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忠実さ ― 人の生きる道王国宣教 1975 | 12月
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雑誌をよく読み,家の人に適した記事に人々の注意を向け,気持ちのよい態度で人々に接するように努めるなら,多くの雑誌を配布できるでしょう。誠実な関心を示す人々を助け,彼らがエホバの崇拝者となるよう聖書研究において援助することは,わたしたちの心からの願いです。
5 「家令に求められるのは,忠実であることです」とパウロは言っています。(コリント第一 4:2)これは会衆内の長老のような人々に適用されますが,わたしたちすべては,自分にゆだねられた良いたよりを宣べ伝えるわざを果たしていくのに忠実でありたいと望んでいます。わたしたちは割り当てられている区域内に住むすべての人々に対し強い責任を感じます。「大患難」が始まる前に,良いたよりを伝えるためにあとどれ程の時間が残されているのか,わたしたちは知りません。わたしたちが終わりの時に入ってからかなりの時がたっており時は短くなっているのを知っています。しかしエホバの民はエホバが道を開いておられる限り伝道を続ける決意でいます。忠実な伝道の結果さらに多くの人々が真の崇拝の側に立場を取り,「大患難」を生き残る備えをしています。詩篇 101篇6節(新)にあるエホバの約束は安らぎを与えるものです。「わたしの目は忠実な者たちの上にある。こうして彼らはわたしと共に住むようになる。とがめなく歩んでいる者,その者はわたしに仕える」。またエホバのことばは慰めを与えています。「しかし,義なる者は,その忠実さによって生き続ける」― ハバクク 2:4,新。
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秩序正しさ,すべての人にとってりっぱな資質王国宣教 1975 | 12月
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秩序正しさ,すべての人にとってりっぱな資質
1 監督たちに求められるりっぱな資質の中に秩序正しさが挙げられます。しかしながらこの特質を培うことは,若い人や年取った人,そして兄弟にも姉妹にも有益なことです。秩序正しくあるということは礼儀正しく,訓練された,規則正しい,上品で,良く整ったまたは秩序のある生活をしていることを思い起こさせます。あなたはこのような資質を示しますか。―テモテ第一 3:2。
2 監督の場合,彼は無秩序にではなく,聖書の立法と原則にしっかり従って会衆内の他の方が頼ることのできる模範に従うことにより秩序正しいことを示せます。(テサロニケ第二 3:6,7)監督は自制心があり,圧迫の下でも平衡が取れています。秩序正しいことは単に時間に正確であったり,正確な記録を保ったりすることと同一視されるわけではありませんが,それでも秩序正しい監督は物事が適切に,時間通りに行なわれるよう自分を訓練します。(1974年「ものみの塔」471ページの注解を参照してください。)
3 この資質を高く評価する監督は十分前もって集会を計画します。それで集会はよく司会される,秩序正しいものとなるでしょう。そのようにすることにより監督は他の人々に配慮を示し,割当てを急いで準備し,荒削りに扱うということを避けることができます。―コリント第一 14:40。
4 会衆で問題が生じるような時,秩序正しい監督は自分の責任を果たすことに緩慢になるようなことをせず神のことばに敬意を示します。また監督たちは生じた問題を早く考慮するよう取り決めることにより礼儀を示します。そうすれば,兄弟たちには援助や助言が与えられ,いつまでも問題を放置することにより他の人々がざ折感や頼りなさを感じるということはないでしょう。―箴 13:12。
5 秩序正しさを高く評価する父親は自分の家族のために物事を良く取り決め,家族が時間までに集会に出席し,また自分たちを霊的に強く保つため野外奉仕に参加するようにします。もし家族のだれかの,神権的な秩序に対する認識が薄らぐようなら,父親はパウロがテサロニケ第一 5章14節で提案していることを自分の家族に適用します。
6 家庭内にあってクリスチャンの妻は聖書の原則を適用することがいかに重要であるか認識しています。妻はすべての物事をきちんと,よく整とんしておくのは良いことであると知っています。その結果家庭は敬神の原則を適用していることを示すことになるのです。(テトス 2:4,5,10)妻は子供たちがいろいろな物をそのあるべき所に整とんしておくように訓練します。妻は物事を清潔にそして整然と保ち,家族の計画に従って食事を準備します。(箴 31:15)そうです,わたしたち一人一人は,さまざまな方法で秩序正しさを示すことができるのです。秩序正しさは円熟とよく取り決められた生活を示すものです。
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『いつも彼らを見守りましょう』王国宣教 1975 | 12月
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『いつも彼らを見守りましょう』
1 イエスが地上での奉仕をしておられた間,ご自分の弟子たちに深い注意を向け,一人も信仰から迷い出ることのないよう見守られました。(ヨハネ 17:12)イエスのりっぱな模範に従ったパウロは「群れのすべてに注意を払」うよう勧めると共に,「労して弱い者を援助しなければならないこと」を長老たちに命じました。―使徒 20:28,35。
2 今日,会衆内の長老たちもこれらの優れた模範に従って日夜労しています。しかし世がもたらす圧迫,誘惑,未信者の家族からの反対,健康上の諸問題などのため,神への奉仕に不定期的であったり,不活発に陥る人々も少なくありません。彼らは本当に愛ある援助を必要としているのです。
3 だれが,どんな援助を与えることができますか。まず会衆内の監督たちは会衆と交わるすべての方々をできる限り良く知るように努めることは望ましいことです。(箴 27:23)そうすれば,月末に報告が出なかったので,その人が奉仕しなかったのを初めて知るということは生じないでしょう。無理のない計画を立て,集会のない晩とか週末のいつか,奉仕者を家に訪ね親しく霊的な会話を交わし,彼らを霊的に築き上げましょう。もし援助が必要とされる何かに気付いたり,霊的な弱さのきざしが見られるなら,彼らに理解を示しすぐに具体的な援助が与えられるよう取り決めましょう。―テサロニケ第一 5:11,14。
4 会衆内の開拓者たち,経験ある伝道者たちも監督たちと積極的に協力して働きたいと考えておられるでしょう。監督たちは奉仕が定期的でない方々を援助するために経験を積んだ奉仕者が霊的な友として少しの期間集会の準備を一緒に行なったり,家で奉仕の準備をしたりお互いに練習し合ったり,あるいは実際に野外で共に働くことを勧めるかもしれません。不活発に陥った方々の場合,もう一度研究することすら必要な場合があるでしょう。喜んで協力し,目標を定め一つずつ進歩してゆくように努力しましょう。真の愛と忍耐がこうした援助を実りあるものとします。
5 このような援助により,不定期的な奉仕者が定期的に奉仕するようになったり,不活発であった人が活発な奉仕者へ進歩するなら,それは何と大きな喜びでしょう。わたしたちは命の道を歩み始めた仲間たちが,道を踏み外すことなく,しっかりとその歩みを保つよう助けたいと望んでいます。(ヤコブ 5:19,20)会衆の方々すべてが協力し合うことにより「彼らを見守(る)」という責任を長老たちが果たせるよう努力しましょう。援助を受けて霊性を強めた方々もやがてわたしたちと共になって,さらに他の方々を援助する業に加わるでしょう。愛ある援助により不安定な方々が助けられる時,天でも喜びの声があるのです。―マタイ 18:12-14。
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あなたの奉仕会王国宣教 1975 | 12月
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あなたの奉仕会
12月7日に始まる週
10分: 105番の歌。みなを歓迎する。その日の聖句を扱う。
20分: 「忠実さ ― 人の生きる道」。一家族と長老の話し合い。新しい書籍を配布した人をインタビューする。家から家のわざでそれを配布したか,あるいは再訪問でそれを配布したのか。どんなことが家の人に訴えたように思えるか。話し合いの際,模範となる実演を含める。聴衆にも,どんな点について話したか役立つ点を述べてもらう。
15分: 「良いたよりを伝える ― 過分のご親切を満ちあふれさせる」。質問と答えで扱う。開拓者である長老か,優れた開拓者精神を持つ長老が扱う。みなが正しい動機と平衡の取れた見方をもって一生懸命開拓奉仕を目ざすように築き上げる。この年末から正月にかけて一時開拓を行なうことができる。春に学校を終える人々も開拓奉仕を目標にするよう励ますことができる。
15分: 閉会のことば。会衆の野外奉仕報告を含める。会衆のすべての方々が,最近「王国ニュース」を配布した区域において奉仕し,新世界訳聖書と「今ある命」の書籍の配布に積極的に参加するよう励ます。提案されている話し方に注目し,効果的で模範的な提供を実演する。そして1975年9月15日号「ものみの塔」,572ページ「神を専心の献身の対象とするのはふさわしいこと」の要点を取り上げる。66番の歌。
12月14日に始まる週
15分: 18番の歌。開会のことば。質問箱を扱う。奉仕に出ようとしている一家族がここを討議しても良い。神権的ニュースにも注意を向ける。
15分: 支部の手紙。聴衆の参加により熱心に討議する。
12分: 「秩序正しさ,すべての人にとってりっぱな資質」。話と聴衆の参加により,すべての人がこの特質を示せるいろいろな方法を示す。
18分: 閉会のことばおよび関係する発表を扱う。野外奉仕からちょうど帰ってきた一つの群れの実演を示す。みんなの会話は次のようなことにつきふれる。(1)「王国ニュース」を読んだ人々の反応と「今ある命」の書籍に対する人々の関心,(2)野外奉仕で得られた最近の経験,(3)新しい書籍のどこを野外で効果的に用いることができるか。クリスマスの特別雑誌活動を計画し,それを会衆に発表する。特に12月22日号の「目ざめよ!」を活用することができる。24番の歌。
12月21日に始まる週
12分: 106番の歌。歓迎のことばを述べ,マタイ 11:29,30についての簡潔な話を行なう。エホバの方法で物事を行ない,奉仕から得られる喜びを強調する。わたしたちが道からそれる時,喜びが失われる。
15分: 休日の証言活動。司会者はここに述べられている提案をその地方の情況に適合させながら,年末,年始,祝祭日などの証言活動で特に問題となることを話す。情況がそうした方が良いと思われるような時は,簡潔な話を行なう必要がある。そうすれば家の人をいら立たせずにすむ。それがわたしたちに関する限りでは,人の気分を損ねないようにという観点から,各戸口で面する情況に適応させ,分別を働かせるように。家の人が非常に忙しいなら,このように言うことができる。「あなたがとてもお忙しいようですから,わたしは,とてもわかりやすいことばで書かれている聖書と『今ある命がすべてですか』という質問に答えを与えている聖書研究の助けとなる書籍を一組450円で配布しています。あとでくつろがれる時楽しくお読みいただけると思います」。もちろん聖書を用いることができる時はいつでも聖書を開いて話をするのは大切。そうでない場合でも11月号「王国奉仕」4ページ「自己紹介に聖書を用いる」の提案を活用できる。正月中の「ものみの塔」運動期間中も同様な方法で予約を提供できる。わたしたちが目ざしていることは人々の心を引き付けることであり,できる所ではどこででも神の王国の祝福につき語ることにより家から家の業でこのことを最もよく行なえる。
18分: 「ものみの塔」運動に備える。1月1日号の「ものみの塔」は予約を提供する際に用いることができる最善のもの。聖書の話をよく準備し,お互いに練習し合って,効果的に予約を提供したい。自分を紹介してから,次のように話すこともできる。「新しい年を迎えて,今年にどんなことを期待しておられますか。昨年までわたしたちを悩ました物価の高騰や公害,暴力や犯罪など多くの問題が取り除かれるでしょうか。見知らぬ人に対する恐れや国家間の緊張が無くなるとしたら,それはどんなに良いことでしょう。しかし諸問題が一層深刻なものとなっていることは人間の知恵や力には限りがあることを示すものです。一致した家族が幸福であると同じように,全人類が兄弟のように一致できることを聖書は述べています。(使徒 17:26を読んでもよい)いままで人類がこうした望ましい状態に達することができなかった最大の原因は,人類が宇宙の主権者であられるエホバ神と無私の協力を示さなかったことにあります。(ゼカリヤ 14:9を読む)このエホバこそ現在の邪悪な体制を終わらせて,本当に人々に喜びや満足を与える正義の新秩序をもたらすというご自分の目的を聖書の中ではっきりと述べておられるのです。あなたにも是非聖書を理解していただきたいので『ものみの塔』誌をお勧めしています。近い将来,ご家族と共に平和な生活を送れるという希望をはっきり理解なさるでしょう。月2回,年間24冊はわずか1,000円のご寄付で予約できます。この良い機会に是非予約してごらんください」。1月1日号を用いるのであれば3ページの主題とさし絵,4,5ページの太文字の見出しは話を進める上で役立つものと考えられる。それ以外の雑誌を用いる時でも,同じ話を用いてもよく,適切と思われる雑誌の記事と聖句とを組み合わせて予約を勧めることができる。大切なことは各人がよく準備して積極的であること。あらゆる機会を捕えて予約を提供するよう。もし予約を断わるなら是非2冊の雑誌を60円の寄付で勧めるよう。
15分: 閉会のことば。『いつも彼らを見守りましょう』を取り上げ熱心に話す。時間が許す限り聖句を読む。新しい方々や援助を必要とする方々を喜んで助けようとする愛ある精神を会衆に高めることを目的として話す。正月の特別活動の詳細を会衆に知らせる。午前は予約活動,午後は雑誌活動に当てることができる。84番の歌。
12月28日に始まる週
わたしたちの霊的な家族を築き上げる
10分: 45番の歌。開会のことばそしてマタイ 12:46-50を討議する。(「教え手」81,82ページを参照することもできる。)
15分: お互いを知るようにする。昨年中会衆と交わり始めた新しい方々はどれくらいいるか。わたしたちは霊的な兄弟,姉妹がクリスチャンの円熟に向かって進歩するのを助けるため良く知るようにすべきである。幾人かの方々をインタビューする。どのようにして最初に真理を聞いたか。また克服しなければならなかった障害にはどんなものがあったかなど話し合う。これが真理であるということを彼らが悟るのに何が特に助けとなったか。エホバにしっかりと付き従うようどんな励ましを受けたか。
12分: 互いに霊的に助け合う。霊的に進歩する必要を際立たせた話。(ヘブライ 5:11–6:1)新しい人々は,伝統的なことあるいは儀式的なことでなく,霊的な真理を高く評価して,学んだ事柄によって会衆に引き付けられた。これらの人々が円熟に向かって進歩を続けるようどのように援助することができるか。集会に加えて交わりは特に励ましを与える。あなたはこのようにして援助することができる人をだれか知っているか。多くの人はバプテスマの後も,研究において引き続き援助を必要としている。新しい方々を時々ご自分の家族の研究に参加するよう招きたいと思うかもしれない。あなたの交わる書籍研究の群れにはあなたと一緒に野外奉仕を行なうことをうれしく思っている人がいるであろうか。野外での話の仕方や学校での割当てでの援助も感謝されるかもしれない。わたしたちはそのような霊的な援助を与えたいと思っている。そのようにしてわたしたちは自分の霊的兄弟に対しイエスと同じように感ずることができる。―マタイ 12:50。
13分: 実際的な方法で愛を示す。ヤコブ 2:15,16に簡潔な注解を行なう。わたしたちは霊的な家族のだれもがおろそかにされるようなことを望んでいない。[実演] 二人の姉妹たちは,集会に出席していない年配の姉妹について話している。アパートはきちんとしていない。なぜ長老たちはこの年配の姉妹に何かしてあげないのか。一人が意見を述べる。「もちろん,あのかたは真理にいるわたしたちの姉妹だわ。たぶん,わたしたちが何かすべきだわ」。二人はこれが良い考えだということに同意する。この年配の姉妹を集会に連れて来たり,またこの姉妹が弱くなっているので,彼女のアパートをきれいにするのを助ける巧みな方法でどんなことができるか計画する。[会衆に尋ねる] 会衆内の他の方々を実際的な方法で援助する上で姉妹たちは何を行なえるか。十代の人々は何を行なえるか。長老たちは会衆内の他の人々を援助するため何を行なえるか。わたしたちすべては集会に出席するすべての方々を暖かく歓迎することにより愛を示すことができる。ヨハネ 13:35に調和してどのように愛を他の実際的な方法で示すことができるか。
10分: 閉会のことば。会計の報告。わたしたちは他の人々がエホバの霊的な家族に入って来ることを助けたいと望んでいるので,関心を示すすべての人々と引き続き定期的に研究し,集会に助け霊的援助を続けてゆきたいと望んでいる。そして10月に無料の3冊の「目ざめよ!」を受け取り,友人や知人に配布した方々が資格を培ったなら,定期的な奉仕を行なうよう援助することは望ましい。また12月初めの「王国ニュース」の配布から奉仕を始めた方々も聖書を用いたり,出版物を提供したりして通常の奉仕に定期的に参加するように助けたい。このようにして彼らがわたしたちの霊的家族となるよう援助を続ける。(ルカ 18:28-30)9番の歌。
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