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支部の手紙王国宣教 1979 | 6月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
今年の4月号の「王国奉仕」から「野外奉仕に備える」と題する記事が掲載されるようになり,毎週の会衆の書籍研究の後,いくらかの時間を用いてこの資料が討議され,野外奉仕に役立てる努力がなされています。みなさんは益を得ておられますか。多くの伝道者はこの資料を本当に感謝し,それぞれの区域での奉仕にそれを活用しておられるようです。書籍研究の司会者はこの点でも率先し,群れのみなが提案されている事柄から最善の益を得るよう努力していただきたいと思います。
3月中みなさんは本当に熱心に働かれたので,すばらしい奉仕が報告されています。伝道者は4万8,187人の新最高数に達しました。これは昨年の平均に対し10パーセントの増加を意味します。正規開拓者6,194人も,補助開拓者6,441人も共に新最高数でした。特別開拓者を含めると,開拓者の合計は1万3,628人にも及びました。そのほか再訪問,奉仕時間が最高数に達しています。わたしたちが正しい動機で一生懸命努力する時,エホバはそれを祝福してくださり,その業はみ名に栄光をもたらし,わたしたちには喜びとなります。この熱心な努力を続けてまいりましょう。
この「王国奉仕」の折り込みは,この夏に予定されている「生ける希望」地域大会に関するものであり,地域大会に関するさまざまな情報が載せられています。どうぞよく読んで出席を計画なさってください。ある大会は,会場は決まっているものの,他の催し物との関係で大会開催の日付に多少調整が加えられるかもしれませんが,最終的なものになりしだい,明確な日付をお知らせしましょう。エホバが備えてくださる霊的な食物は本当にすばらしいものであり,その民に欠くことのできないものでありますから,みなさんは家族,友人,また研究中の方々,関心ある方々と共に出席したいと望まれることでしょう。是非そうなさってください。みなさんと大会でお目にかかるのを楽しみにしています。
愛と共に,日本支部の兄弟たち
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聖霊の助けがあるなら何ができますか王国宣教 1979 | 6月
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聖霊の助けがあるなら何ができますか
1 「自分に力を与えてくださるかたのおかげで,わたしはいっさいの事に対して強くなっているのです」と使徒パウロは断言しました。あなたも同じ確信をお持ちですか。神の聖霊によるその力を得ようと求めておられますか。それは求められるのを待っています。―フィリピ 4:13。ルカ 11:13。
2 昔の兄弟たちがエホバの霊の助けによって成し遂げたことを考えてみてください。ノアは巨大な箱船を建造しました。ソロモンは壮麗無比の神殿を建立しました。数千人を片手で殺りくし,異教の神殿を倒壊させたサムソンがいます。しかし,恐らくわたしたちにとってさらに意義深いのは,エホバの霊が,わたしたちと同様の普通の人である預言者たちを,宣べ伝える業において助けたという事実でしょう。
開拓奉仕をする人は多い ― あなたはできますか
3 今日,幾千人もの人も,事実上,『聖霊の助けによってわたしは開拓奉仕ができます』と語っています。事実,彼らはそうしているのです! 世界中で毎月平均11万5,000人が特別,正規または補助開拓奉仕に携わっています。業が禁令下にある国々でさえ,幾千人もの人が開拓奉仕をしています。ある兄弟たちが述べたように,『神の聖霊が死んだ人々をよみがえらせることができるのであれば,生きている者たちを活気づけ,開拓奉仕に備えて強めることが必ずできるはずです』。
4 ある兄弟たちが神からのこの霊の助けによって行なえるようになった事柄には驚嘆すべきものがあります。10年間正規開拓奉仕をしてきたアメリカ合衆国の73歳になる一兄弟について考えてみてください。一年ほど前にこの兄弟は両足を切断しなければなりませんでした。その時まで兄弟は野外奉仕に毎月およそ130時間を費やしていました。手術の後の3か月間はこの平均が少し落ちましたが,それ以後は毎月110時間以上を奉仕に費やしています。しかも両足なしでです! 兄弟は次のように書いています。「わたしは幾らかの問題を持ってはいますが,再び主の業を行なえることを本当にうれしく思います。これで,自分が何かのお役に立てると感じられるようになりました。3か月ほどすれば義足を付けられることになっていますので,主の奉仕にそれを用いるつもりです」。神の聖霊がこのような人々を支え,力を与えてくださることをだれが否定できるでしょうか。この「助け手」があなたを開拓奉仕に援助するようその益を活用してはいかがですか。―ヨハネ 14:26。
5 開拓奉仕を決心した一姉妹は,手紙を寄せて次のように書いています。「正規開拓者になることはわたしの願いでしたが,妻として,また11歳,6歳,4歳の3人の子供の母親として負っている責任を考えると慎重にならざるを得ませんでした。でも,「勝利の信仰」国際大会に出席した後,わたしは,もしエホバのご意志ならできる,と悟りました。木曜日の開拓奉仕に関する話には特に励まされ,強められました。その時,わたしはエホバを試してみようと決意しました。エホバはわたしの祈りに答えてくださいました。昨晩,正規開拓者の任命書をいただきました」。この姉妹は,自分は開拓奉仕を行なえる事情にあると感じましたが,むろんすべての母親がそうであるとは限りません。しかし,「勝利の信仰」大会後,8月中に日本支部は過去のどの月よりもはるかに多い400通を超える正規開拓奉仕申込書を受け取りました。その中には共に開拓奉仕を行なうことを願う夫婦が少なくありませんでしたし,ほかにも,十代の若者,やもめ,退職した人たち,主婦などあらゆる立場の人たちがいます。聖霊は多くの人々に一時は不可能と思えた事を行なうよう助けを与えています。彼らは開拓奉仕をしているのです!
6 もちろん,聖書的な責任のために正規開拓者になることが不可能な人たちもいます。それでも,そうした人々の多くは機会を見つけて時々補助開拓奉仕を行なっています。彼らの心は開拓奉仕に向けられています。開拓者の精神があるのです。
あなたは開拓奉仕を励ませる
7 この精神を表わす人々の中には多数の長老たちが含まれています。補助開拓奉仕のできる人々もいます。また,それが不可能でも開拓奉仕ができる人々に熱意のこもった支持を与えています。
8 残念なことに,すべての奉仕者がこの精神を持っているわけではないようです。聞くところによれば一部の人々は開拓奉仕のできる立場にある人がそうするのを思いとどまらせようとしているとのことです。しかしながら,そうした人たちは,『エホバの恵み深きを味わいし』る者たちに結果としてもたらされる益を認識していないかもしれません。(詩 34:8)開拓奉仕をするために,物質上の利得をもたらしていた職業を退けて豊かな祝福を受けた人々は少なくありません。信仰の表われとして王国を第一に求めた彼らには霊的な富が増し加えられました。同時に聖書が約束するとおり,エホバは彼らが必要とする物質を加えられました。―マタイ 6:33。
9 わたしたちは王国の良いたよりを宣べ伝えるよう命じられています。多くの人にとって,この業に一層十分に参加するとは開拓奉仕を行なうことであるかもしれません。それは,「あなたがたが多くの実を結びつづけてわたしの弟子であることを示すこと,これによってわたしの父は栄光をお受けになるのです」というわたしたちの年句の言葉を実践する何と優れた方法でしょう。(ヨハネ 15:8)こうしてエホバに栄光を帰する時,わたしたちはエホバの後ろだてとその聖霊の助けを確信できるでしょう。
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事前の計画 ― 開拓奉仕王国宣教 1979 | 6月
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事前の計画 ― 開拓奉仕
1 エホバの目に見えない大軍勢はサタンとその邪悪な体制に対して行動を取るべく満を持して待機しています。諸国民を平定すべくエホバがキリストの力の杖を送り出される時代を間近に控えたわたしたちには何が期待されているのでしょうか。詩篇 110篇3節は,『なんじの民は聖なるうるわしき衣をつけ,心よりよろこびておのれをささげん』と述べています。
2 幾万を数える神の民は,進んで行なうこの精神を示し,補助開拓奉仕にひんぱんに参加しています。6月中この業に参加する大群の一人になりたいと思われませんか。成功を収めるためには,前もって計画する必要があります。
計画は必要
3 祈りのうちに見込みを考慮した後,最初にすべきことの一つは,月の間に60時間を野外奉仕にささげられるような予定を立てることです。クリスチャンの他の義務をなおざりにしないようにしながら野外で毎日2時間を用いるよう計画なさるかもしれません。あるいは,毎週の3日間は野外奉仕に5時間を費やし,週の残りを用いて家族の責任を顧みるほうを好む人もいることでしょう。世俗の仕事を持っていて補助開拓をしたいと思われるなら,週末一杯野外奉仕をすることに加えて晩の証言を計画できるかもしれません。ご自分の事情に最もよく合う方法を見定めてください。
4 ある姉妹は,毎年の始めにカレンダーを見て,どの月とどの月に最も休日が多いか確かめるとのことです。その姉妹は余分の日数を効果的にいかしてそうした月に補助開拓奉仕をします。一人の旅行する監督の報告によれば,ある伝道者たちは五つの週末が完全に含まれている月を捜して,そうした月に補助開拓をする計画を立てるとのことです。例えば,1979年の9月と12月には五つの週末が完全に含まれています。学校に通う若い人たちは夏休みや冬休み,学期末休みなどを賢明に利用することができます。時間の要求を満たせることが分かり,補助開拓に進んで参加してみようという気持ちに促されたなら,いよいよ申込書を提出する時です。
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