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聖なる場所を正しい状態にするものみの塔 1972 | 3月1日
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な成員国でした。以来,大英帝国は四海の覇者また聖書預言の第七世界強国であることをみずから明らかにしました。アメリカ大陸の13植民地が独立してアメリカ合衆国を樹立したのちでさえ,大英帝国は全地の4分の1および地上人口の4分の1を擁するまでに版図を広げました。この第七世界強国は,アメリカ合衆国がブリテンと提携して英米二重世界強国を形成するに及んで,いっそう強大な力を得ました。経済的にも軍事的にも,それはまさに『猛悪な顔の王』でした。
26 象徴的な『小さき角』はどのように「美地にむかひて甚だ大きく」なりましたか。それで,預言の成就のための場所としてのその美地に関してどんな疑問が生じますか。
26 1917年,この英米二重世界強国は確かに,「美地にむかって甚だ大きく」なりました。どのように? 同年12月9日,エルサレムを占拠し,パレスチナを英国の統治下に置くことによってです。1920年,国際連盟はパレスチナをグレート・ブリテンの委任統治領とし,その委任統治は1948年5月14日まで続きました。エホバがご自分の選民にお与えになった,聖書時代の約束の地はたいへん美しかったので,全地の中の美地と呼ばれました。エゼキエル書 20章6,15節でエホバはそれを「諸の地の中の美しき者」と呼ばれました。象徴的な「一の小き角」によって『彼の聖所の確立された場所が毀』たれたのは,文字どおりのその地においてですか。この点を明らかにするには,この「終わりの時」の具体的な事実を検討してみなければなりません。
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その「正しい状態」は今日のわたしたちにとって何を意味しますかものみの塔 1972 | 3月1日
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その「正しい状態」は今日のわたしたちにとって何を意味しますか
1 1914年にどんな大戦が始まりましたか。それは献身してバプテスマを受けた聖書研究生にとってなぜ驚くべきことではありませんでしたか。
西暦1914年,教暦の大陰年はエルサレムでは,3月27から28日の日没から日没までに相当するニサン1日に始まりました。史上最初の世界大戦が人類世界に勃発したのは同年夏のことでした。これは,第一次世界大戦を始めたキリスト教世界との関係を断った聖書研究生が全然予期しなかった事がらではありませんでした。なぜですか。なぜなら,それら献身してバプテスマを受けた聖書研究生は,イエス・キリストが「世の終」に関する預言の中で予告された「異邦人の時」がその1914年の初秋に終わることを何十年もの間指摘していたからです。(ルカ 21:24。マタイ 24:3)異邦人の時は西暦前607年陰暦チスリの半ばに始まりましたから,その2,520年の期間は1914年チスリ15日ごろ,つまり同年10月4日か5日に終わります。その時までに大英帝国およびキリスト教世界の他の諸帝国は戦争に巻き込まれていました。英米二重世界強国の他方の成員国は1917年の春参戦しました。
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