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  • だれが人間の将来を正確に予言できますか
    目ざめよ! 1973 | 4月8日
    • とはちがう動き方をすると,全く新しい事態がつくり出されて,予言は完全にくつがえされてしまいます。

      たとえば,現代共産主義の創始者カール・マルクスは,19世紀の英国における産業の状態を見て,それは英国に革命を招くものであると説明しました。しかし彼の予言はあたりませんでした。なぜでしょうか。なぜなら人間は,労働者の立場を向上させるための団体交渉権や法律などを含め,予見しえない変化を英国にもたらしたからです。経済学の教授H・W・シュピーゲルは,「マルクスはこうした変化を先見しえなかった」と述べています。そして今日では,多くの支配者やその国内の反逆分子の奇行を熟考してみると,人間的要素が以前よりもいっそう大きな問題となっています。

      神だけが人間の将来を啓示する

      しかし神はどうですか。将来を預言することができないでしょうか。神にはそれができます。そればかりでなく,神は将来について知っていることを人間に啓示することを望まれます。事実,そうすることを強く望んでおられます。わたしたちはなぜそう言うでしょうか。

      創造者が,将来発展する主要な事柄だけでも知る必要のある状況のもとに人間がくることを許しておいて,その必要を満たす努力を完全に失敗させるということはありえないように思われます。エホバは愛の神ですから,進んで将来のことを人間に啓示されます。しかし神にはそれをなさるもうひとつの強力な理由があります。

      エホバはご自分が神であることをすべての人に証明するために将来起こることを明らかにされます。真の神であれば,自分がどんな目的をもっているかを前もって告げることができるのは当然ではありませんか。ですから聖書には神の大胆な宣言がしるされています。

      『われは神なり 我のごとき者なし われは終りのことを始よりつげいまだ成らざることを昔よりつげ わが謀略はかならず立つといひ すべて我がよろこぶことを成さんといえり…我このことを語りたればかならずきたらすべし』― イザヤ 46:9-11。

      それゆえに,エホバの目的と関係のあるエホバの預言が実現する時には,エホバが神であることが立証されます。それに加えてエホバは,ご自分の意志を人間に知らせることによって,ご自分が歴史の上で活動しており,人間の問題に無関心で冷淡なのではなく,深い関心を持っていることを示されます。

      したがって,神がいろいろな場合に預言する能力を示されたからといって驚くにはおよびません。たとえばエホバは,ユダの破滅と,民がバビロンに捕囚としている間ユダの地が70年荒廃することとを,これらの事が起こる何年も前に予告されました。その後のバビロンの敗北も前もって告げておられました。この場合にはクロス(ペルシャ人)という征服者の名前まで預言されました。彼が生まれる100年以上も前にその名前を預言されたのです。―イザヤ 44:28; 45:1。エズラ 1:1-4。エレミヤ 25:11,12。

      神の目的は,決して不安定な人間の意志に依存するものではありません。また,人間の預言者たちには見えない,あるいは彼らが知らないかもしれない強い勢力,つまり目に見えない悪霊たちによって妨害されるものでもありません。エホバは悪霊たちが諸国民を,『全能の神の大いなる日の戦闘…ハルマゲドン』に召集していることをご存じです。(黙示 16:14,16)したがって,将来を予告するものとしてのエホバは,人間の努力によって永続する平和が来ると予言する現代のどの実務家ともよい対照をなします。人間のそのような予言がはずれることは確実です。人間の支配のおよばないところにある勢力が人類を最後の戦争に連れて行っているからです。

      人間が将来を正確に預言するとき

      しかしながら,聖書の中でも人びとが預言しているではありませんか。ではなぜ彼らの預言は正しいと言えるのですか。イエスの使徒ペテロはその理由を指摘して次のように述べました。『聖書の預言は,すべておのがままにとくべきものにあらぬを。預言は人の心より出でしにあらず,人々聖霊に動かされ,神によりて語れるものなればなり』。(ペテロ後 1:20,21)それらの預言は神から出ました。しかしそれらを語り,しるすことには人間が用いられました。それらの預言は,世界情勢にかんする人間の解釈に基づいたものではありません。

      とはいえ,聖書の預言者たち,たとえばダニエルなどは不明りょうなことばを用いませんでしたか。ダニエルの書いた物には,『二つのつのを持つ雄羊』が『ひとつの著しいつのの雄やぎ』に負けたというような象徴的な事柄が含まれてはいませんか。これは,不明りょうな言いまわしのノストラデイマスの“予言”とどこがちがうのですか。

      確かにダニエルも,聖書の他の預言者たちも象徴を用いました。しかしその意味は人の推測にまかされてはいません。ダニエル自身が,『二つのつのを持つ雄羊』は『メデアとペルシャ』の二重世界強国を表わすと説明を加えています。さらにダニエルは,『かの雄やぎはギリシャの王その目の間の大いなるつのはその第一の王』と述べています。この第一の王とはつまり,ダニエルの預言がしるされてから約200年後にメデア・ペルシャを征服したアレキサンダー大王のことです。―ダニエル 8:5-7,20-22。

      加えて,ダニエルの預言のある部分は,聖書の他の本の中で説明されています。(たとえば,ダニエル 11:31とマタイ 24:15を比較してください)これらの預言を理解するのに努力が要求されることは事実です。しかしそれを理解するためのかぎは,聖書そのものの中に見いだされます。

      現代にかんするイエスの正確な預言

      預言するために神に用いられた人間の中でもイエスは顕著なかたです。エホバの証人は,イエスが言われたことおよびダニエルとヨハネのことばに基づいて,「事物の体制の終結」の始まりをしるしづける年として1914年を,その年の何十年も前aから指摘してきました。(ダニエル 4章。マタイ 24章。マルコ 13章。ルカ 21章。黙示 6:1-8)一世代のうちに,そして神がこの体制を滅ぼし,それに取って代わる新秩序をお立てになる前に,大戦争,食糧不足,疫病その他のひどい状態が世界にのぞむことが預言されていました。

      しかし,戦争やそれに伴う苦しみについての預言は,人間の歴史のあらゆる時代に対してなしえたのではないでしょうか。そうではありません。たとえば世界は,それらの預言が示した世界的な戦争やそれに伴う苦しみが,正確に1914年に始まるような状態にあったでしょうか。次のことばを考えてみてください。

      「第一次世界大戦で,ヨーロッパ史上最長の平和の期間(43年)は終わった。…1914年以前には,進歩はつづくという考えをはばむものは何もなかったし,世界中がそれを信じていた。…ヨーロッパの歴史の黄金時代は突如として終わった」― 大英百科事典(1959年),第8巻,869ページ。「1914の夏においてさえ,世界大戦の企てや事前の決議はどこにもなかった」― ジョアチム・レマク著,「第一次世界大戦の由来」

      世界の情勢を説明する人びとは,1914年に大戦が始まることなど予期していませんでした。まして世界大戦が起こることなど予想だにしていまんでした。しかし,ともかくその戦争は始まりました。現代科学技術や医学の進歩にもかかわらず,深刻な食糧不足,疫病,それと関係のある病気なども生じました。これは幾世紀も前に聖書の中に正確に預言されていました。

      しかしながら,イエスは次のことも預言しておられました。つまり「事物の体制の終結」の時には真のキリスト教の復興があるということです。これは,使徒たちの死後起こることが予告されていた,長い背教期間ののちに生じます。―マタイ 13:24-30,36-43。使行 20:29,30。ペテロ後 2:1-3。

      あなたも現在その預言が成就しつつあるのをごらんになっていませんか。なるほど一般の教会は聖書からますます遠く離れ,非聖書的な進化論を受け入れたり,いろいろな形の不道徳を大目に見ることをしたりしています。しかしあなたはエホバのクリスチャン証人の現代の会衆を調べてみたことがありますか。彼らが純粋のキリスト教の教理を固守することにおいていかにきわ立っているか,ご自分でお調べになってください。またあなたは,イエスがわたしたちの時代について預言されたとおり,神の王国の良いたよりが全世界に宣べ伝えられている事実をごらんになってはいませんか。エホバの証人がこの音信を携えてあなたのお宅を訪問しませんでしたか。(マタイ 24:14)初期のクリスチャンたちを思い出させるような彼らのりっぱな行いが,あなたの地方の新聞に載せられたことがあるかもしれません。純粋の,本物のキリスト教が今の時にあらわれ,栄えるのもまた預言の成就なのです。

      そうです,数々の証拠は,将来をはっきり見ることのできる唯一のかたエホバが,ご自分の目的を聖書に啓示されたことを物語っています。エホバは現在,その目的を率直に宣べ伝えるための民を起こしておられます。あなたの将来を永続的な益のある方向に導くために彼らがあなたに申し出る援助を賢明に活用してください。

  • 人生のたそがれ時は有用な時期
    目ざめよ! 1973 | 4月8日
    • 人生のたそがれ時は有用な時期

      ブラジルの「目ざめよ!」通信員

      わたしたちは一日終わるごとに年を取ってゆきます。この老化作用を食いとめる方法は何もありません。しかし,たそがれ時が一日のうちでも平穏で有用な時であるのと同じく,人生のたそがれ時もやはり平穏で有用な時です。

      あなたは白髪や,しわや,しだいにのろくなる歩行や,愛する者たちが死んでゆくことばかり考えますか。それとも,年をとるとともに経験が豊かになり,考えが円熟してゆくのを感謝しますか。学力と能力は若い時が最高でそれからは急速に下り坂になるとお考えですか。

      人の晩年における生産性

      「リーダーズ・ダイジェスト」誌は,E・W・ブセおよびE・フェイファー両博士の編集した資料から広く引用して次のように述べています。「晩年における創作的生産性,とくに数学,発明,植物,慈善行為などの分野におけるそれの頂点は,いつまでも高い。政治的手腕などは年とともにさえてゆく傾向があり,論理学や哲学などの抽象的思考の分野では,最高の能力を発揮する可能性のある年代は45歳から83歳の間である。年が寄っても知力は必ずしも低下するものではない」。

      N・J・ベリル教授も同じ意見です。「80歳の時の知力の標準は依然として35歳の時のそれとほとんど変わらない。若い人は新しい概念や観念をつくり出す傾向があるが,年を取った人は…より堅実で,物事を徹底的に行なうところがあり,経験が豊かである」と彼は書いています。

      知力が体力と同じ速度で低下しないことは証拠が証明しています。400人の有名な政治,画家,軍人,詩人,作家のグループのうち,35%は60歳から70歳までの間に,23%は70歳から80歳までの間に,そして8%は80歳を過ぎてから,彼らの最大の仕事を成し遂げています。合計3分の2は60歳を過ぎてからでした。

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