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支部の手紙王国宣教 1984 | 1月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
去る11月11,12日に,統治体の成員であるケアリー・バーバー兄弟は,インド,ビルマ,タイでの地域大会に出席された後,ニューヨークへの帰途,日本に立ち寄られました。その際バーバー兄弟は休暇の時間を割いて,関西大会ホールと海老名ベテルの近くの綾瀬市文化会館で,合計4,500名近い兄弟姉妹に喜んで話をしてくださいました。「み名のための民を取り出す」と題する話の中でバーバー兄弟は,今日エホバの証人だけが神の誉れあるみ名を負う民として行動していることを指摘されました。またバーバー兄弟は日本の活動にも注目し,兄弟姉妹の熱意と専心が他の土地の兄弟たちすべてに励みとなっているとも話されました。わたしたちはこれからも唯一まことの神の比類のないみ名を人々に告げ知らせ,その特権にふさわしく歩みたいものです。―使徒 15:14。
1984年に入った今,統治体は新たな奉仕の目標を目ざすようわたしたちを励ましています。それらは次の通りです。(1)宣教における定期性。(2)関心を持つ人々を組織に導くこと。(3)補助および正規開拓奉仕をとらえること。これらの点を励ます記事が将来の「王国宣教」に載せられるでしょう。しかしそれまでの間も,これらを会衆の一致した目標に加えて努力を傾けてまいりましょう。上記三つの目標に加え,統治体は雑誌配布にも引き続き力を注ぐよう励ましています。毎号の雑誌の内容をよく読むことを習慣にするようにいたしましょう。そして,雑誌経路を取り決めることや,第2,第4土曜日をはじめ雑誌活動を定期的に支持することを皆さんのもう一つの目標とするようお勧めしたいと思います。
10月の報告は本当に優れたものでした。伝道者は昨年の平均を8%上回る8万4,013名となりました。驚くべき最高数は開拓奉仕の分野です。正規および補助開拓者の数はいずれも新最高数で,開拓者の合計3万4,287人は全伝道者数の何と41%を占めたのです! 1984年中も「なおいっそう」熱心に働かれる皆さんの上にエホバの豊かな祝福がありますように。―テサロニケ第一 4:1。
日本支部の皆さんの兄弟
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神の言葉を恐れずに語りなさい王国宣教 1984 | 1月
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神の言葉を恐れずに語りなさい
1 昔からエホバの僕たちは,神の言葉を語る上で勇気を求められてきました。彼らの伝える音信は不敬虔な人々のいやがる,人気のない音信だったからです。不敬虔な罪人が神に逆らって語った衝撃的な事柄を恐れずに断罪したエノクについて考えてみてください。ノアは「肉なる者がみな地でその道を損なっていた」時代に恐れることなく義を宣明しました。預言者エレミヤやエゼキエルは,エルサレムに迫りつつあった滅亡について,「顔が不遜で,心の固い子ら」に警告する任務を遂行しました。時には命の危険を冒してまで神の言葉を語ったこれらの僕たちの勇気は,「対処しにくい危機の時代」に「王国のこの良いたより」を全地で宣べ伝える今日のエホバの証人すべてにとって優れた模範です。―ユダ 15。ペテロ第二 2:5。創世 6:12。エゼキエル 2:4,5。
2 人気のない音信を恐れずにふれ告げる面で最大の模範を示されたのはイエス・キリストです。イエスはご自分の弟子たちに,神の言葉をふれ告げるに当たって,同じように,恐れを知らない態度を示すよう励まし,「体を殺しても魂を殺すことのできない者たちを恐れてはなりません」と言われました。むしろ彼らは「魂も体も共にゲヘナで滅ぼすことのできる方」を恐れるべきでした。永遠の命の希望はその方にかかっているのです。(マタイ 10:28)弟子たちは自分たちの主人の業を引き継いで勇敢に宣べ伝え,エホバは確かに彼らの勇気を祝福されました。事物の体制の終結の70年目に入ったこの1984年中,「神の言葉を恐れずに語る勇気をいよいよ示して」悪化する世界情勢の挑戦を受けて立つ時,わたしたちも王国の業をさらに一歩大きく前進させることができるに違いありません。―フィリピ 1:14。
恐れずに語る機会
3 神の言葉を語る点であなたは恐れを感じることがありますか。もしかしたら,クリスチャンの集会に行くために職場で残業を断わらなければならないかもしれません。あなたは気後れを感じますか。それとも人間よりもエホバに喜ばれることを第一にして,勇気をもって証言できるでしょうか。エホバはそのような恐れのない態度を祝福してくださるでしょう。
4 あるいは学校に通っている皆さんは,クリスチャンの大会に出席するために学校を休むことを先生に断わっておきたいと思うかもしれません。また,クリスチャンとして良心的にできないある事柄について了解を得るため,先生にお話ししなければならないかもしれません。先生の反応を恐れて話すのをぐずぐずと先へ延ばしますか。それとも恐れずに自分の信仰を「温和な気持ちと深い敬意をもって」弁明しますか。恐れなく語るとき,エホバはわたしたちを強め,その行動を祝福してくださるでしょう。―ペテロ第一 3:13-15。
5 家から家に宣べ伝える時にもわたしたちは恐れなく語ることが必要です。あなたは会社や銀行,学校などに入ることに恐れを感じますか。忙しい商店街はどうでしょうか。憶することなくそうした区域の人々に接し,明るい態度で簡潔に証言して良い結果を得ている伝道者は大勢います。もちろん,長い話は避けなければなりません。また,できるだけ責任者の立場の人に証言するのが効果的であることに多くの人は気づいています。この点で経験を積んだ人と一緒にそのような区域を奉仕してみるのはいかがですか。恐れずに語るその人の模範から鼓舞されるに違いありません。
6 自分の家の近所を奉仕するのは苦手だと言う人たちがいます。また,友人や学校の級友の家には入りたがらない伝道者が時として見受けられます。それは人を恐れることではありませんか。むしろあなたは,親しく知り合っているそのような人々にすばらしい希望を知らせる最善の立場にあるのではありませんか。ある姉妹は昔の同級生が住んでいることが分かった家にいつも入ろうとしませんでした。ある日その区域で働いていると,またしてもその家が姉妹の番になりました。他の伝道者たちからしきりに勧められて,その姉妹はようやくその家に入りました。昔の同級生は喜んで話を聴き,研究が始まりました。今ではその人とその人の成人した息子が献身した奉仕者となっており,娘も定期的に学んでいます。その家に思い切って入らなかったなら,このような結果は起こらなかったに違いありません。
7 この1月と2月,わたしたちは「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」の本を野外で提供します。多くの人々は音信に無関心かもしれませんが,真理を求める人や,誠実な心を持つ人々にとってこれは何と魅力的な手引きでしょう! 今まで関心を示さなかった人々も,美しいさし絵や考えさせる説明文を見て,自分の望んでいるものがそこにあることに気づくかもしれません。それは人々に知らせなければならない音信です。恐れずに神の言葉を語り続け,積極的にこの助けを提供してください。そうするとき,エホバはあなたの努力を祝福されるでしょう。
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時間を守ること ― 考え深さのしるし王国宣教 1984 | 1月
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時間を守ること ― 考え深さのしるし
1 「遅れても行かないよりは良い!」 あるいは「私は集会に遅れて行くかもしれませんが,出席はしているのです」。このような言葉をだれかが言うのを聞いたことがありますか。でも,その人は集会に遅れることによって何を得損なったでしょうか。多分,わたしたちの崇拝の肝要な部分である,喜びをもって歌うことに加われなかったことでしょう。あるいは,祈りのうちに会衆と一つに結ばれる特権を得損なったかもしれません。遅れて来る人たちはそのために,集会の前に相互に励まし合うことから益を得られません。また,遅れて到着すれば,わたしたちは他の人々の気を散らし,プログラムから十分の益を得るのを妨げてしまうかもしれません。―伝道 3:1。ローマ 1:11,12。
2 時間を守るのは,愛ある思いやりと考え深さのしるしです。それには良い計画と先見が求められます。集会に到着するのがやむを得ない事情で遅れることがあるのは事実です。公共の交通手段が遅れることもあり,車が故障することもあります。しかしわたしたちは,良い計画の欠如や無関心のために,または単に時間通り家を出ないために遅刻の常習者になるということのないようにしなければなりません。集会の始まる前に出席しているように誠意をもって努力するのはわたしたちの務めです。
3 ある人たちは,時間を守るよう自分を訓練することの大切さを理解していないために遅刻する傾向があるかもしれません。十分な理由もなく習慣的に遅刻する人は他の人の敬意を失うかもしれません。どうしてですか。他の人は心の中でその人のことを,考えの浅い,信頼性のない人,したがって他の事柄においても信頼できない人と思うかもしれないからです。他方,時間を守ることはエホバの霊の実を示す一つの方法です。―ガラテア 5:22,23。
4 集会に来て,長老や奉仕の僕たちがそこでわたしたちを待ち受けて歓迎し,わたしたちがその一部となっているすばらしい神権的な家族に対して深い感謝の温かい気持ちを持たせてくれるのを知るのは何という励ましでしょう。―ローマ 15:7。
5 野外奉仕のために集合する時も,時間通りに着くことは大切です。時間を守れば宣べ伝え,弟子を作る最重要な業に一層多くの時間を費やすことができるのです。しかし,事情のため集合時間に間に合うのが難しければ,書籍研究の司会者またはその日の責任者に無理なく到着できる時間を前もって連絡し,迎えに出てもらうことができるでしょう。
6 時間を守れば,わたしたちとわたしたち
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