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奉仕における監督ものみの塔 1957 | 5月15日
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それですから,監督はなおさらいつそうに会衆の必要物や活動について絶えず考えと思をめぐらし,注意を払うべきであります。
14 伝道者たちは,任命された監督に対して,どんな正しい見方を持ちますか。
14 誠心誠意をつくし奉仕する監督に対しては,すべての伝道者は神権的な愛と尊敬を抱きます。すべての伝道者は,ヱホバの僕である監督を愛し,そしてよろこんで協力し,働きます。また,問題があれば監督のところに行き,その援助と愛の導きを受けることができる,と感じます。さらに,僕の任命はみな,ヱホバから神権制度を通して来る,と認め,ヱホバの用いられている監督たちと協力することは特権である,と見なします。もし監督が自分の義務を怠るなら,ヱホバは御自分の予定の時と仕方の中に,必要な変化をなさしめるでしよう。伝道者たちは,そのことを知つています。そして,ヱホバが御自分の制度を通して,処置の取られることを待つています。かくして,ヱホバが御自分の神権制度を導かれていることに,心からの全き確信を持つている,と示します。
15,16 奉仕について正しい見方を持つことから,どんなことが結果として生じますか。
15 会衆の伝道者や,開拓者や,監督たちが,自分の奉仕についての正しい見方を持つなら,一致と平和が充ち充ちるでしよう。みな親密に働き,かつ自分の任命された区域内にあつてヱホバの栄えに輝く御名と目的を宣べ伝えることにより,清き美しきものをもつてヱホバを崇拝します。このことをして行くとき,他の羊は見出されて養われ,新しい世の生命に通ずる道に導かれます。間もなくして,新しい人々もヱホバの見地から自分の立場を見ます。そして,自分たちは,伝道する為に世の暗きから召されたものである,と悟るに至ります。かくして,時が良くても悪くても,奉仕についての正しい見方を持つ他の資格ある御国伝道者と共に,彼らは伝道するでしよう。
16 たしかに,会衆の区域内にあつて石はヱホバの栄光と尊厳を宣べ伝えるために叫ぶ必要はありません。なぜなら,奉仕についての正しい見方を持つ伝道者は,御国のこの良いたよりを伝道しており,また伝道しつづけるでしよう。そして,ヱホバ御自身が伝道の業は終つた,と言われる時まで他の羊を新しい世の社会内に集め入れるからです。
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『日ごとに彼の救の良いたよりを宣べ伝えよ』ものみの塔 1957 | 5月15日
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『日ごとに彼の救の良いたよりを宣べ伝えよ』
アメリカ合衆国
今年は,以前よりもずつと多くの会衆が,『感謝の日』とか『クリスマス』のような古い世の休日に取り極められた特別な雑誌活動を支持しました。報告の示すところによると,どこでも配布数は良く,休日の野外奉仕をした人々は,この次の機会を今から待つています。1台の自動車に,6人を乗せた一群は,『クリスマスの日』に255冊の雑誌を配布しました。その群の中には,いとこ同志の12歳と13歳の若い奉仕者が二人いました。この兄弟たちは,本当に御国を第一にして,奉仕に励みました。なぜですか。片方の父親は,近くの大都会にいる自分のところに遊びにいらつしやい,と二人を招待したのですが,両人ともその招待を断つて遊びに行かず,御国の奉仕をしたからです。二人ともすばらしい経験をしました。一人は59冊も配布したのです。後になつて,二人は自分たちの経験について,父親に手紙を書きました。父親は次のような返事をしました,「あなた方が来ないのでがつかりしたよ。でも,そのわけが分つてからは,やはりあなた方二人を愛している。年若い二人がヱホバの業を行つて,他の何よりも重んじているのを見るのは私をよろこばせるものだ。私はあなた方を本当に愛しているが,生命を上げることができない。しかし,神の言葉は生命を与えるものだ。だから,励みつづけなさい。私も家に帰つたなら,あなた方といつしよに出かけて神の業をしよう。私は大きな幸福を見のがして来た,ということが分る。あなた方は,自分で気づく以上に私を助けてくれた。』
ベルギー
老いも若きもこの増加に参加しています。書籍研究の始まる前,年若い子供が,家から家の雑誌活動をしたところで,ほとんど成果は得られない,と或る人々は考えるかもしれません。しかし,次の経験からも分る通り,年若い伝道者も多くのことを為します。ブラッセル会衆の1分会に属する9歳か10歳の少女は,書籍研究前の家から家の業を行つて2冊の雑誌を配布しました。この配布がきつかけになつて,少女の父親はその家の人と聖書研究を始めました。次の言葉を述べられたイエスは,不可能な事柄を予告していたのではありません,『幼な子,乳のみ子たちの口に讃美を備えられた。』― マタイ 21:16,新口。
レバノン
この1年中に,一人のユダヤ教の少女がすこしの励ましを受けるだけで,野外奉仕を始めました。この少女は,最初この地で真理に接し,後にはトルコで真理に接しましたが,またこの地に戻つてきたのです。伝道し始めて間もなく,この少女はヱホバに献身して,キリスト教の責任を全く受け入れ,以来その道を歩みつづけて来ました。ユダヤ教であるその家族の者は非常に動揺し,少女をシオン主義者制度に属する者だ,と責めました。しかし,この少女は献身を忠実に守りつづけて,今日では開拓者です。そして,キリストの御国の設立についてすべての人に証を立てています。―1957年度のヱホバの証者の年鑑より。
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