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この世の霊に臨む災を避けるものみの塔 1964 | 2月15日
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ため,エホバ神から遣わされたのです。「我はエホバの御霊によりて能力身に満ち公義および勇気うちにみつればヤコブにそのとがを示しイスラエルにその罪を示すことを得」とミカは述べています。(ミカ 3:8)それでミカは反対にあっても伝道しました。
40 神のみ霊に満たされるには,自分で聖書を勉強し祈ることのほかに,何をすることが必要ですか。なぜですか。
40 神のみ霊にみたされるには,自分で聖書を学び,祈るほかに,エホバのクリスチャン証者の会衆と交わることが必要です。12使徒時代のクリスチャン会衆も,エルサレムでその事をしました。こうして集まるとき,私たちは全く異なった雰囲気,死に至る「この世の霊」とは異なった空気の中に身をおきます。1963年に世界を一周したエホバの証者の「永遠の福音」大会は,そのことの大規模な例です。それはなぜですか。それはエホバ神のみ霊がこのような集まりに行きわたり,導きを与えるからです。このようなクリスチャンの集まりにおいて,神のみ霊をますます受け入れることができます。私たちにはこの事が必要です。
41 今日,神のみ霊に満たされよとの命令に従うことはなぜ必要ですか。
41 今日,私たちは使徒の命じたところに従って神のみ霊に満たされることが必要です。私たちは「この世の霊」にいま臨んでいる災を避けて,公にも家々にも「大胆に神の言を語」ることを望むからです。
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聖霊に満たされて大胆に神の言を語るものみの塔 1964 | 2月15日
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聖霊に満たされて大胆に神の言を語る
― 1964年度エホバの証者の年鑑から
韓国
最高伝道者数: 5,075
人口: 26,279,627
比率: 5,178に1人
韓国の兄弟たちは,昨年の夏に世界一周旅行をした各国の兄弟たちに実際に接して,以前にましてエホバの用いられる組織を身近に感じています。韓国の支部の僕は,「みなさんのすべてが私たちを知り,私たちもみなさん方すべてと仲良くなりました」,と語っています。「永遠の福音」大会は,この大会が催された世界の他の都市に劣らぬ強い印象を京城の人々に残しました。この大会は特筆すべきものであり,また,1963奉仕年度中に韓国の兄弟たちによってなされたこの国全域にわたる証言活動も注目に価するものです。韓国の兄弟たちが野外奉仕のためにささげた時間は総計,113万2000時間に上り,これ自体が証言の規模の大きさを物語っています。韓国の支部の僕から送られた報告の中から,この国における昨奉仕年度中の活動の興味深い点をいくつか紹介しましょう。
この大会が兄弟たちに残した影響は,今後長く続くでしょう。市民一般に与えた影響も決して小さなものではありません。公開講演が行なわれた5日後の8月30日,一人の婦人から京城のチャングリヤングリ分会の分会の僕に宛てて1通の手紙が届きました。その一部は次の通りです,「私は使徒行伝 4章32節を読みました。そこにこの言葉があります。『信じた者の群は,心を一つにし思いを一つにし』。この言葉はまさに今日のエホバの証者にあてはまると思いました。エホバの証者の大会に出席した私は,兄弟的な愛と親切を深く感じました。神の聖徒たちと一緒にいるのではないかと思ったほどです。……N・H・ノア氏の話にも感銘しました。そのお話によりますと,エホバの証者は喜んで聖書を定期的に教えて下さるとのことです。私は聖書の創世記から黙示録までを読みましたが,中々理解しにくいと思いました。どうしたら聖書の勉強を始められるのでしょうか」。今,この婦人と聖書研究が始められていますが,同じように大会を機会に興味を示した多くの人々と聖書研究が始まりました。すぐれた奉仕年度の終りを飾るにふさわしいではありませんか。
光州市のプクブ分会の一姉妹は,7人兄弟のかしらであり,母親を助けて家計を補わねばならず,開拓奉仕は自分にできないと思っていました。しかし,彼女は手紙の中で,もし巡回の僕が彼女を励まし,開拓奉仕者になることについて母親と相談してくれなかったなら,いつまでも同じ考えでいたでしょう,と書いています。巡回の僕の提案によって,彼女は仕事を整理し,日中に開拓奉仕をし,晩に家庭教師の仕事をできるようになりました。彼女の言葉によると,当初は無理な計画ではないかと思われていたものが,賢明な計画によってうまくゆきました。開拓奉仕を始めてから,彼女は書籍研究の司会者に任命されましたが,開拓奉仕者になる以前や,高等学校に在学していたころより,多くの時間が自分個人の事に残っているのを知りました。
いなかでは,村と村を結ぶ交通機関がなにもありません。そのような農村に割り当てられた一人の特別開拓者の兄弟は伝道の様子を手紙で知らせてきました。この兄弟とそのパートナーは任命された区域の中で一番大きな村に住んでいます。その村は全部で300戸です。支部事務所は他の村に伝道にゆくために自転車を買う事をすすめ,開拓者はこれに従いました。村によっては満足な道もなく,開拓者は田んぼのあぜ道で自転車を乗りまわすのにも熟達しました。田植えや収穫の時季には,日のでから暗くなるまで,田んぼにしか人がいません。それで彼が再訪問をするのは,昼休みの時間か,晩になって人が家に帰って来てからです。ある時など,彼が自分の家にもどったのは真夜の鐘が鳴る少し前でした。雨季には暗い夜道を自転車をかかえて歩かねばならぬ事もしばしばあります。近所の人は彼にニックネームをつけて,「夜に伝道するふくろう」と呼んでいます。しかし,このような村々でも,神に善意を抱く人々を見出す事が出来ました。そして,韓国の人口の65パーセントが住むこのような区域での伝道を一層すすめたいと思っています。
台湾,中華民国
最高伝道者数: 1,350
人口: 11,000,000
比率: 8,148人に1人
台湾における昨奉仕年度は,エホバの組織を清め,建てなおすべき年となりました。人につかえるより神につかえる事の大切さをはっきり認識するためには,神の言葉を深く理解する事とクリスチャンとしての円熟さが要求されます。台湾の兄弟たちはクリスチャンとしての責任を一層強く自覚するようになり,昨奉仕年度中にも良い進歩が見られています。支部の僕から送られたいくつかの経験を紹介します。
奉仕年度の間,アミ族の兄弟たちを助けて,エホバの制度に対する認識を深めさせ,これまで多くの伝道者が行なってきたようなただ人についていって聞くだけの事ではなく,一人一人の伝道者が自分自身で証言すべき事を知らせるために努力がそそがれました。このため,これまで伝道者とされていた者たちでもはや伝道者としては数えられなくなった者も多数いますが,一方,すすんで資格をそなえた伝道者になる事を望む人々は,一層の援助と訓練を受けることになりました。
昨奉仕年度の最高潮となったのは,やはりショウフェンで開かれた世界一周「永遠の福音」大会でした。台湾の兄弟たちにとっては,新世社会の全世界的な一致と愛をこれほど如実に感じさせた機会はかつてありませんでした。沢山の国々から来た多くの兄弟たちを一時に見た印象は強く,いつまでも残る記憶となるでしょう。大会初日に行なわれた公開集会には1566名が集まり,台北ベテルの一員による講演を聞きました。大会2日目の月曜日午後には,「『終りの時』に対する永遠の福音」と題するノア兄弟の話があり,この時出席者の数は最高に達しました。それは1922名です。ノア兄弟はこの時用意した原稿による話に加えて,土地の兄弟たちに必要な助言の言葉を語りました。そしてノア兄弟が,この地方の言葉であるアミ語の御国奉仕が発行される事を発表した時,聴衆は非常に喜びました。
台北の少し南にあるフシンチュー市の一伝道者は自分の経験を手紙で知らせて来ました。「郊外の小村で伝道していた時,中国系の退役軍人に会いました。この人は以前に真理を聞いたことがあり,『楽園』の本の他に,私が持っていた文書を全部求めました。聖書研究の取りきめをしましたが,この人の奥さんも参加する事になりました。次週に研究のために訪ねると,2人ではなく,10人の人々が集まって待っていまし
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