-
1976年の年句1976 エホバの証人の年鑑
-
-
が互いに仲の良い関係にあることは確かに必要です。わたしたちは互いに愛し合い,そのようにしてあの結合の完全なきずなを維持しなければなりません。(コロサイ 3:14)自分自身を汚点もきずもない,安らかな者に保つなら,わたしたちは間違いなく主権者なる主エホバの是認された崇拝者となり,神のご意志を行なうため同じように命をささげているすべての兄弟姉妹たちと共に神の霊的なパラダイスにとどまることができます。現在,世界中には3万8,000を上回る,エホバの証人の会衆があり,神の民は毎週そこに集っています。そして互いに励まし合い,互いを霊的に築き上げています。あなたは,他の人々を助けるこの幸福な群衆のひとりですか。わたしたちは次のこと,すなわち,「神は,わたしたちがまだ罪人であった間にキリストがわたしたちのために死んでくださったことにおいて,ご自身の愛をわたしたちに示しておられる」ということを常に記憶しておくべきです。(ローマ 5:8)では,わたしたちは,敬虔な清い生活をすることにより,神に対して真の愛を示そうとしているでしょうか。
将来ごく間近に起こる事柄を待ち望みつつ,目ざめていましょう。わたしたちは神の助けを得て,互いに対して,とりわけ,わたしたちを深く愛してくださった神に対して自分を汚点もきずもない安らかな者に保たなければなりません。
-
-
真理に光輝を加える1976 エホバの証人の年鑑
-
-
真理に光輝を加える
数か国におけるエホバの証人の歴史を読んできましたが,重要なのはあらゆる種類の人々に真理を紹介することであることがわかります。人の,とこしえの命に対する見込みは,エホバとみ子に関する知識を持つことに依存しているのを証人たちは知っています。イエス・キリストはその点をきわめて明確にこう述べました。「彼らが,唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています」。(ヨハネ 17:3)そのことを十分に認めて,エホバの証人は聖書の研究に力を入れてきました。そしてエホバは証人たちを祝福されました。
正しいことながら,真理を知ってエホバの証人と交わる人々は,『神はわたしたちに何を求めておられるのか』と尋ねます。イエスはこう言われました。「良いたよりがまず宣べ伝えられねばなりません」。(マルコ 13:10)しかも,各人は良いたよりを宣べ伝えるかたわら,預言者ミカが次のように語る生活の仕方によって良いたよりを飾る,すなわちその魅力を増すことができます。「エホバがあなたに求めておられるのは公正を行ない,親切を愛し,慎み深くあなたの神とともに歩むことではないか」。(ミカ 6:8,新)自ら聖書を学んできたわたしたちは,公正を行ない,親切を愛していることを示して,他の人々を扱う面で神に見倣いたいと思っています。そして,神のみ前で慎み深く歩むよう誠実に努力しています。そうした生き方は諸国の人々に実際に観察され,人々は相当程度それによって真理に引き寄せられます。その結果,確かに,エホバの証人は幾年にもわたって良い成長を見てきました。
ペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会は,91年もの昔,1884年に法人団体となりました。それは小さな始まりでしたが,まもなく何千人もの人々が集会に出席するようになっていました。1914年に世界大戦がぼっ発すると,世界中のエホバの民に大きな迫害が臨みました。記録によれば,1914年から1918年にかけて,王国伝道者の数は5,140人から4,136人に減少しています。しかし,1919年に大きな再覚醒がありました。エホバの証人は良いたよりを宣べ伝えることの重要性をかつてないほどに悟りました。1922年には,『王と王国を宣伝し,宣伝し,宣伝しなさい』という大々的な勧めがなされました。ものみの塔協会の年度報告が示すところによると,1928年までに良いたよりを宣べ伝える人は4万4,080人になっていました。それは多くの人にとって思いもよらないことでした。というのは,キリスト教世界はエホバの証人をほとんど全滅させたと思っていたからです。ところが,エホバ
-