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喜んでください! 世界がひとつになる日は近づいています!目ざめよ! 1979 | 5月22日
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“主要な機関の決定”に敬意を払い,その政府が当然受けるべきものを喜んで支払います。
実際にその臣民たちは,天の政府を擁護して死ぬ,言わば,国のために死ぬことさえいといません。彼らの模範者であるイエス・キリストは,ローマ帝国を擁護したりユダヤ教の事物の体制を存続させたりするためではなく,神の王国の関心事を促進するために命を捨てられました。一致を保証するものは,神への愛に基づいた,神の政府へのこの破れることのない忠誠です。
しかし,この一致は,個性や多様性を殺してしまうものではありません。イスラエルのアバ・エバン元外相は次のように語ったことがありました。「国民性の相違は,それが国際的な秩序に関する制約や連帯と調和するものなら,積極的で強い力の源となり得る」。200以上の異なった国々に住んでいるエホバの証人には,“国民性の相違”つまり衣生活,土地の習慣,生活様式など,神が人類に意図されたあらゆる多様性が見られ,それが真に“積極的で強い力の源”となっています。その多様性により,彼らは互いに学び合うことができるのです。人をよくもてなす国民性を持つ人々は,比較的控え目な人々により率直で寛大になることを教え,組織力のある人々は,他の人々がさらに実際に役立つ考えを身に着け,有能なものとなるよう助けています。他の人々の美点は取り入れられていますが,非建設的な特質は除かれています。彼らは国際的な考え方を学んだため,彼らの“国民性の相違”は,この場合は神の王国という“国際的な秩序に関する制約や連帯と調和する”ものとなっています。
これらすべてに対して,エホバの証人は決して個人的な誉れを受けることをしません。彼らは自分たちが世界の一致を造り上げたとは主張しません。世界の一致をもたらすためのかぎを与えてくださったのはエホバ神で,そのかぎはだれでも手に入れることができます。エホバの証人たちが表わしている一致は,自らの道を神の道に進んで合わせることによって初めて得られたものです。これは行なうべき賢明なことであり,また,神の新しい事物の体制での生活を保証する唯一の道なのです。その様子を啓示 21章3,4節は次のように記しています。「そして神みずから彼らとともにおられるであろう。また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」。これこそ神の王国が行なう事柄です。
法王パウロ六世は1965年に国連について語り,人々は“一致と平和のための究極の希望として国際連合に”頼っていると述べましたが,提案された“ヨーロッパ合衆国”も,国際連合組織も神の王国の貧弱な代用物でしかなく,実際には代用物ともなりません。事の真相は,さらに大勢の人々が,すでに小規模にもたらされた世界の統一に引き寄せられて,また王国が間もなく全地球的な規模でもたらす世界の一致に期待を置いて,究極の希望として神の王国に頼るようになっているということです。
「目ざめよ!」誌の発行者は,さらに多くの人々がこれからも,神のすばらしい備えについて学び,その益を得られるよう心から願っています。世界の一致へのかぎはすでに見いだされ,そこへ通ずるとびらは開かれました。喜んでください! 世界の一致は手の届くところにあります。あなたは手を伸ばしてそれを受け入れますか。
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すぐにつく郵便物目ざめよ! 1979 | 5月22日
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すぐにつく郵便物
近い将来,アメリカの郵政省は遅配の汚名をそそぐ手段を採用するかもしれない。郵政省長官はある伝達装置の実験を宣言したが,その装置とは,情報を電子的な刺激に変え,必要な場合には人工衛星を用いてそれらを目的地に送信し,それを再度文字に変えて次の日には配達できるようにするものである。同長官の言葉によると,この装置が作動すると,莫大な情報量を現在の第一種郵便物の料金よりも安く送ることができるという。もし政府が支援することになれば,この装置は三年以内に限られた範囲で実用化の段階に入るだろうと同長官は語っている。
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