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新しい歌を歌う時ものみの塔 1958 | 4月15日
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ないからである。』
25 なぜ私たちの時代は,その成員が古い世の終りに生き残る時代ですか。油注がれた残れる者の希望は何ですか。
25 私たちが見守るときに,1914年以来この世の終りの時を示すとイエスの予言したすべての証跡を見ました。私たちの知るごとく,私たちの時代こそ予言された多くの事柄の実現を見た時代であります。それですから,私たちの時代にそのすべての事柄が実現して,イエスの言葉の成就が見られるに違いありません。このわけでこの時代はノアの時代の場合と同じく,この古い世の終りを見るでしよう。ノアと方舟に乗つていた家族と動物は,洪水前のその世の終りに生き残りました。その予言的な劇を成就するものとして,ノアとその家族のような或るヱホバの証者は,今日の古い世の滅びにも生き残るに違いありません。そのようなこの時代の生存者たちは,新しい天と新しい地で成り立つ神の世に入るでしよう。油注がれた残れる者は,14万4000人の御国相続者の他の者のなした如く,忠実の中に死んで『第一の復活』に与ることにより,その新しい天の一部になると希望しています。
26 他の生存者たちが死ぬことなしに生き得るのは,どうして可能ですか。
26 善意を持つ他の生存者たちは,新しい世の地的な社会を形成したいと希望しています。彼らは今後ともヱホバ神に祟拝を捧げ,そしてヱホバ神の御国に従順を保つ故に,私たちの主なるキリスト・イエスを通して与えられる永遠の生命という神の賜物を受けるにふさわしいと証明します。その結果,ハルマゲドンの宇宙的戦争の忠実な地的な生存者たちは,地上で死ぬことは決してなく,神の御国の支配下にある新しい地上の楽園で永久に住むでしよう。統治している王が呼び召すときに,記憶の墓にいる者が復活して戻つてくるのを歓迎する彼らのよろこびはなんと大きなものでしよう!―ヨハネ 5:28,29。
27 なぜ私たちは,その新しい歌に信仰を働かせるべきですか。その歌について私たちはどのようにヱホバを最もよろこばせますか。
27 ヱホバに捧げるこの新しい歌の中にあるすばらしいすべての事に不信を抱く理由がありますか。ありません。むしろ,彼の言葉と,その予言の成就にもとずいて,私たちは新しい歌に信仰を働かすべきであります。ヱホバ神については,次のように言われています,『御座にいますかたが言われた,「見よ,わたしはすべてのものを新たにする」。また言われた,「書きしるせ,これらの言葉は,信ずべきであり,まことである」。』(黙示 21:5,新口)彼の作曲した新しい歌を信ずるなら,彼をよろこばすことになり,彼は私たちを是認するでしよう。新しい歌のすばらしい事柄をみな学んで,それから私たちもその歌を歌つて,すべての者が聞くようになる,全くヱホバにも聞えるようにして私たちの信仰を証明するなら,彼をより一層よろこばせるでしよう。
28 歌を歌えという神の命令に従うとき,どんな結果が生じますか。
28 『ヱホバに向つて新しい歌を歌え』は,今日の私たちに対する神の命令です。私たちがその命令に従つて,愛の心から恐れなしに歌うなら私たちは幸福です。それは私たち自身の救いと善意を持つ人々の救いを意味するでしよう。彼らは私たちの歌を聞いて,私たちと共々に歌うようになり,ヱホバ神の誉と,その約束された裔,すなわち新しい世の王に誉を帰すのです。
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読者よりの質問ものみの塔 1958 | 4月15日
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読者よりの質問
● もしヱホバが最高至上者であるならば,なぜ彼は何世紀にもわたつて悪が続くのを許してこられたのですか。
この最高至上権こそこの問題の骨子になるものです。悪は,神の霊の子が神の至上権に対して反逆した時から始まりました。この反逆した霊者について聖書はこう述べています,『汝はその立られし日より終に汝の中に悪の見ゆるにいたるまではその行い全かりき。』(エゼキエル 28:15)神の宇宙的至上権に反逆することによつて,この霊者は自から悪魔になり,サタン悪魔また,『原の蛇』と呼ばれるようになりました。―黙示 12:9,新世。
サタンは,アダムとエバを誘惑して,神の宇宙至上権に反逆させました。ですからサタンは,ちようどアダムとエバを反逆させたように,誰でも堕落させることができ神の宇宙至上権にそむかせることができると自負していたのです。ヨブ記の第1章と2章には,サタンが神に向つて豪語したことが書かれています。サタンは実際に,神に挑戦したのです。つまり神は,どんなに誘惑されても神に忠実を保つ人間を一人も地上におくことはできないのだという挑戦です。ヱホバは悪魔がヨブをためすのを許されましたがヨブは忠実を保つて悪魔のいつわりを暴露しました。同様に神は最も重要な宇宙至上権の論争を試験にかけることができるように何世紀にもわたつて悪をそのままにされて来たのです。そしてこの宇宙的論争には,人間の忠実が関連しています。
しかし神は,反逆者サタンとサタンの地上の追随者アダムとエバをただちに処刑して,すべての悪をぬぐい去ることはできなかつたのですか。それはできました。しかし神が仮にそうされたとしたら,私たちは今日生きてはいないでしようし,またそれにもまして,その論争はすべての生物が十分に納得するまでに解決されないで終つたでしよう。その至上権は,永遠にわたつて次のような疑問をはらんだ論争の種となるでしよう。すなわち,もし神が,広範囲な悪魔の活動を許されたらあの悪者は自分の主張を証明したかも知れないのではないか。人間は誘惑されると神に対する反逆を避けることができないように神によつて創造されていたのではないだろうか。そのような質問に決定的な解答が与えられなければなりませんでした。
これは時間のかかることでした。悪魔が広範囲にわたる活動をするのをゆるし自分の主張を証明させる時間,また,人々が『ヱホバという名前もち給う汝のみ全地をしろしめす至上者なることを知る』時間が必要です。この論争のために神は悪をそのままにされていますが,それは,この論争が解決され神の宇宙至上権が立証されるまでのことです。神が一時的に悪の存在を許されている理由は,神がパロに言われた言葉の中によく説明されています,『そもそもわが汝をたてたるは,即ちなんぢをしてわが権能を見さしめわが名を全地に伝えんためなり。』― 詩 83:18。出エジプト 9:16。
● 今日,なぜ悪がそんなにもはびこつているのでしようか。
悪が非常に増加しているのは決して偶然ではありません。地上の災は,第一次世界大戦とともに増加しはじめました。事実,1914年は『終りの時』の始まりをしるしづけたのです。何の終りの時でしようか。それは,サタンの地と人類に対する悪しき支配の終りです。ヨハネ第一書 5章19節は,『全世界は悪しき者の配下にある』と述べています。でもなぜサタンの悪い支配の『終りの時』に,地上で悪がそんなにも増加しなければならないのでしようか。聖書は解答を与えています。
『天で戦争が始まつた』と神の言葉は私たちに告げています。これはもちろん人間の目には見えない戦争でした。この天的戦争においてキリスト・イエスは,サタンと彼の悪鬼どもに対し即位したヱホバの王として,天の軍勢を指揮されました。この戦いで悪魔は,聖書が述べているごとく屈辱的な敗北をなめたのです。『そして原の蛇,悪魔と呼ばれまたはサタンと言われ,全地を惑わすところの大いなる龍は投げ落された。その龍は地に投げ落され,そしてそれに従う天使達も共に投げ落された』― 黙示 12:7-9,新世。
サタンが地の近くに落され抑留されることは,予言的言葉が示しているように,地上の住民に影響を及ぼすことは確かでした。『地と海とは災である。悪魔は自分の時が短いのを知り,大きな怒りをもつてあなた方のところに来たからである。』― 黙示 12:12,新世。
ですから,地上に増加している悪の背後にある原因は怒つた悪魔です。実際にこの著しい悪の増加は,最も深い意味があるのです。キリストはそれを『終りの日』の大きなしるしとして予言されました。イエスは,『終りの日』に起る世界戦争を予言したばかりでなく,『不法がはびこる』ことも予言されました。(マタイ 24:7,12,新口)またキリストの使徒は,青少年犯罪を含む,公共生活や,個人生活の道德が頽廃するだろうと予言しました。『このことは知つておかねばならない。終りの時には苦難の時代が来る。その時,人々は自分を愛する者,金を愛する者,大言壮語する者,高慢なる者,神をそしる者,親に逆らう者,恩を知らぬ者,神聖を汚す者,無情な者,融和しない者,そしる者,無節制な者,粗暴な者,善を好まない者,…となるであろう。』― テモテ前 3:1-3,5,新口。
それで,今日悪が著しく増加しているのは,この世が『終りの日』にはいつたからです。そしてサタンが地の近くに制限され,『自分の時が短いのを知り』ヱホバの宇宙至上権にさからつてますます悪を行うように人々や国家を刺激しているからです。
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神の御目的は人を待たないものみの塔 1958 | 4月15日
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神の御目的は人を待たない
歳月は人を待ちません。時と潮の創造主はこの地球に対して力強い目的を持たれており,その御目的は人を待ちません。しかし,ある人々はこの事を悟っていません。その御目的とは何ですか。「ものみの塔」誌はかつて述べました,『神の御目的は,あらゆる反逆と悪を一掃し,いま地を破壊し,荒らしている者を滅ぼし,正義の宿る新しい世を設立することです。』創造主のこのすばらしい御目的は歳月と同じく着々と進んでおり,人を待たないのです。あなたは神の新しい世で生命を楽しみたいですか。では,神について正確な知識を得,その知識に従つて行動しなければなりません。その意味は聖書を研究しなければならないという事です。「ものみの塔」はあなたを助けます。
振替口座: 東京138022番,「ものみの塔聖書冊子協会」に400円を送つて,1年の予約をお申し込み下さい。また,予約される方への贈物として3冊の無料の冊子,「新しい世を信ずる基礎」,「進化論対新しい世」,「御国のこの良いたより」を忘れずに御請求下さい。
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『ものみの塔』の研究ものみの塔 1958 | 4月15日
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『ものみの塔』の研究
5月18日: 善意を持つすべての人に対する新しい歌,148頁
5月25日: 新しい歌を歌う時,154頁
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