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  • より良い時代を目ざす世界的努力
    目ざめよ! 1974 | 10月8日
    • 腐敗した事物の全体制が終わりを告げる直前の前ぶれとなるでしょう。世界の指導者たちがいかなる意味での安全と平安の念を首尾よくかもし出すことができようとも,それは恐るべきほどに突如として打ち砕かれてしまうでしょう。

      それは神のみ言葉である聖書が実際に述べている事柄なのでしょうか。そのとおりです。しかも,預言的な神のみ言葉が多くの言葉をもってそのとおりのことを次のように断言しているのです。

      『エホバの日[つまり現在の腐敗した体制の滅びの日]はまさに夜の盗人のように来ます。人びとが,「平和だ,安全だ」と言っているその時,突然の滅びが,ちょうど妊娠している女に苦しみの激痛が臨むように,彼らに突如として臨みます。彼らは決して逃れられません』― テサロニケ第一 5:2,3。

      神の目的は現在の体制を終わらせることであって,その改革を試みることではありません。なぜですか。なぜなら,改革しようにも,手の施しようのない状態に陥っているからです。それは最初から間違った土台の上に築かれたため,今やその欠陥がはっきり表われているのです。これこそ現行の不穏な時代が1914年に始まって以来続いてきた世界情勢の真実の意味なのです。世界の歴史上のその重大な年は,聖書の言う「終わりの日」を招来するものとなりました。(テモテ第二 3:1)その年は,苦悩するこの事物の体制の終わりを目撃する世代をしるしづけました。

      このようなわけで,諸国家とその支持者たちが種々の出来事に間もなく生ずる突然の変化によって大いに失望させられるようになる理由がおわかりになるでしょう。分裂する現在の体制を一時的に取り繕ったかに見え,『平和と安全』をもたらしたと宣言した後,彼らはそれが実際にはこの体制が死の一撃をこうむるしるしであることに気づくでしょう。それは神の目的を無視する人たちにあまりにも突然臨むので,まさしく「夜の盗人」のように臨むことになるでしょう。

      その崩壊はこの世界がかつて遭遇したことのない最悪の苦難の時代を招くものとなるでしょう。イエスはそれが「世のはじめから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難」の時となるであろうと,予告されました。―マタイ 24:21。

      真により良い時代をもたらす源

      では,紛れもないより良い時代が間近な前途に待ち受けているとどうして言えるのでしょうか。諸国民が「平和だ,安全だ」との宣言を行なった後に『突然の滅びが……彼らに突如として臨む』ということを知っているのに,どうしてそのような楽観的な希望を抱けるのでしょうか。

      現在の体制はその終わりに近づいている以上,この体制が真により良い時代をもたらす源であり得ないことは明らかです。では,そのような時代はどのようにして到来するのでしょうか。神は現在のこの体制に対して裁きを執行される方である以上,その方こそ全く新しい秩序をもたらす源ではありませんか。聖書は,然りと答えています。

      正直な心を持つ人々の必要なものや欲するものを正しく充足させるような全く新しい時代を招来し得るのは,人間の唯一の造り主だけです。そのような新しい体制を造り出すことは,今日の人類の能力の全く及ばない事柄です。聖書の一筆者エレミヤが次のように述べたとおりです。『エホバよわれ知る 人の途は自己によらず かつ歩行む人は自らその歩履を定むることあたはざるなり エホバよ我を懲らしめたまへ』。(エレミヤ 10:23,24)人間ではなく,神こそより良い時代をもたらす方であることをエレミヤは承知していました。

      それこそ神が約束し,実際のところ保証しておられる事柄なのです。神のみ言葉は,『もろもろの生けるものの願望をあかしめる』ことを神が約束なさった,義の新秩序についてわたしたちに告げています。(詩 145:16)それにしても,神はいったいそれをどのようにして行なわれるのでしょうか。神は実際に何を約束しておられますか。それをもたらすのに,どうしてこれほど長く待っておられるのでしょうか。その益にあずかるには,わたしたちは何を行なわねばならないのでしょうか。

  • 神が約束なさった事がら
    目ざめよ! 1974 | 10月8日
    • 神が約束なさった事がら

      日々直面する新たな問題や新たな危機についてその大要を伝える新聞を読むとき,『ああ,もう少し休めさえしたならいいのだがなあ』という気持ちを感ずることがありませんか。わたしたちのためのより良い時代は確かに,わたしたちが今日直面する緊張や焦燥や失意からの解放をももたらすものであるべきでしょう。

      しかも,それこそまさに神がご自分のみ言葉,聖書の中で約束しておられる事がらなのです。神は人間の造りをご存じですし,人間には休みが必要なこともご存じです。事実,人間は自分たちの周囲の事情の関係で文字どおり自らを疲れ果てさせています。詩篇作者は,『エホバは我らのつくられし状をしり われらの塵なることを念ひ給へばなり』と述べました。(詩 103:14)神は一つの義の政府によって人類に救済をもたらすことを約束しておられます。そして,その政府は欠陥のある今日の種々の体制すべてに取って替わり,健全で平和な人類社会を地上に造り出すのです。その政府こそ,キリスト・イエスがご自分の追随者たちに祈り求めるよう教えられた王国政府です。―マタイ 6:9,10。

      その政府のかしらは,より良い時代を切望した当時の人びとに次のように言われた方なのです。「すべて労苦し,荷を負っている人よ,わたしのところに来なさい。そうすれば,わたしがあなたがたをさわやかにしてあげましょう。わたしのくびきを負ってわたしの弟子になりなさい。わたしは柔和で,心のへりくだった者だからであり,あなたがたは自分の魂にとってさわやかなものを見いだすでしょう」― マタイ 11:28,29。

      しかし,その王国政府によって救済がもたらされるというそうした希望を,どうすれば確信できるでしょうか。どうすれば,それが今日の世界の指導者たちの単なる約束とは違うということがわかるでしょうか。

      人が何かを約束する場合,その人が以前同様の事がらを実際に成し遂げたことをわたしたちが知っているなら,今度もその約束を果たすに違いないと信ずることができるでしょう。それに神は,ちょうどそのような事がらに関する記録を私たちに与えておられるのです。何世紀も前のことですが,神はより良い時代をもたらし得るご自分の力量や,人びとに平和と休みを与えると言う場合それが何を意味しているかを私たちによく理解させるような仕方で,イスラエル国民を扱われました。―イザヤ 32:17,18。

      その上,神はそうした事がらを,将来世界的な規模で,全地に対して恒久的な仕方で行なおうとしておられる事を示す実例,つまり例として提供するために書き記させたということをはっきり示しておられます。では,それらの例の幾つかを調べてみましょう。―コリント第一 10:11。ローマ 15:4。

      一国民が休息を得た時代

      人間が種々の圧力や心配事から解放されて休息を得る必要のあることを理解しておられる神は,昔のイスラエル国民に7年ごとに安息の年を持てるよう取り計らわれました。このような休息の取決めを享受した国民はほかにはありません。そのような取決めはどんな益をもたらしましたか。それは今日わたしたちが見ている事がらとどのように比べられるでしょうか。

      イスラエル人が定められた安息の年を守ったとき,周囲の敵は彼らを悩ましませんでした。また,土地も恩恵に浴しました。なぜなら,安息の年には耕作が行なわれなかったので,土地は地力を回復することができました。安息の年の時期に人に雇われていない貧しい人びとがいても,そのような人々はだれも苦しみませんでした。というのは,自然に畑になる穀物や野菜や果物をすべて自由に,存分に取って食べることが許されていたからです。

      普通6年間ずっと働き続けた土地所有者は,今や家族のために用い得る余分の時間を持つことになりました。というのは,当時の農業社会ではそのような土地所有者は自分の仕事から相当解放されたからです。そして,霊的な事がらや子供を教えたり訓練したりする仕事また家庭生活の改善を図ることなどにいっそうの注意を払うことができ,そうすることによって,愛のきずなを強め,今日多くの家庭をむしばんでいる分裂や非行を防止することができました。また,そうした土地所有者は経済上の心配事からの圧力を受けて苦しむということもありませんでした。安息の年には債権者は貸金の返済を迫ることはできなかったからです。―レビ 25:2-7。申命 15:1-3。

      加えて,50年目は「ヨベル」の年でした。それはなおいっそう徹底した休息の年,つまり『自由の年』でした。ヨベルに関する規定は,7年目の安息のそれと同様でしたが,さらに広範囲に及ぶものでした。今日の諸国家もその気になればヨベルに関する律法から多くを学べるでしょう。

      ヨベルの年の始めには負債はすべて取り消されました。相続財産としての所有地を売った人はすべて,

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