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  • 輸血をしないでする大手術
    目ざめよ! 1974 | 9月22日
    • この手法は,神経外科や整形外科における,頭部や頸部など,身体上部末端の手術に有効であると言われます。

      血液を使用しない別の手術法として凍結手術法と呼ばれるものがあります。これは失血量を減らすために極低温を用いるものです。この手法は,悪性患部の除去その他幾つかの場合に用いられてきました。この方法を研究してきた医師のひとりは,ニューヨーク,セントバルナバ病院のアービー・S・クーパー博士です。

      ニューヨークの自然科学者ルイス・バラムスは別の方法を考案しました。彼が考案して新案特許を受けた手術用メスは,一秒間に三万回以上の高速度で震動します。その震動の幅はわずかに1インチの5,000分の1にすぎません。切断される血管はそのまま同時に焼灼され,まさつの熱でその口がふさがれてしまいます。これを用いると,切断した静脈や動脈の口を一つ一つしばる手間が省けると言われます。これは,これまで何年か多くの医師が用いてきた電気焼灼法より勝るものになるかもしれません。

      フッ化炭素

      まだ実験段階ながら興味深い新研究がもう一つあります。それは体の必要とする酸素の問題と取り組もうとするものです。普通,酸素の供給は赤血球によってなされます。赤血球は肺の中で酸素を取り入れ,酸素を含んだこの血液を心臓が体じゅうに送り出します。体の幾十億という細胞はこうして運ばれる酸素を吸収し,それによってそれぞれが持つ本来の機能を果たします。しかしながら,今日用いられている血漿増量剤は酸素を運ぶ力を持っていません。そのようなわけで,非常に大量の出血があった場合,酸素を運搬する体の能力はひどく損われることになります。

      今日行なわれている実験は,酸素を運ぶ能力を持つフッ化炭素を用いるものです。これは有機化合物の一種ですが,その中の水素原子はすべてフッ素原子と置き換えられています。これまでのただ一つの欠陥は,この化合物が体組織内に蓄積し,その影響を予知しえないという点にありました。しかしながら,「サイエンス」誌は新たに工夫されたフッ化炭素について伝えています。それは,実験動物の体内から急速に除去される性質のものです。

      しかし,科学者は慎重を期しています。こうした動物実験をそのまま人間に当てはめることはまだできないからです。また,このフッ化炭素が全血液の代用とはとうていなりえないことも認められています。血液の中には,酸素運搬能力を持つ赤血球のほかに幾百という化学物質その他の構成物が含まれています。そのようなわけで,こうした研究が実用化されるかどうかは今後に見るべき問題として残されています。

      こうして,ここに取り上げた数々の努力,また他の多くの努力から,輸血を望まない患者の意向を尊重しようとして多くの良い働きのなされていることがわかります。すでに,優れた技術を持つ外科医たちは,血液を使用しないで手術をする方法を工夫し,非常に喜ばしい結果を得ています。この方向でさらに研究がなされるにつれ,いっそうの有益な結果を期待できることになるでしょう。

  • 高度の数学には優れた数学者が必要
    目ざめよ! 1974 | 9月22日
    • 高度の数学には優れた数学者が必要

      ● 複雑な数式が数学者の知能の働きなしにでき上がると考える人はいません。それが黒板上のチョークの分子の偶然の配列に帰せられるようなことはありません。では,この宇宙に見られる驚くべき数学的精密さについてはどうでしょうか。ケンブリッジ大学の数学教授P・ディラックは「科学アメリカ」誌の中で次のように述べました。

      「物理学の基本的な法則が非常な美しさと力づよさを持つ数学的理論によって説明されるということは自然界の基本的な特徴の一つであるように思える。人がそれを理解するにはかなり高度の数学知識が必要である。……これは,神が非常に優れた数学者であるとして説明できるかもしれない。神は宇宙を造るにあたって非常に進んだ数学知識を用いられたのである」。

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