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  • 火の扱いに注意しましょう!
    目ざめよ! 1979 | 9月8日
    • 次に,大惨事を招くような火災が起こる可能性があるかどうか,家や仕事場を見回してみるのはいかがでしょうか。

      大惨事を避けるための三段階

      点検を行なう際には,全く同じ火災は二つとないということを心に留めてください。それで,すべての状況を取り上げることはできませんが,家族の全員が火の用心をする助けとなるように,火災の起こりやすい幾つかの場所について考えてみることは必要です。

      大ざっぱに言って,家庭での火災を防ぐには次の三段階を踏むことが必要です。(1)家事を上手に行なう(2)安全をはかる習慣を身に付ける(3)あらかじめ計画を立てる。

      台所を点検する

      台所は家の中で最も危険な場所です。そこは家での火災の大半が発生するところです。コンロその他の電気器具は特に危険をはらんでいます。それで,それらの器具をよく手入れして,安全な状態で使用できるよう特別な注意を払わねばなりません。家事を上手に行なうことは大切です。高熱や炎によって引火するような可燃物がコンロの上に置いてありませんか。コンロの上でひらひらするカーテンにより,台所が突如として大惨事の場と化してしまうこともあり得ます。

      家事を巧みに行なうことには,コンロとその周辺に油を残さないようにしておくことも含まれます。そこに熱と酸素があれば,油は失火の火種となりかねません。

      安全をはかる習慣を身に付けましょう。冷蔵庫やトースター,オーブンなどのような電気器具はすべて手入れが行き届いていますか。指定されたヒューズ以外は使わないようにしていますか。

      もし鍋の油に火がついたら,それを外へ持ち出そうとか水で消そうとか決してしないでください。そのようなことをすれば事態はますます悪化するだけです。まず火を止めてください。それから,やけどをしないよう,衣服を火に近付けすぎないよう注意しながら,炎をふたで覆うようにします。それでだめなら,あるいは消火器がなければ,燃えている油の上に重曹を振り掛けてください。

      注意を一言。火災全体の約20パーセントは5歳以下の子供と関係があります。ですから,子供を火災から守るために,安全をはかる習慣を身に付けてください。小さな子供の手が届くようなコンロからなべの柄が一つも突き出ることがないようにしておかねばなりません。クッキーのびんをコンロの上において,わざわざ災難を招くようなことをしないようにしましょう。マッチやライターは子供の手の届かないところに保管します。火はおもちゃにすべきものではありませんから,火に対する正しい見方を子供に教えるのが早すぎるということはありません。

      家庭での火災の大半が台所で発生しているため,火災防止の権威者の多くは,各家庭が台所に乾燥化学消火器を備えることを勧めています。容量1㌔のものがあれば十分でしょう。望ましいのは多用途の“ABC”型です。それは例えば,(A)紙,木,カーテンなど,(B)油,ペンキ,溶剤などのような引火性の液体,(C)不良電線,すり切れた電線などのような帯電した電気部品,のいずれの火災にも効果を発揮します。

      家族全員が消火器の使い方を知っていなければなりません。指示を読み消火器の使い方を学ぶべき賢明な時とは,火災の発生した緊急時ではありません。

      台所の火がなかなか消えないようであれば,家の中にいる人々は皆,まず建物から離れねばなりません。そして安全な場所から消防署に通報します。

      別表には,台所で発生する火災の最も一般的な原因の幾つかと,防火や消火のため行なえる事柄とが併記されています。

      他の場所を安全に保つ

      家やアパートの中で,火災の最も起こりやすいのは,台所を別にすれば,恐らく暖房器具でしょう。セントラル・ヒーティングであっても,ある部屋だけを暖房する方法であっても,器具の手入れがよく行き届いているように注意を払い,使用の際には用心深くなければなりません。また,暖炉や煙道,煙突,暖炉の周辺の定期的な点検と掃除を,資格ある修理工に頼んでいますか。

      部屋の暖房器具は特に危険です。それらの器具の炎は大抵裸火で,壁や可燃性物質との間に適当な間隔をおかねばならないからです。暖房器具をどこに置くかは重要なことです。器具にぶつかったり,器具を倒したりしやすいからです。また,就寝前に携帯用の暖房器具の火を消すのは賢明なことです。

      火災により毎日平均30人の死傷者が出ているここ日本では,携帯用の暖房器具がかなり広範囲に用いられています。火の用心を促すため,多くの地域では,有志が毎晩決まった時刻に鐘を鳴らしたり拍子木をたたいたりしながら通りを歩く取り決めが設けられています。所によっては,消防士が消防車に乗って通りを行き来し,サイレンを鳴らしながら暖房器具の火を消すアナウンスを流すところもあります。地域社会が火災の危険を絶えず意識しているなら,例年の家庭の火災による悲惨な損失は減少するに違いありません。

      家の中のもので考慮すべきものは,暖房器具以外にもまだあります。例えば,原因の判明している火災全体の約25パーセントは,喫煙の習慣や不注意にマッチを使ったことが原因でした。その結果,米国では毎年20万件の火災が起き,1,200人の死者が出ています。

      また,テレビも非常に熱くなるので,放熱のための十分な換気がなされないと,熱が蓄積され,そばの可燃物が燃えだす場合もあります。電線がすり切れているなら,すぐに直してください。

      火事になってだれかの衣服に火がついた場合には,その人を走らせないようにしましょう。それは炎をあおりたてて,燃焼速度を速めさせるにすぎないからです。その人を地面に押し倒し,コートか敷物,あるいは毛布を巻きつけて火を消してください。

      貯蔵場所を安全に保つ習慣

      あなたの家には,地下室や車庫,物置などのような貯蔵場所がありますか。閉め切った場所におかれたシンナーやガソリン,他の引火性の液体から出る蒸気は,危険な爆発や火災の原因となりかねません。それらの液体は皆,密閉した金属性の容器に入れてありますか。そうした物を使用する場所の換気は十分に行なわれていますか。

      貯蔵場所に積み上げられたごみやぼろ切れが,自然発火して燃えだすこともあり得ます。家事をきちんと行なうなら,そのような危険は避けられます。

      あらかじめ計画を立てる

      消防士は,各家庭で,火災の時の避難路をあらかじめ考えておくようにと勧めています。火災が起こってからでは遅すぎます。第一の避難路と,それがふさがれた場合の第二避難路を考えておきましょう。そして,なすべきことを全員が知っておくため避難訓練を行ないましょう。全員が家の外に出たことが皆に分かるように,戸外の集合場所をあらかじめ決めておきます。すでに無事に外へ出た子供たちを救い出すため,燃えている家にかけ戻って死んだ人々もいるのです。全員が外に出たら,貴重品を持ち出そうとして引き返してはなりません。そのようなことをすれば,命を失なうことになりかねません。

      幾千年もの間,人類家族は火という賜物から益を受けてきました。しかしながら,火は残酷な敵としてわたしたちを襲うこともあります。聖書筆記者のヤコブはこう述べています。「ご覧なさい,ごく小さな火がなんと広大な森林を燃え上がらせるのでしょう」。(ヤコブ 3:5)わたしたちが火の中に潜む力を軽視せず,安全に用いる習慣を培うなら,火はわたしたち自身と家族の益となります。火はこれからもあなたの友のようなしもべとなりますか。それとも死をもたらす敵としてあなたに襲いかかるでしょうか。それは,あなたがどのように火を扱うかにかかっています。

  • 正直なことで知られている
    目ざめよ! 1979 | 9月8日
    • 正直なことで知られている

      正直さはクリスチャンに要求されている資質です。ですから使徒パウロは適切にも次のように書きました。「わたしたちのために祈りつづけてください。わたしたちは正直な良心をいだいていると信じています。すべてのことにおいて正直に行動したいと願っているからです」。(ヘブライ 13:18)フランスから寄せられた次の経験が例証しているように,そうした正直さは他の人々の注目する所となり,益を与えるものとなります。

      クリスチャンの一実業家は,現在の経済危機のために困難な事態に遭遇しました。その点について彼は次のように語りました。

      「製造業者である私は,不景気のために月末に勘定を支払うのが大変なことがありました。それで,1977年の8月末には取引先にかなりの額の支払いを延期してもらわなければなりませんでした。それは,勘定の支払い期日を厳守させる外国の大会社でした。会計部長は私の申し出を退け,総額をただちに要求するよう地元の代理人に依頼しました。私はその代理人にすでに証言していましたから,その人は会計部長に,私をよく知っており私が信頼のおける者であるということを話してくれました。しかし,議論の余地はありませんでした。

      「それで彼は私がエホバの証人であることを付け加えました。答えはこうでした。『それなら話は別です! 要求通り延期を認めてあげてください』。その後,代理人は私の所に来て事の次第を遂一説明してくれました。彼が私に見せてくれたのは,会計部長が会社の本部に送った手紙のコピーでした。その手紙には次のような所見が述べられていました。『エホバの証人の一人 ― 好評』」。

      このエホバの証人は延期された約束の期日に借金を支払い,今でもこの会社と非常に良い取引き関係を結んでいます。もちろん,クリスチャンは物質の利益を得るためだけに正直に振る舞うわけではありません。しかし,彼らの正直な言動に関する良い評判が気付かれずに終わることはありません。

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