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  • 政府に求められているもの
    ものみの塔 1980 | 4月15日
    • 支配するのです。そして,彼の王国に終わりはありません」― ルカ 1:31,33。

      イエス・キリストとその地上の弟子たちの主な活動は神のこの王国について宣べ伝え,教えることでした。イエスや弟子たちは,聖書の中でその政府に140回以上も言及しています。『御国の来たらんことを。御意の天のごとく,地にも行なわれん事を』と神に祈るよう,イエスがご自分の追随者たちに教えられたことを思い起こしてください。―マタイ 6:10,文。

      しかし,この王国政府の支配は一体どのように確立されるのでしょうか。それはどのように機能しますか。人間がその政府をもたらし,動かすのですか。だれもが住みたいと願うこの種の世界を実現させる政府を,人間の手で作り出すことができますか。

  • 人間の政府はこの挑戦に答えうるか
    ものみの塔 1980 | 4月15日
    • 人間の政府はこの挑戦に答えうるか

      「地上の教会は神の王国であった」とかつては教えられていました。a その当時,ローマ・カトリック教会が世界で権勢を振るっていたため,このような教えがなされたのです。中世後期に法王は政治上の権威をめぐって王たちと競い合っていました。当時の法王は強力な軍隊を動かしました。ジョン・F・ハーストは,自著「キリスト教会史」の中で,「法王は王の役目をまねて,俗事の裁定者たらんとあらゆる力を傾けた」と説明しています。

      カトリック教会の指導者たちは,神から授けられた権威に基づいて自分たちは支配している,と主張しました。後に,様々な国の王たちも支配を行なう神からの権威を主張しました。新カトリック百科事典にはこう記されています。「神からの権威という考えによって諸国の王たちは,自分たちの権威を法王の持つ権威と同様に神聖なものであると正当化できる立場に立った」。

      しかし,神からの権威に基づいて支配を行なうと主張する法王や他の支配者たちは良い政府を作り出すのに必要な挑戦に答えたでしょうか。その臣民は生命と自由と幸福を享受しましたか。

      そうではありませんでした。それどころか,これらの支配ははなはだしい権利の侵害や圧制にしるしづけられていました。人々は無意味な戦争に狩り出されたり,流血の十字軍に動員されたりしました。そのために幾百万もの人々の命が奪われ,幸福が損なわれました。また,極悪非道な異端審問が行なわれ,幾千幾万もの犠牲者が実にいまわしい仕方で虐殺されました。教会の支配もしくは神からの権威を主張する王の統治を神の王国と同一視するとは,神に対する不敬もはなはだしいものです。

      人間の努力は続く

      最近の時代になって宗教上の見解に変更が加えられました。1916年に出版された「使徒教会辞典」はこう説明しています。「我々の知っているこの世界はキリスト教の影響の下で進歩し,やがて[神の]王国になるというのが現代のある神学著述家たちの考えである」。しかし,そのようになったでしょうか。

      今生きている幾百万もの人々が経験した人類史上最悪の大殺りくの責めは,いわゆるキリスト教国に帰せられてきました。「特に米国の諸教会は第一次世界大戦に対して十字軍的な態度を取った」と,教会史家ローランド・H・ベイントンは語りました。

      ベイントンはこう説明しました。米国の僧職者によると,「それは聖戦であった。……ドイツ人は文明破壊者であり,ドイツ人を殺すことは地上から怪物を一掃することであった」。同様に,ロンドンの司教A・F・ウィニングトン-イングラムも,イギリス国民に向かって,「ドイツ人を殺せ。あの連中を殺すのだ。……これまで幾千回となく語ってきたように,わたしは今度の戦争を清さのための戦いとみなしている」と語りました。

      ところが,ドイツ人もキリスト教徒を自任していたのです。ですから同じ時に,ドイツの都市ケルンのカトリック大司教はドイツ軍の兵士にこう語っていました。「我々が不本意ながら引きずり込まれた義のためのこの戦いにおいて神は我々と共におられる。国家の栄誉と栄光のために,最後の一滴の血を流すまで戦うよう,我々は神の名においてあなたがたに命ずる」。

      それから20余年後の1939年,諸国家は第二次世界大戦の渦中に引きずり込まれていきました。この度も,これら諸国家の多くは,キリスト教を奉ずると自任する人々で成っていました。わたしたちの知っている世界は,キリスト教の影響の下で進歩することも,それによって神の王国となることもありませんでした。

      しかし,第二次世界大戦が1945年に終わった後の35年間についてはどうですか。人間の政府は,今やついに人類の必要を満たしているように思えますか。

      現在の努力は成功を収めつつあるか

      今日の人々は,安らぎを求める自分たちの希望が現実となるどころか,世界的規模の問題が相変わらず山積しているのを目にしています。事実,人間の失敗によって,深刻さの度合いも新たな様相を呈するようになり,文明それ自体の存続さえ脅かされるまでになりました。戦争を撲滅する人間の努力について考えてみましょう。それは成功を収めましたか。

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