14,16)ハルマゲドンへの行進は進んでいる。今日の質問は,どちらのブロックが従うだろうか?ではなくて,国家は王の王に従うだろうか?である。ハルマゲドンの後に,神の新しい世は来るであろう。そして,健康と,永遠の生命をもたらし,死人の復活すら行われるであろう。結論に,講演は『今こそ,永遠に続く新しい事態に対して準備しなさい。其処に生活し,永遠に幸福であるよう準備しなさい。ハルマゲンの後神の新しい世に生活するよう準備しなさい』と強く聴衆に呼びかけました。
その講演の内容が書かれてある冊子は2冊ずつ無料で出席者全部に渡されました。ヤンキー野球場には9万1562名の人が詰めかけ,2万5240名の人は野球場の囲りの天幕で聞き,居住自動車都市で4万9027名の人は聞きました。それで全部の合計は16万5829名になります。WBBR放送局はもつと多くの何十何百万という人々に放送をしました。
太陽は徐々に西の方,野球場のスタンドの後ろに沈んで行きました。大会の閉会する瞬間が急速に近づいて来ました。一寸の間休憩してから,ヱホバへの感謝の歌が歌われ,それから『会長の閉会のあいさつ』がありました。次の1時間の間,会長はヱホバを讃美するよう,熱心に話しをいたしました。会長の話しは,詩篇 145篇に基いて居り,1954年度の聖句は詩篇 145篇2節『われ日ごとに汝をほめ世々かぎりなく聖名をほめ讃えん』であると発表しました。
それから,ノア兄弟は打ち寛いだ調子で,フランツ兄弟,ヘンシェル兄弟,そしてノア兄弟自身が中央と南アメリカに訪問する計画を話しました。ノア兄弟は大会が非常に良い行動と振舞の中に為されたことを賞め,さらに1954年中には,巡回大会は開催され,1955年中には,合衆国の西から英国や,大陸の本土に至るまで,一続きの大会が開催されると発表しました。それから,歌とヱホバへの感謝の祈りと共に,クリスチャンの今までの大会の中,最も大きな大会は終りました。
結び
聖書に書かれている原則に基いているところの新しい世の社会として,明白に区別されている国民は確かにあります。その原則は活動しています。ヤンキー野球場に居た人達は,毎日それらの人達を見,何万という人達がヱホバに献身し,それらの原則に従つて生活しているのを見ることが出来ました。活動しているヱホバの聖霊の力強い表われを,此の世は確かに見ました。
-
-
ヱホバは原始的な概念ではありませんものみの塔 1954 | 1月1日
-
-
ヱホバは原始的な概念ではありません
アメリカの最も指導的な神学者の一人であるハリー・エマーソン・フオスデイックに依ると,聖書は人間の神についての概念が除々に発展したことを示しているものです。
『聖書自体,大きな説明である。その原始的な始まりに於ける神の観念と,終りに於ける神の観念の対照は,何というものだろうか! 初期の戦いの叫び「ヤハは戦人なり。ヤハは彼の名なり。」からイエスの美しい言葉「幸福なるかな,平和ならしむる者。その人は神の子と称えられん」までには,聖なる性質についての概念は何と深まつているのであろう! 神についての人間の理解は何と拡まつているのであろう!』
フォスデイック氏は,このよううにして,私達に次のことを信じさせようとしています。すなわち,彼自身,そして人間は戦いの神としてのヤハまたはヱホバの概念から平和ならしむる者達を祝福する神の概念にと徐々に進歩し,そしてまた聖書は人間に対する神の黙示ではなく,神についての正確な概念を得ようとする人間の努力の記録であるということです。(出埃 15:3。マタイ 5:9)その弁解はどのようなものであろうと,それは全然クリスチャン的ではありません,というのはキリスト・イエスは決してそのような事を教えませんでし
-