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わたしたちはなぜイエス・キリストの王国を必要としていますかものみの塔 1976 | 4月15日
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に備えまた用いておられる方です。その宇宙的な家族の中にあってわたしたちは,このうえなく幸福な生活を楽しみ,父の愛と世話を豊かに受けながら,愛をこめて世々父を崇拝し,父に奉仕するでしょう。―コリント第一 15:28。ヨハネ 14:6。使徒 4:12。
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最も価値のある財産を見いだすものみの塔 1976 | 4月15日
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最も価値のある財産を見いだす
実に大勢の男女は,物質的に価値のあるどんな物よりもはるかに貴い財産のあることを見いだしています。それを手に入れることは,生活に健全な影響を及ぼし,お金で買えない喜びと満足をもたらします。この財産とは何でしょうか。
それは,神のご意志に関する正確な知識を修得し,それと調和して生きることから得られる,創造者との良い関係です。こうした関係に入った人はそのことを大変うれしく思っており,自分が得た知識を他の人々に熱心に分かちます。
自分が見いだした最も価値のある財産について隣人に知らせる時間をさらに多く持つため,物質面で有利な立場を捨てた人もいます。日本の日立製作所に勤務していた一人の電気技師が行なったのはまさにそのことでした。そのいきさつを彼はこう語っています。
「わたしは仕事の都合で日本中を回り,イランやアメリカなど海外に出張することもありました。ある出張のおり,妻もわたしに同行し,米国カリフォルニア州サクラメントに近いプレイサービルのアパートに滞在しました。ちょうどそのころ,一人のエホバの証人が訪れ,わたしたちは,「ものみの塔」と「目ざめよ!」誌を求めました。わたしたちの英語の知識が限られたものであったため,それを読んでもあまり深い所までは悟れませんでした。
「その後間もなく,わたしたちは日本に戻り日立市の社宅に住むことになりました。そこに着いて幾日もしないころ,妻はある人の訪問を受け,その人は同じ二つの雑誌,つまり表題は日本語でも表紙の同じ雑誌を妻に見せました。それを見た妻は,エホバの証人の活動が国際的なものであることをすぐに感じ取りました。妻は喜んで雑誌を受け取りました。そのエホバの証人は繰り返し訪問し,間もなくして妻はその婦人と定期的に聖書を研究するようになりました」。
そのうち,夫も研究を始め,妻と同じほど熱心になりました。両人は進歩を続け,東京足立区で開かれたエホバの証人の巡回大会のさいにともにバプテスマを受けました。
聖書の正確な知識が自分たちにどれほど大きな益をもたらしたかを認識したその夫婦は他の人々がこの知識を得るのを助けるためできるだけ多くの時間をささげたいと願うようになりました。その二人は,幼い息子を世話することに加えて,他の人に聖書の真理を宣べ伝えて教えるのに毎月少なくとも100時間を費やす「開拓者」になりたいと思いました。しかし,夫は日立製作所で全時間働いている限り,とても「開拓者」にはなれないことを悟りました。ではどうしたでしょうか。彼は続けてこう話しています。
「わたしは会社を辞めました。そして,二人は家庭教師をし,大抵の晩に5,6人の中学生を教えて生計を立ててゆくことにしました。わたしたちが児童の家に行くのではなく,親たちがわたしたちを訪ね,子供を教えてくれるようにと頼みました。間もなくわたしたちは20人以上の子供を教えていました。1972年の7月,わたしは正規開拓奉仕に入り,妻は翌73年5月に同じ道に進みました。わたしたちは社宅を出なければなりませんでしたが,市が,月わずか3,300円で,二つの部屋と他の必要な設備の整ったアパートを備えてくれました。無理のない生活をし,栄養のある食物を食べることによって,わたしたちはエホバへの全時間奉仕を続けることになんの問題も感じていません」。
こうした活動が息子に与えた影響について,夫はこう述べています。「わたしたちの中で奉仕を最も愛しているのは四歳になる息子の真也です。雨が激しく降っている朝でも,真也は大きな声で『行きたい,行きたい』と言います。それで私たちは出掛けます。それから午後は毎日,時間とガソリンを節約するため一つの地域だけで聖書研究を司会し,関心ある人を再訪問し,帰宅の時間には車の中で待ち合わせます。真也は大抵,わたしについて来ます。そのお陰でわたしは,もし一人で行くなら当惑するかもしれない婦人たちを訪問することができます」。
以前電気技師であったその人と彼の妻は今携わっている奉仕に大きな喜びを見いだしています。その人はこう述べています。「わたしは,世の事柄しか考えない人々と一日中交わらねばならないという緊張から解放されたことが自分にとって大きな喜びとなっている点に気付きました。今わたしがおもに交わっているのは,聖書の正確な知識を得るよう他の人たちを助けることに関心を払う仲間のクリスチャン,また,わたしたちと聖書を学んでいる義を愛する人々です。『開拓奉仕』はわたしたちの家族に真の喜びをもたらしました」。
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