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忠実な創造主ものみの塔 1962 | 10月1日
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に不忠実となり,そのため死が全人類を支配するようになりました。(ロマ 5:12-14)アダムは恩知らずでした! しかしエホバは変ることなく忠実であられ,地に対するその御目的は変っていません。全地が楽園となって神に栄光を帰するために,地球は創造されました。(イザヤ 45:18,19)人類一般に対する大きな愛のゆえに,エホバは忠実な創造主の御名を知らせ,神の御準備に信仰を持つ人々のための贖いとなるために,愛する御子を地に遣わしました。―ヨハネ 1:14; 3:16; 17:6。
15 御子イエス・キリストは,杭の上で苦しみの死を遂げるまで,エホバのことを忠実に証ししました。(黙示 1:5; 3:14)それゆえにエホバは御子を復活させ,見えない天における御自身の右にまで高めて,恵みを与えました。西暦1914年以来,御子は地に対する創造主の御目的を成就するため,権威を与えられ,神の御国において支配しています。御子は「忠実で真実な者」と呼ばれてきました。この事と一致して御子は,ハルマゲドンの正義の戦いに備えます。その戦いの目的は天と地から悪をことごとく拭い去ることです。―黙示 19:11-21,新口。
16 エホバはどんな新しい創造を造り出しましたか。従順な人類の前途には何がありますか。
16 御自身の目的に忠実なエホバは,いまや新しい創造を生み出しました,「だれでもキリストにあるならば,その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った,見よ,すべてが新しくなったのである」。(コリント後 5:17,新口)これら「キリストにある」人々は人類の中から「召された,選ばれた,忠実な者たち」であり,従順な人類を祝福するために,キリストと共に天の御国で王となって支配します。すでに「数えきれないほどの大ぜいの群衆」が地の185の国々,島々から集められ,この世の終りを生き残って御国の地的な領域で永遠の生命を得るために,いま準備しています。―黙示 17:14; 14:3; 7:4,9-17。(新口)マタイ 25:31-34。
17 創造主の新しい世にはいるすべての人には,何が要求されていますか。どんな手本にならうべきですか。
17 創造主の造る正義の新しい世にはいるには,だれでも忠実と忠節を持たねばなりません。エホバはその創造と働きにおいて忠実です。献身したクリスチャンは,忠実さをつちかわなければなりません。「主は岩であって,そのみわざは全く,その道はみな正しい。主は真実なる神であって,偽りなく,義であって,正である」。(申命 32:4,新口)キリスト・イエスも,神の御心を忠実に行なうという点できわ立っています。詩篇 40篇8節(新口)は,たしかにイエスに成就しました,「わが神よ,わたしはみこころを行うことを喜びます。あなたのおきてはわたしの心のうちにあります」。祈りをこめて神の言葉を学び,集まりと奉仕において神の民と常に交わり,この終りの時にエホバから是認されている「忠実な思慮深い僕」の制度の導きに,忠実に従うとき,私たちも神の律法を心のうちに持つことができます。―マタイ 24:14,45-47,新口。
神の原則に忠実
18 (イ)御国の事柄を支持する人は,何を祈りますか。(ロ)試練のとき,神はどのように忠実ですか。
18 今の悪い時代に私たちの祈りは,「エホバの言葉が……早く広まり,またあがめられる」ことです。私たちすべてが御国の事柄を忠実に支持するならば,今後もわざの大きな拡大にあずかることができます。更に忠実な創造主は,サタンの世の攻撃にも固く立ち得る力を私たちに与えて下さるでしょう。「主は真実なかたであるから,あなたがたを強め,悪しき者から守って下さるであろう」。(テサロニケ後 3:1-3,新世と新口)誘惑と迫害のときにも,神の次の御約束に力を得ることができます,「神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか,試練と同時に,それに耐えられるように,のがれる道も備えて下さるのである」。(コリント前 10:13,新口)「だから,神の御旨に従って苦しみを受ける人人は,善をおこない,そして真実であられる創造者に,自分のたましいをゆだねるがよい」。(ペテロ前 4:19,新口)神のわざと神の定めた原則を忠実に支持するならば,「まことあるヱホバ」から豊かに報われることを常に確信できます。―イザヤ 49:7。
19 専心の献身に関して,真のクリスチャンはどんな原則を守りますか。どのように?
19 これらの原則にはどんなものがありますか。モーセが述べ,キリスト・イエスも地上に来られたときに繰り返した一つのおもな原則は,「我らの神ヱホバは唯一のヱホバなり」という原則です。(申命 6:4。マルコ 12:29)真の崇拝の基本的なこの原則に照らしてみるとき,バアル,三位一体の神,アラー,ブラマ,仏陀あるいは共産主義の赤い神々のいずれにしても,他の神々はことごとく除かれます。この原則に従うエホバの証者は妥協せず,たとえばキリスト教と仏教を折衷した葬式をとり行なうようなことをしません。また氏神を祭る宗教行事に参加して妥協することをしません。「あなたは,それらを拝んでもならないし,仕えてもならない。あなたの神である私エホバは,専心の献身を求める神である」。―出エジプト 20:5,新世。
20 エホバの証者は,なぜ信仰を異にする人との結婚を避けますか。
20 エホバの証者が,他の神を拝む人や無宗教の人と結婚せず,また息子や娘がそのような結婚をすることに同意しないのは,やはりこの原則を尊重するためです。これに危険がともなうことは,昔のイスラエルの時代と少しも変りません。エホバは周囲の国民について次のように警告されました,「また彼らと婚姻をなすべからず汝の女子を彼の男子に与ふべからず彼の女子を汝の男子に娶るべからずそは彼ら汝の男子を惑して我を離れしめ之をして他の神々に事へしむるありてヱホバこれがために汝らにむかひて怒を発しにはかに汝を滅したまふにいたるべければなり」(申命 7:3,4)ハルマゲドンを目前にしたいま,この警告にはいっそうの重みがあります。
21 悪鬼の崇拝に戻らないようにするため,予めどんな措置をとるのが賢明ですか。
21 かっては異教の宗教を信じていた家族が聖書の真理を知り,エホバに献身するかも知れません。そのとき,悪鬼崇拝の遺物である偶像,仏壇,先祖の位牌をどうすべきですか。これらの物が家の中にある限り,霊的に危険なものとなります。家のかしらが神の与え給うた原則を認識するならば,このような宗教的悪の名残りを一掃しなければなりません。それは家族が再び悪鬼崇拝に汚される危険を除くことになります。かっては神の原則を重んじていた賢明なソロモン王でさえ,その異教徒の妻たちが偶像をイスラエルに持ち込むのを許したために,堕落しました。―詩 106:36。列王上 11:1-13。
22 エホバの証者は,コリント後書 10章3節に述べられた原則をどのように尊重しますか。どんな結果になりますか。
22 コリント後書 10章3節(新口)には,クリスチャンの大切な原則が明記されています。「わたしたちは,肉にあって歩いてはいるが,肉に従って戦っているのではない」。サタンの世の分裂した諸国家は,国家の総力をあげて私たちを圧迫するかも知れません。しかし私たちはどんな事があっても,世界中のエホバの証者を一致させている愛の絆を破りません。第二次世界大戦のとき,人々の目を見はらせたエホバの証者の世界的な一致は,この原則を忠実に守ったからこそ得られたのです。このようにして,エホバの証者は,「つるぎを打ちかえて,すきとし,そのやりを打ちかえて,かまとし」という言葉に表わされている神の原則を真実に認識している,地上で唯一の民であることを示しました。またこれからも示すでしょう。(イザヤ 2:4,新口)共産主義者のおどしも,民主主義の国々における戦時の熱狂的な気分も,神の原則に対するエホバの証者の忠実を破ることはできません。
23 「新しい人」は神の御心に従ってどのように造られますか。
23 クリスチャン各人が,神の御心に忠実に従って生きるとき,使徒パウロの述べている「新しい人」を身に着けることができます,「心の深みまで新たにされて,真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた新しき人を着るべきである」。(エペソ 4:23,24,新口)神の御心を忠実に行なうため,クリスチャンは,滅びるサタンの世で近頃流行するもの,また最近のあがきとして作り出されたもので,クリスチャンの忠実と容れないものによって,汚されてはなりません。―テモテ前 4:7-10。
24,25 (イ)神の律法と原則を尊重する人は,いま広く行われている輸血をどのように見ますか。(ロ)輸血はどのように「新しい人」を害することがありますか。
24 現在世の中でむやみに行なわれている輸血は,そのひとつです。二つの世界大戦によって何百万人の血を流した世界から見れば,これは小さな事かも知れません。(創世 9:5,6)しかし血はエホバの御前で神聖であるとの神の原則に固くつき従う忠実なクリスチャンにとって,これは大切な問題です。「すべて肉の命はその血だからである」と忠実な創造主,生命の与え主御自身が言われます。(レビ 17:14,新口)血は神の目に尊いものであり,神は賢明にも血の使用に関する律法を定めました。それは人間にとって益のあるものです。創世記 9章4節(新口)においてノアに述べられた神の律法は,ノアの子孫である全人類に適用されます,「しかし肉を,その命である血のままで,食べてはならない」。この律法は,初期クリスチャン会衆の統治体が下した決定の中で再び述べられており,真のクリスチャンすべての従うべきものと定められています,「聖霊とわたしたちとは,次の必要事項のほかは,どんな負担をも,あなたがたに負わせないことに決めた。それは,偶像に供えたものと,血と,絞め殺したものと,不品行とを,避けるということである。これらのものから遠ざかっておれば,それでよろしい。以上」― 使行 15:28,29,新口。
25 偶像崇拝と淫行は,クリスチャンの人格に害を与えますか。その害は図り知れないほど大きなものです! 血を含む食品にしても輸血にしても,血を採り入れることは,それと同様です。クリスチャンの統治体は,他の二つの悪と一緒に血のことを述べているからです。そのうえ,最近の医学の研究によれば,輸血は人格に悪い影響を及ぼすことが実際に知られています。一権威者によれば,「人の血液は,実際にはその人自身である。血液にはその人の持つあらゆる特性が含まれている。それには遺伝による好ましくない性癖,病気にかかり易い体質,個人の生活に原因する毒,飲食の習慣が含まれる」bということです。ゆえに輸血は悪い人格を移し入れることになるかも知れません。犯罪者や社会の落伍者からも血液を得ている血液銀行の供給した血液には,大きな危険がひそんでいます! 人間の創造主は賢明に,また忠実さをもって,この危険から人間を守るために血を禁ずる律法を定めました。―レビ 17:11-14。
26 忠実な創造主の御心に忠節を守る人は,どんな報いを得ますか。
26 創造主の御心を忠実に行い,忠節を保つ人々が,その恵みと祝福に欠けることは決してありません。「ヱホバはたゞしき者にして義しきことを愛したまへばなり,直きものはその聖顔をあふぎみん」(詩 11:7)このような人々は,エホバが「あわれみあり,恵みあり,怒ることおそく,いつくしみと,まこととの豊かなる神」であることを,本当に知るでしょう。またこれからもその御名に喜び,間もなく,「之をにくむ者」の最後の世代にハルマゲドンの滅びが臨むときに保護されるでしょう。生き残るすべての人は,「汝の神ヱホバは神にましまし真実の神にましまして之を愛しその誠命を守る者には契約を保ち恩恵をほどこして千代にいたる」ことを知るでしょう。このようにして,すべての全き人々は象徴的な「千代」にいたるまで,楽園の地で永遠の生命の報いを得て,忠実な創造主に永遠のほまれを帰するでしょう。―申命 7:9-11。詩 98:1-3。
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複雑なヒトデものみの塔 1962 | 10月1日
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複雑なヒトデ
人間が生物をしらべればしらべるほど,生物は賢明な創造主のお造りになったものであることが,ますます明らかになります。最近,ヒトデに関して得られた知識は,この事の例です。この生物の驚くべき特性のひとつについて,1961年11月号の「博物学」は次のことを述べています,「一箇のヒトデの神経組織には,さまざまの神経節と繊維とがあって,ロンドンの電話局よりも複雑である」。
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