集会の出席を高める

¹ エホバのしもべにとって集会は何と重要なものでしょう。これは非常に重要なものですから，ある土地では定期的に出席するために自分の命や自由をさえ危険にさらすほどです。これらの人々は，健全な食物を定期的に食べないなら遂には病気や死をさえもたらすように，集会に出席しないことが続くならそれは重大な霊的病気がもたらされることを認めています。集会では，この死にゆく事物の体制でわたしたちにもたらされる身体的そして精神的な多くの重圧にもかかわらず，エホバに奉仕を絶えず行なってゆく励ましを受けることができます。集会の出席の重要性を悟って，わたしたちと一緒に集まり合うことで『疲れて，その魂が弱り果ててし』まっているかもしれない人を励ましたり，信仰とりっぱなわざとに回復させるために，何を行なうことができるでしょうか。―ヘブライ 12:1，3; 10:23-25。

² まず第一に，各会衆の長老は「神の羊の群れを牧し……群れの模範となる」という責任を持っています。（ペテロ第一 5:2，3）長老たちは会衆を教えることで大きな役割を持っているので，自分たちの良い準備を通して集会をできるだけ興味深い，教訓的なものとすることにより集会に対する認識を高めることができます。非常に良く準備された集会を会衆全体はどれほど感謝し，益を受けることでしょう。また，長老は自分の家族が集会に参加するよう援助することにより，他の家族の頭にりっぱな模範を置くことができるでしょう。

³ 兄弟たちの家庭を訪問する時，長老は，どのようにして家族の良い研究を持つかということだけでなく，集会のために特にどのように準備できるか，出版物の中にある質問に対しどのように答えを見いだし傍線を引くか，また集会に出かけようとしている時，各人が必要な備えをすべて持って行くようにするには家族の各成員に行なうべきことをどのように与えるか，などを示すのは有益であるのに気づくかもしれません。長老は，神権宣教学校の予定と「王国奉仕」の奉仕会のプログラムを復習しどんな出版物が必要とされているかを調べてみるよう各人や家族を励ますことができます。このような予定はその晩に楽しむことができる霊的食事のあらましを述べたメニューのようです。これらは集会に対するわたしたちの食欲をそそるものです。

⁴ プログラムで割当てを持つ人は情報をその土地の情況に合ったものとすべきです。奉仕会のある部分全体が会衆に適合しないような場合には（近隣に孤立した区域などを持たない都市の会衆において，孤立した区域を取り扱うようなプログラム），長老たちは何かその土地の事柄を取り扱って，代りとなるものを選ぶでしょう。そしてこうした討議は有益なものとなるでしょう。奉仕会において何らかの部分を受け持つすべての人は，もし何かあるなら，その部分を会衆にとってできるだけ実際的で築き上げるものとするため，どんな調整が必要か確かめることができます。

⁵ 会衆の書籍研究の司会者は自分自身の良い準備によって兄弟たちに祝福となることができます。集会に来る前，司会者は何を教えたいか，どのようにそれを行なうかはっきり思いに留めていなければなりません。明らかに，どれほどの資料を取り扱えるか事前に知っておくことは必要なことです。教えたいと思っている主な点を司会者は自分自身復唱することができなければならず，もし復習の質問を準備しているなら，それは大変役立つでしょう。書籍研究での結びのことばの中で，司会者は時々，考慮される二，三の要点に対する質問をして，その週の残りの集会に対する兄弟たちの食欲をそそることができます。

⁶ 長老たちが牧羊のわざにあずかる時，集会を休んでいる人々を訪問し，出席を励ますことができます。ある場合には，交通の便を備えることがもっと定期的な出席を励ますような所では，長老はそれらの方々のために交通の便を備えることができるかもしれません。しかしながら，集会の出席に援助を受けることを妨げるような危急なことが生じるなら，交通の便を備えてくれる兄弟に電話をかけることは親切なことです。そうすれば時間と金銭は浪費されないでしょう。長老はまた人々を訪問する時，「神権宣教学校案内書」の研究7そして研究18にある提案を共に復習することにより集会における参加をもっと助けることができるでしょう。確かにこれは真に励ましの交換の機会となり，最も信仰を強めるものとなるでしょう。―ローマ 1:11，12。

⁷ わたしたちは，個人的にあるいはわたしたちの家族といっしょにこれらの集会の準備を行なうことにより，わたしたち自身集会からもっと益を得るよう助けられるでしょう。もしわたしたちが集会の全部に対し徹底的に準備できないなら，集会に出席する前に少なくとも資料のある部分を考慮できるでしょう。もし書籍研究，「ものみの塔」研究あるいは神権宣教学校の準備として全部を研究できないなら，数節だけ，あるいは一つだけでも注解を準備するのはいかがですか。もちろん，前もって行なう準備が大きなものであれば，研究から得られるものももっと大きなものとなるでしょう。研究での参加はわたしたちの目標となるべきです。（ガラテア 6:7）定期的な集会の出席と注解はわたしたちの霊的成長に大きく貢献し，またわたしたちの忠誠に対する将来の試練に対してわたしたちを強めるものとなるので，すべての集会に出席し，他の人々もわたしたちと共に出席するのを励ますことをわたしたちの決意としましょう。

霊的教訓を与えるすぐれたプログラム

¹ 1975年の神権宣教学校のプログラムはわたしたちに豊かな霊的食物を供するでしょう。わたしたちすべては，それから十分な益を得たいと望んでいます。

² 予定されている集会では「ものみの塔」，「目ざめよ！」，「ことば」，「組織」，「確かめよ」および「年鑑」などが用いられます。それでみなさんは，プログラムに予定されている出版物をご自分の聖書と共に学校に持ってゆきたいと思うことでしょう。

³ 予定をご覧になれば，これからの月々，すぐれた資料からどんなに貴重なものを得られるか理解できるでしょう。予定のほぼ中程でわたしたちはクリスチャン･ギリシャ語聖書 新世界訳を読み終え，エズラ，ネヘミヤ，エステル，ヨブなどのヘブライ語聖書の朗読に移り，再びマタイから始まるギリシャ語聖書の朗読に入ることができるのです。後半の5か月間，「確かめよ」がテキストとして用いられ，わたしたちが聖句に精通するすぐれた機会があるのです。本当に喜ばしいこととして，今年初めて手にすることができた日本語の「年鑑」は資料として取り上げられています。そして大きな試練となる情況の下で忠誠を保ち，エホバの聖霊により強められた，今世紀のエホバのしもべたちの経験に基づく討議は信仰を強めるものとなるでしょう。神権宣教学校において「組織」の本を取り上げることは，エホバが今日ご自分のしもべを取り扱われる愛ある方法に対する認識を抱かせる上で多くを行なうものとなるでしょう。そして「ことば」の本は聖書の真実性に疑いをもつ人々に近づくようわたしたちを備えさせるでしょう。これらすべては1975年の学校のプログラムの中に入っているのです。

⁴ あなたが話を行なうよう予定される時，あなたは資料の全部を用いることができないかもしれません。しかし主な点を発展させてください。この目的のために注意深く資料を読み，その上で要点が何であるかを決めてください。要点（多分三つか四つ）の選択そして資料からの選び抜かれた，要点を支持する論議は出席しているすべての人に話を最も有益なものとするでしょう。

⁵ 神権宣教学校の監督は十分前もって計画を作成し，割当てを行なっていただきたいと思います。この学校の参加者が増え，すべての方に3か月に一度の割当てを行なえない会衆は，学校の増設を考慮できるでしょう。神権学校から最善の益を得つづけましょう。