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  • クリスチャン愛はナイジェリアのあらゆる人々を引き付ける
    ものみの塔 1976 | 3月15日
    • 教を別の所に求めることに決め,あらゆる階層の相当数の人々がエホバの証人となっています。実際,1974年だけでも,1万7,203名もの人々がバプテスマを受けました。そのような人々が一緒に集まると,人々の生活をより良いものに変える,真のキリスト教とクリスチャン愛の力のすばらしい生きた証拠となります。

      大会に見られるクリスチャンの一致

      1974年1月に,エホバの証人の大規模な地域大会がリバーズ州ポートハーコートで開かれました。隣接する三州から集まった10万7,442人の人々がこの大会に出席しました。地元の人々は,大会出席者を泊めるために自宅を開放してくれましたが,それでも宿舎が足りないので,休暇で人のいなくなった学校を使用するための申請が出されました。こうして,以前は教会の管理下にあった建物を,今度はエホバの証人が使用することになり,その許可を取り消させようと努めて失敗した僧職者たちは非常に苦々しい思いをさせられました。

      しかし土地の人々は,今やエホバの証人に対して敬意のこもった新たな態度を抱くようになりました。大会の監督はその点を伝え,町の人々が語った次の言葉を引用しました。「今まで我々はこの宗教がどんなものかよく知らなかったが,今では確かにエホバの証人が,“あらゆる宗教の中で一番良い”と思っている。これまで,学校を貸す面で政府が協力的だったためしがない。教会の権威も地に落ちたものである」。それほど大勢の土地の人々が大会に出席したのも不思議ではありません。

      要職にある人々も大勢大会会場を訪れ,良い印象を受けました。その一人である,ナイジェリア鉄道会社の英国人取締役はこう述べました。「あなた方の組織は全くすばらしい」。この人は,後程,大会そのものにも出席しました。土地の醸造会社の営業部長も大会会場を見学し,「あなたがたの新しい体制は,すでに始まっているようだ」と語りました。1974年に同国内で開かれた19の地域大会に合計25万6,852人が出席し,昨年の主の夕食を執り行なうエホバの証人の集会に23万9,343人が集まったことからも,それと同じような見方を持つ人々がさらに大勢いることは明らかです。

      全国的な教育計画

      1975年中,ナイジェリアのエホバの証人は,宣べ伝えて,弟子を作る業に,2,500万時間以上を費やしました。彼らは,りっぱな家に住む人々を訪問する場合でも,町のむさくるしい所を通って貧しい人々の住む暗い家に入る場合でも,村々や人里離れた一軒家を訪れる場合でも,喜んでその業に携わります。エホバの証人は,どんな場合でも,地と人間に関する神の目的と要求について聖書の述べる事柄を,人々に少しずつ教えてゆくことに喜びを見いだしています。

      ナイジェリアの北部諸州の町や村は,回教およびその他多くの非キリスト教の宗教の拠点となっています。エホバの証人の会衆はこの地方全体に散在しており,2,000人以上のエホバの証人がそこで活発に宣べ伝える業に携わっています。聖書の教えに対する反応は南部諸州ほどではないとはいえ,ますます多くの回教徒や他の人々が,真のキリスト教の要求に合わせて自分の生活をどう変化させたらよいかを学んでいます。

      以前は反対者であった人たちでさえ,エホバの証人がその会衆の成員に施す訓練の結果を見て感銘を受け,引き寄せられています。中西部州イフェレコ会衆の長老E・O・アブボジはこう述べています。「オテレ村の人々は『我々は一人もエホバの証人にはさせない』とうそぶきました。……ところが,最近その村の周辺でわたしたちは公開集会を開くようになり,間もなく大勢の人々が王国会館に来るようになりました。1974年には,自分の子供を連れて来て,こう話した親もいました。『うちの子供たちは行儀が悪くて困ります。あなたがたのお子さんはとても行儀がよいので,うちの子供たちも訓練してもらえないでしょうか』。そうした人たちの家庭で家族と聖書を研究する取決めが設けられました。その中で,良いたよりの伝道者になった人々は少なくありません。今では,その村で開かれる集会に,最高44名が出席するほどになりました。

      ナイジェリアには,読み書きを教えるエホバの証人の会衆が幾つもあります。幾千人もの人々が読み書きを学んでおり,過去四年間にその数は5,000人以上になりました。そうした人々の多くは,年を取っていて,自分には学ぶ能力などもはやないと考えていました。聖書の知識を得て,他の人々を教えられるようになりたいというその決意は,彼らの知識欲をよみがえらせ,その結果,今では読み書きができ,神のみ言葉の真理を他の人々に教えることができるようになりました。文盲の人々は,大抵,母国語で読み書きを教えられますが,英語の読み書きを学んだ人も少なくありません。そして,中には,非常に良く進歩したため,エホバの証人の諸会衆を訪問する監督としての資格を持つようになった人もいます。

      確かにエホバ神は,ご自分の献身した証人たちがみ名に対して示す愛,および彼らが自分たちの間で,また他の人々に表わす真のクリスチャン愛に対する是認を,際立った仕方で示してこられました。エホバは,本当にその業を豊かに祝福されました。どこに住む人々も,神に仕える人々とそうでない人々の間にみられる相違を認めることができます。

  • 長年探し求めていたものを見いだす
    ものみの塔 1976 | 3月15日
    • 長年探し求めていたものを見いだす

      イエス・キリストは,ある時こう言われました。「探しつづけなさい。そうすれば見いだせます」(マタイ 7:7)ですから,創造者から是認された関係に入ることを誠実かつ勤勉に求めるなら,その面で成功するでしょう。しかし,時には,真理を探し求める際に忍耐の必要とされる場合があります。

      この点は,中東の回教国に住む一婦人の例にも示されています。メレク(み使い,を意味する)は,幼いころ,神は人類にご自分の意志を伝えるため四冊の本を与えた,と教えられました。その四冊とは,テブラト(律法書,つまりモーセの五書),ゼブール(預言書およびヘブライ語聖書の残りの部分),インシル(新約聖書,つまりクリスチャン・ギリシャ語聖書),そしてコーランです。教師の話を聞いて,テブラト,ゼブール,そしてインシルに好奇心を抱いたメレクは,その三冊も神からのものであるのに,なぜコーランだけを使うのか尋ねました。教師は,コーランは最後に与えられたので,テブラト,ゼブール,そしてインシルよりも優れているという見解を指摘し,他の三冊の本を無視するよう勧めました。しかしメレクは,その答えに満足しませんでした。

      学年が進むにつれ,メレクは,テブラト,ゼブール,そしてインシルについて,宗教担当の他の教師にも尋ねましたが,返ってくる答えはいつも同じでした。『その三冊の本は必要ではない』という答えです。学校を卒業すると,メレクはもっと大きな町に引っ越しました。彼女は,そこの何軒かの書店で,テブラト,ゼブール,そしてインシルについて問い合わせましたが,いくら探してもその三冊の本は見当たりませんでした。

      長い年月が過ぎましたが,教師の述べた他の三冊の聖なる書物を見付けたいというメレクの願いは消えませんでした。ある晩遅くメレクは,バス停で待っていた三人の若い婦人に近付き,「こんなに夜遅く,若い女の子が三人で何をしているのですか」と尋ねました。三人は,「聖なる書物を研究しに行ってきたところです」と答えました。かすかな希望を抱いて,「どの聖なる書物ですか」とメレクが聞き返したのに対して,「もちろん,テブラト,ゼブール,そしてインシルです」と三人が答えた時,その時すでに60歳になっていたとはいえ,彼女は非常に喜び,こう叫びました。「わたしは,50年近くの間,それらの本を探してきたのです」。

      しかし,メレクの喜びは,すぐに落胆に変わりました。ちょうどその時,バスが来て,三人はそれに乗って行かねばならなかったからです。住所や名前を交換する暇さえありませんでした。

      しかし,それほど長い間探し続けたのですから,メレクは簡単にあきらめたりはしませんでした。彼女は,それから幾週もの間,同じ曜日の晩に,同じバス停に行き,三人の婦人に再び会えるかもしれないと思って,待ち続けました。しかし,その努力も実を結びませんでした。

      その後ある日,メレクはある仕立屋に入りました。彼女の正面にだれが座っていましたか。それは,先の三人の婦人の一人でした。メレクは,その婦人に飛び付き,口づけして,こう言いました。「あなたは,確か三冊の聖なる書物をお持ちでした。それをわたしに譲っていただけませんか」。エホバの証人であるその若い婦人は,それを譲るだけでなく,その書物を一緒に研究できると答えました。メレクは,生涯をかけて探し続けたものを見いだし,現在は,三冊の書物で完全な本となる聖書から益を受けるよう,さらに他の人々を助けています。

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