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    目ざめよ! 1980 | 7月8日
    • “スウェーデン人にとって陰うつな日”

      ◆ スウェーデン政府は昨年の末に,酒とたばこにかける税金を強硬に引き上げ,ストックホルムの新聞は上のような見出しを掲げた。伝えられるところによると,6か月間に6万人以上が泥酔を理由に逮捕されたが,当局者はこの税引き上げがこうした一般的傾向に歯止めをかける一助となることを願っている。ゲーテボルク警察の話によると,頼もしいことに,普通は一日25人の逮捕者があるのに対し,税の引き上げがあった後は「4人の泥酔者を逮捕したに過ぎなかった」。

      ぶどう酒は吸収を速める

      ◆ 米国バークリー市にあるカリフォルニア大学人間栄養研究所では,ミネラルの吸収に及ぼすぶどう酒の効果に関する研究を最近行なった。6人の男子が食事に際し,ぶどう酒,脱アルコール化したぶどう酒,アルコール水溶液,脱イオン化したただの水のいずれかを75日間にわたり飲用した。研究が明らかにしたところによると,カルシウム,リン,マグネシウム,亜鉛,鉄などのミネラルは,食事に際してぶどう酒を飲用した場合,吸収が速くなる。ミネラルの吸収を速めた決定的要素はアルコールだろうか。そうではなさそうである。普通のぶどう酒と脱アルコール化したぶどう酒が同じ様な成果を上げたのに対し,アルコール溶液には効き目がなかったからである。吸収を速めるのはグラス一杯のぶどう酒に含まれる他の幾百もの成分の一つに違いないと研究者たちは考えている。

      肝硬変に薬草療法

      ◆ 新華社通信からの報告は,肝硬変の患者は中国の薬草で治せる,ないしはほぼ間違いなく快方に向かうと述べている。7年の実験期間中に105人の患者が薬草による治療を受けた。全治した患者は67人,著しく回復した人は14人,快方に向かった人は17人,変化のなかった人は7人だった。中国における薬草による調合剤は,現在肝炎の患者を治療するために用いられている別の薬から開発された。

      喫煙によって生ずる相違

      ◆ 全米相互生命保険会社は,10万5,000人の保険契約者を対象にした,喫煙者と非喫煙者の比較研究を発表した。研究の結果,喫煙者は非喫煙者の2.6倍も命にかかわる事故を起こしていることが判明した。一般的に言って,喫煙者の方が,2倍以上も事故を起こしやすく,病気になりやすい。その研究はさらに,喫煙者が9倍も自殺しやすいことを明らかにした。

      サマリア人と律法

      ◆ ハーバード大学のセム語学教授フランク・M・クロスは,エリコの北部にある洞窟で発見されたパピルスの巻き物の断片を復元して翻訳した。その断片は西暦前4世紀のものと言われている。アレキサンドロス大王の支配に反逆し,同大王の兵を逃がれていたサマリア人の貴族がこの巻き物を洞窟の中に持ち込んだのである。この巻き物は,奴隷や財産の貸借と売買に関する契約を収めた商取引上の法的文書であった。

      クロスは次のように記している。「これらの奴隷契約は,ヘブライ人の奴隷たちを7年目に解放すべきであると定めた聖書的な命令に言及していない。その命令はサマリア人が主要な宗教経典として用いたモーセ五書に記されている」。同教授の推理によると,神の律法に対する敬意が見られないのは,「裕福なこの貴族が,自分たちは律法より勝っていると考え,それを無視していた証拠である。彼らは自分たちの奴隷を解放したいと思わなかった。奴隷たちを永久に自分のもとに置きたいと願っていた」。

      砂糖づけになっているアメリカ人

      ◆ 米農務省によれば,ほとんどの加工食品や飲料に砂糖がはいっているため,アメリカ人が消費する砂糖を現在の4分の3以下に抑えることはまず難しいと言う。現在同省は,妊婦,子供に母乳を与える母親,学齢前の子供たちのための連邦食糧計画に基づいて配給される穀類に含まれる砂糖の量を最高21%までと規定しているが,これは決して少ない量とは言えない。

      数学上の発見

      ◆ ソ連の無名の一数学者による最近のある発見が世界の数学者の間で驚きをもって迎えられている。これまで,複雑な問題に解があるかどうかを確かめるには一般に精密な計算を行なう必要があったが,L・G・カチアンの発見したその方法を用いると,そうした計算を行なわずにコンピューターにこれを判定させることができる。数学者たちはこの発見が簡明であることに驚いている。ベル研究所のコンピューターの専門家ロナルド・L・グラハム博士は次のように語った。「これには重要な教訓がある。自分にできないというだけの理由で,それが難しい問題であるとみなすべきではない。自分では気づかないだけで,まさに鼻先に易しい解決があるのかもしれない」。

      問題の核心

      ◆ ローマの司教総代理ユーゴー・ポレッティ枢機卿は,ほかならぬローマが司祭と資金の不足に悩まされていることを示す報告を出した。「教区教会さえも無い教区がローマに68を数える。また教区のあるものは3万人から8万人の住民を擁する途方もない大きさに達した」と同枢機卿は不平をかこっている。司教管区の経済状態が,年間100万㌦(約2億4,000万円)近いバチカンの援助にもかかわらず,「重大な危機の局面を迎えている」ことにもポレッティは注目している。財政困難の理由のひとつを指摘して,枢機卿は次のように嘆いている。「生活を保証されているうえに毎月40万リラ(11万3,000円)を自分の好きな事に使っている司祭たちのことを考えると,苦悶は深まるばかりである」。生活費のほかにこれだけの“小遣い”を持っている人がどれだけいるだろうか。

      “代用血液”

      ◆ 日本の科学者は,サルが自分の血は2パーセントだけになっても命を保つことができるという“代用血液”を案出した。ネズミは血液の90パーセントをこの代用血液と入れ替えても生き延び,2週間もしないうちにネズミ自身の血液は正常なレベルにまで自然に回復した。「本物の血液を使う輸血と比べた場合,代用血液の利点は,それを受ける人の血液型とは無関係に与えることができ,また病気に感染する危険もない点にある」と,サイエンス・ニューズ誌に報じられている。用いられている化学物質は,代用血液が「正常な濃度の赤血球が運ぶよりも多くの酸素」を運ぶことを可能にしていると同誌に述べられている。日本のこの処方に従って作られたものには,従来の他の同様な過フルオロ化合物を用いた代用血液の場合とは異なり,高度に乳化された液中の,えり抜きの過フルオロ化合物なので,体内に蓄積しないという利点があると言われている。

      節約家のブタ

      ◆ イリノイ大学の動物学実験室は,実験用の豚が,機会を与えられるならエネルギーを節約する,と報告している。豚小屋の壁にはスイッチが取りつけられており,それを押すと,3分間,赤外線の熱が放出される。スタンレー・カーチス博士によれば,好奇心の強いこの動物はたいてい10分以内にスイッチを見つける。そしてスイッチを押す場合には,自分の脂肪を使いつくさなくても暖かく過ごせる程度に温度を保ち,それ以上に温度を上げることはない。

      ヨガは宗教

      ◆ ミシガン州控訴院は,ヨガを宗教ではないとしたミシガン税務裁判所の結論とは反対にヨガは宗教であり,免税の対象になるとの判決を下した。「ヨガは宗教であることを示す,あまたの証拠が法廷において提出された」と判決文に述べられている。

      恐怖の反動

      ◆ ブラジル・ヘラルド紙は,社説の中で,怒りに燃えた群衆が強盗の容疑者二人をリオデジャネイロの郊外で殺害した事件について論評した。その社説はこう告げていた。こうした地域共同体は「恐怖と不安にむしばまれると怪物と化してしまう。現在のブラジルは神経過敏の状態にある。市民は,路上にいる時はもとより,家の中にいてさえ安心していられないからである。殺人の恐怖が絶えずつきまとっている」。

  • 聖書理解の助け ― 骨
    目ざめよ! 1980 | 7月8日
    • 聖書理解の助け ― 骨

      「知恵は主要なものである。知恵を得よ。自分の得るすべてのものをもって,悟りを得よ」― 箴 4:7,新。

      骨。生きた組織でできている骨は,せきつい動物の体の強力な骨組みを構成しています。余りにも複雑に組み立てられているので科学者も十分に理解できませんが,人間は二百以上の骨で成る骨格と,骨に連なるけんで「編み合わせられ」ています。(ヨブ 10:11,新。伝道 11:5)骨は同じ重量の鋼鉄よりも強く,その構造は鉄筋コンクリートに匹敵します。

      この事実に照らして見れば,エホバがヨブに向かって「ベヘモト」(文語聖書では「河馬」)を描写して,「その骨は銅の管であり,その強い骨は打って作った鉄の棒のようである」と言われた言葉は,科学的にも正確です。(ヨブ 40:18,新)これは,カバを実によく描写した言葉です。その短くて強力な脚と,がっしりとした造りの腰の骨は,2,200㌔ないし3,600㌔もの大変な重量を支えているのです。

      骨の内部には,結合組織でできていて,「骨髄」と呼ばれる網状組織があります。大人では,偏平骨の骨髄は赤色ですが,丸みのある長骨のそれは黄色です。特に,頭がい骨や,ろっ骨,胸骨,骨盤などの偏平骨の中の赤色骨髄では,赤血球が造られます。最近の研究によれば,骨髄はまた,病気の感染と闘う白血球はもとより,凝血を起こす主要な役割を持っている血小板を造るのにも貢献していると言われています。骨はまた,必要に応じてカルシウムや燐をいつでも血流中に供給できる貯蔵所です。骨の中では絶えず再生が行なわれており,古い細胞や物質は新しいもので置き換えられています。幼い時には骨は大変柔軟ですが,成熟するにつれて固くなり,年を取ると,ついには大変もろくなります。

      最初の女エバは,アダムから取られたろっ骨から形造られました。これは,骨が体の土台で,すべて生きた細胞でできており,血球類を造るものであるという事実から見て適切なことです。アダムは確かにエバについて,「これこそついにわたしの骨の骨,わたしの肉の肉」と言うことができました。エバはアダムの考え得る最近親者でした。(創世 2:22,23,新)聖書では血族関係を指すのに同様の表現が数回使われています。―創世 29:14。士師 9:2。サムエル後 5:1; 19:12。歴代上 11:1。

      信仰を強める証言

      ヨセフは,神がイスラエルをエジプトから導き上り,カナンに落ち着かせるまでに多少の時間がかかることを知っていました。彼は信仰を抱いて,イスラエルに対する証言として,その骨を,イスラエルが出て行くとき携え上るように命じました。(創世 50:25。ヘブライ 11:22)イスラエルはこのことを銘記し,モーセはイスラエルをエジプトから導き上るとき,その命令を果たしました。(出エジプト 13:19)ついにヨセフの骨は,ヤコブが買っておいたシケムの土地に葬られました。「エフライムの山地」のヨセフの子らの相続地にあったシケムは,逃れの町の一つとなりました。―ヨシュア 24:32,新; 20:7。

      エリシャに関連して(その死後に)起きた奇跡では,ある人の死体がエリシャの埋葬所に投げ込まれ,その骨に触れると,その人はすぐ生き返りました。これは,エリシャの行なった奇跡がエリシャ自身の力ではなく,神の力によるものだったことの証拠でしたし,彼が正真正銘神の忠実な預言者であったこと

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