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  • 神の新しい契約の恩恵は全世界に及ぶ
    ものみの塔 1966 | 5月15日
    • であり,そのすべては天のシオンの山に移されるので,新しい契約から直接の恩恵を受けるのは人類のうちごくわずかです。この事実にもかかわらず,人類の全世界はこの新しい契約から恩恵を受ける立場にあります。そうです,今日,この新しい契約の祝福は主の晩さんの時に象徴物にあずかる約1万1500人の霊的イスラエル人に限られるのではありません。その恩恵はすでに全世界に及んでいるのです。特にそれから恩恵を受けているのは,霊的な「神のイスラエル」のこのわずかな残れる者と直接に交わる,百万を越えるエホバ神の崇拝者です。どのようにこのことが行なわれているか,また生きた人と死んだ人とを含めた全人類がどのように新しい契約から恩恵を受けるかは,新しい契約の背後にある神の目的の中に見られます。

      神の目的

      8,9 (イ)新しい契約の目的は何から理解できますか。(ロ)神がシナイ山で言われた事に従えば,律法契約の目的は何を生み出すことでしたか。

      8 新しい契約は生来のイスラエルと結ばれた古い契約に代わるものです。それゆえ,新しい契約の目的は古い契約の目的の中に見られます。アラビヤのシナイ山で,仲保者モーセを通しイスラエル国民を神との契約に入れることを提起した時,神はこう言われました。「あなたがたは,わたしがエジプトびとにした事と,あなたがたを鷲の翼に載せてわたしの所にこさせたことを見た。それで,もしあなたがたが,まことにわたしの声に聞き従い,わたしの契約を守るならば,あなたがたはすべての民にまさって,わたしの宝となるであろう。全地はわたしの所有だからである。あなたがたはわたしに対して祭司の国となり,また聖る民となるであろう」。―出エジプト 19:4-6。

      9 「わたしの宝」そして「祭司の国となり,また聖なる民となる」という表現に注目して下さい。神とのこの契約において自分たちの分を固く守るなら,生来のイスラエル国民はあるものになるはずでした。それはなんですか。「すべての民にまさ」る神の永遠の「宝」です。彼らはまた,その中の何人かの者が祭司として仕え,他のある者が王として仕える聖なる民ではなく,全体が「祭司の国」である「聖なる民」となるはずでした。すなわち,この「聖なる民」の各成員が王なる祭司となるはずでした。「聖なる民」全体が祭司の国として神に仕えるはずでした。

      10,11 (イ)律法契約はその目的を果たしましたか。この事に関してエレミヤは何を示しましたか。(ロ)新しい契約はその目的からはずれることがありますか。この事に関してどんな良い要素がありますか。

      10 神はこのようなものを意図しておられました。しかし神は,割礼のある,生来のイスラエル国民からのみそれを得るのですか。生来のイスラエルがこの機会をとらえ,「祭司の国」となるなら,人類の中から選ばれて神の「宝」となり,神の「聖なる民」となる彼らは,残る人類全体にどれほど大きな恩恵を与えることができたでしょう。

      11 モーセの時より8世紀以上のち,エホバ神はご自分の預言者エレミヤを霊感して新しい契約を予告させ,同時にイスラエル国民が神の目的からはずれていることを示されました。国民として彼らは神の「宝」,神の「聖なる民」,神の「祭司の国」とはなりません。600年以上のち,約束された新しい契約の仲保者イエス・キリスト,神の子が天から到来しました。罪がなく,人間として完全なイエス・キリストは,神と霊的なイスラエルとの間の新しい契約を成立させる血を備えるに必要な犠牲を差し出すことができました。その目的は何でしたか。モーセの律法の古い契約の目的と同じです。古い契約は「祭司の国」を生み出すというその目的を遂げませんでした。新しい契約も同じ結果になるのですか。いいえ! なぜなら「契約の血」は,モーセが律法の書とイスラエル人とにふりそそいだ動物の血にまさっているからです。また仲保者もまさっています。この仲保者はモーセと異なり死ぬことがありません。それゆえこう書いてあります。

      12,13 永遠に生きる事によって,神の大祭司は新しい契約に入れられた者たちに役立つどんな能力を得ますか。

      12 「彼は,いつも生きていて彼らのためにとりなしておられるので,彼によって神に来る人人を,いつも救うことができるのである。このように,聖にして,悪も汚れもなく,罪人とは区別され,かつ,もろもろの天よりも高くされている大祭司こそ,わたしたちにとってふさわしいかたである」。―ヘブル 7:24-27。

      13 このきわめて重要な特質のゆえに,神の大祭司イエス・キリストは,14万4000人の忠実な追随者すなわち霊的な「神のイスラエル」の「十二部族」を完全に救い,神の「聖なる民」,「すべての民にまさ」る神の「宝」,神の「祭司の国」とすることができます。事実を上げれば,使徒ペテロはこれらの表現を,自分が,「離散し寄留している人たち」,「イエス・キリストに従い,かつ,その血のそそぎを受けるために,父なる神の予知されたところによって選ばれ,御霊のきよめにあずかっている人たち」と呼ぶクリスチャンにあてはめています。―ペテロ第一 1:1,2。

      14 ペテロによれば,キリストを拒絶したユダヤ人とは対照的に,新しい契約に入れられるクリスチャンは何になりますか。

      14 彼らと,主イエス・キリストを拒絶した割礼のある生来のユダヤ人との相違について注解したのち,ユダヤ人のクリスチャン使徒ペテロはこう語ります。「彼らは,実は,そうなるように定められていたのである。しかし,あなたがたは,選ばれた種族,祭司の国,聖なる国民,神につける民である。それによって,暗やみから驚くべきみ光に招き入れて下さったかたのみわざを,あなたがたが語り伝えるためである。あなたがたは,以前は神の民でなかったが,いまは神の民であり,以前は,あわれみを受けたことのない者であったが,いまは,あわれみを受けた者となっている」。―ペテロ第一 2:8-10。

      15 ヨハネは黙示録の中で,新しい契約に入れられた霊的なイスラエル人が目的からはずれないことをどのように示していますか。

      15 新しい契約に入れられた霊的なイスラエル人は「祭司の国」となる契約の目的からはずれません。このことの証明として,使徒ヨハネはそれが仲保者イエス・キリストの力によることをこう述べています。「わたしたちを愛し,その血によってわたしたちを罪から解放し,わたしたちを,その父なる神のために,御国の民とし,祭司として下さったかたに,世々限りなく栄光と権力とがあるように,アァメン」。(黙示 1:5,6)またヨハネは自分に与えられた黙示の中で,象徴的な24人の長老が小羊イエス・キリストを正しく認めるのを見ます。24人の長老はこう言います。「あなたはほふられ,その血によって,神のために,あらゆる部族,国語,民族,国民の中から人々をあがない,わたしたちの神のために,彼らを御国の民とし,祭司となさいました。彼らは地上を支配するに至るでしょう」。―黙示 5:8-10。

      16,17 黙示録 20章で,ヨハネは,新しい契約が目的のものを生み出すことをどのように見ましたか。

      16 新しい契約はこの「祭司の国」を生み出す目的からはずれませんが,使徒ヨハネはその事をのちに与えられた黙示の中で見ます。悪魔サタンがつながれ,キリストが王として支配する千年の間,底知れぬ所に閉じこめられることを見たのち,ヨハネはこう語ります。

      17 「また見ていると,かず多くの座があり,その上に人人がすわっていた。そして,彼らにさばきの権が与えられていた。また,イエスのあかしをし神の言を伝えたために首を切られた人々の霊がそこにおり,また,獣をもその像をも拝まず,その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって,キリストと共に千年の間,支配した。……これが第一の復活である。この第一の復活にあずかる者は,さいわいな者であり,また聖なる者である。この人たちに対しては,第二の死はなんの力もない。彼らは神とキリストとの祭司となり,キリストと共に千年の間,支配する」。―黙示 20:4-6。

      18 霊的なイスラエルの国民は古代イスラエルの祭司とどのように比較できますか。

      18 こうして霊的なイスラエルの全国民が,神の大祭司イエス・キリストと共に「祭司の国」となります。古代イスラエルにおいては,アロンが最初の大祭司となり,アロンの家系だけが祭司の任命を受けました。彼らは王なる祭司ではなく,またイスラエルの残りを支配する「祭司の国」ではありませんでした。

      19 全イスラエルの王権は最終的にだれに与えられましたか。この特権に関してどんな契約がなされましたか。

      19 何世紀ものち,エホバ神がイスラエル国民に人間の王を与えられた時,祭司の務めを持たない,全イスラエルの第2番目の王として立てられたのはベツレヘムのダビデです。ダビデが神の崇拝に専心していたがゆえに,エホバ神は自ら,ダビデの家系内に永遠の御国を立てるとの契約をされました。

      ダビデに対する御国の契約

      20 その御国契約は他のどんな契約の範囲内でなされましたか。永遠の相続者の御国はどのようにしてその契約の支配を離れましたか。

      20 この御国の契約は古い律法契約下にある人に対してなされ,それゆえに律法契約の範囲内で行なわれました。(サムエル下 7:8-17。申命 17:14-20)その御国契約の永遠の相続者となったのは,律法契約下に生まれた人,すなわち,ダビデの子孫イエスです。(ガラテヤ 4:4)しかしイエスは,神に対する人間の犠牲として死ぬまでに古い契約の律法を全うし,こうして律法契約の支配下から離れました。それゆえ,彼の御国は律法契約の下にはありません。―ローマ 7:1-6。マタイ 5:17-19。エペソ 2:13-15。コロサイ 2:13,14。

      21 (イ)メルキゼデクとはだれですか。ダビデは彼の相続者になりましたか。(ロ)しかし,詩篇 110篇1-6節で,エホバはメルキゼデクと関係のあるどんな誓いをしましたか。

      21 もとより,エホバ神はずっと以前,地上に王を置かれました。それはサレムの王メルキゼデクです。彼は「いと高き神の祭司」でもあり,そのような身分の者として族長アブラハムから宗教的な什一を受け,また祭司として彼を祝福しました。(創世 14:18-20)メルキゼデクはのちにイスラエル国民に与えられた土地でしばらく支配しましたが,彼が律法契約下に置かれたことはありません。イスラエルのダビデ王はメルキゼデクの後継者ではなく,またメルキゼデクに似た者でもありません。しかしダビデは詩篇 110篇1-6節において,メルキゼデクに似た永遠の祭司が立ち,その祭司が天の神の右にあって王座につくとのエホバ神の誓いについて書いています。ダビデ王はやがて到来するこの天の王なる祭司が自分の「主」となることを認めました。

      22 (イ)メルキゼデクに関する神の誓いは古い律法契約の一部でしたか。それは新しい契約に入れられた14万4000人の霊的なイスラエル人に対してなされましたか。(ロ)神が詩篇 110篇4節の成就として誓いをされたのはいつでしたか。

      22 エホバ神はこの「メルキゼデクの位にしたがってとこしえに祭司」となる者について誓いを立てられました。この誓いはイスラエル国民と結ばれた古い律法契約と関係がありません。メルキゼデク王がイスラエルの律法契約にはいったことがないのと同じく,それはその契約の一部ではなく,また契約の範囲内でなされたのでもありません。イエス・キリストはエホバ神の誓いを受けた者であり,メルキゼデク王に似た永遠の祭司となる者です。(ヘブル 5:5-10)しかし神は,イエスに従い,新しい契約に入れられる14万4000人の霊的なイスラエル人にこの誓いをされません。それゆえ,メルキゼデクのような王なる祭司になる事に関する神の誓いは個人的な契約です。神はそれをイエス・キリストとのみ結ばれたのです。それに関して神はいつ彼に誓われたのですか。それは水の浸礼を受けたイエスに,神が聖霊で油をそそがれた時です。神の誓いと油をそそがれたこととによって,イエスは祭司となり,新しい契約の仲保者となる資格を得ました。―ヘブル 5:4-10。

      23,24 (イ)新しい契約が個人的な契約であるかどうかについて何が言えますか。(ロ)イエス・キリストは新しい契約にはいっている人々に対して何を契約されますか。そして,初めに神はイエス・キリストに対してどんな契約をされますか。

      23 しかし新しい契約について言えば,それは個人的な契約ではありません。それは神が仲保者を通して一つの民,一つの国民と結ばれる契約であり,その目的は民のすべてが祭司の国を構成することです。しかし,新しい契約にはいるこの国民はだれに対して「祭司の国」となり,「王なる祭司」となるのですか。そのことは主の晩さんを始め,新しい契約について語られた晩に,新しい契約の仲保者が暗示されました。忠実な使徒たちが,「自分たちの中でだれがいちばん偉いだろうか」と言って議論を始めた時,イエスはこう言われました。「あなたがたは,わたしの試練のあいだ,わたしと一緒に最後まで忍んでくれた人たちである。それで,わたしの父が国の支配をわたしにゆだねてくださったように,わたしもそれをあなたがたにゆだね,わたしの国で食卓について飲み食いをさせ,また位に座してイスラエルの十二の部族をさばかせるであろう」。―ルカ 22:24-30。

      24 ここでイエス・キリストが「わたしの国」と呼ぶものについて語っていることに注意して下さい。ご自分の弟子たちと御国のための契約を結ばれるのはイエス・キリストです。イエスは彼らを自分の国で自分と共にいさせるのです。しかし,まずエホバ神が御国のためのご自身の契約をひとりの人イエス・キリストと結ばれます。そののちイエス・キリストが自分の14万4000人の弟子を自分の国に入れるのです。この目的のために彼は神と14万4000人の自分の弟子との間の新しい契約の仲保者となります。また祭司職を含むのはこの新しい契約です。イエスは自分の弟子たちと御国の契約を結ぶことについて話した時,この祭司職に言及されませんでした。イエスはメルキゼデクに似た祭司として天で治めます。a

      「祭司の国」

      25 新しい契約はだれに限定されていますか。しかしだれがこれから恩恵を受けますか。特にいつ?

      25 新しい契約は14万4000人の霊的なイスラエル人の「聖なる民」に限られています。しかし,この契約に由来する恩恵は世界的なものとなります。どうしてそうなるのですか。なぜならそれが王なる大祭司イエス・キリスト,すなわちメルキゼデクに似た王なる祭司の下で奉仕する「王なる祭司」,「祭司の国」を生み出すからです。全世界に恩恵を与えるため,神は新しい契約によって,イエス・キリストに従う「王なる祭司」を生み出します。新しい契約によって生み出された「祭司の国」から及ぶ恩恵は,その祭司たちが「神とキリストとの祭司となり,キリストと共に〔王として〕……支配する」1000年の間に特に明白になるでしょう。―黙示 20:4-6,〔新世訳〕

      26 パウロとテモテは「新しい契約に仕える者」として当時だれに恩恵を与えましたか。今日,その残れる者はだれに恩恵を与えていますか。

      26 しかし,新しい契約の恩恵はすでに全世界に及び始めています。19世紀前,使徒パウロはギリシャ,コリント市の霊的イスラエル人にこう書き送りました。「わたしたちのこうした力は,神からきている。神はわたしたちに力を与えて,新しい契約に仕える者とされたのである。それは,文字に仕える者ではなく,霊に仕える者である。〔モーセによる〕文字は人を殺し,霊は人を生かす」。(コリント第二 3:5,6)当時,パウロとその仲間テモテは「新しい契約に仕える者」としての働きをしていました。彼らはパウロとテモテとの宣教によって新しい契約に入れられた霊的なイスラエル人に対してだけ恩恵を与えました。しかし今日,「新しい契約に仕える者」の残れる者は人類一般に恩恵を与えています。

  • 恩恵を受ける現代の人々を見分ける
    ものみの塔 1966 | 5月15日
    • 恩恵を受ける現代の人々を見分ける

      1 黙示録 7章によれば残れる者の奉仕から特に恩恵を受けるのはだれですか。その人々が新しい契約にはいっているかどうかは何が示していますか。

      1966年の今日,「新しい契約に仕える者」の残れる者の奉仕はすべての国民の間で知られています。しかし,彼らの奉仕から特に恩恵を受けるのは,聖書の最後の本が「〔当時〕数えきれないほどの大ぜいの群衆」と呼ぶ人々です。この「大ぜいの群衆」は「あらゆる国民,部族,民族,国語のうちから」出て来て,「〔神の〕御座と小羊〔イエス・キリスト〕との前に立」ちます。使徒ヨハネは,霊的イスラエルの十二部族の成員14万4000人が印をおされるのを見たのちに,この「大ぜいの群衆」の幻を見ました。(黙示 7:4-9)この「大ぜいの群衆」は新しい契約にはいっていませんが,現代において,「新しい契約に仕える者」である霊的イスラエルの残れる者と交わるがゆえに,新しい契約の恩恵を早く受けます。

      2,3 (イ)「シオンのものみの塔」はいつ初めてこの「大ぜいの群衆」に読者の注意を促しましたか。(ロ)この「大ぜいの群衆」は何から成ると考えられましたか。その人々の前途は何でしたか。

      2 「大ぜいの群衆」とはだれのことですか。これは長年のなぞでした。「シオンのものみの塔」誌が発刊された年に,この雑誌は読者の注意をこの「大いなる群衆」(黙示 7:9,文語)に向けました。しかしそれは天にゆくクリスチャンの霊の級であると考えられていました。14万4000人の忠実な弟子がキリストの天の花嫁になるのに対して,「大いなる群衆」は天においてこの花嫁級の次位に立つものとなり,花嫁に付添う若い処女ないしは花嫁級の「供びと」のような役割を果たすと考えられました。―詩 45:14,15。

      3 たとえば,第4号すなわち1879年10月号の「ものみの塔」は「主の日」と題する記事の中でこう述べていました。

      こうして「小さい群れ」,「花嫁」,「勝利の教会」がイエスと共に位につき,記録されたさばき

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