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  • 神の目的とエホバの証者(その1)
    ものみの塔 1960 | 9月1日
    • ジョン: どうもありがとう。創世記 4章10節で,アベルの「血の声地より我に叫べり」と言われた神の言葉を御存知でしよう。しかし,アベルは連綿とつづく証者の列の最初にすぎません。a ノアは,当時の人々に警告の言葉を発した後,大洪水にもこの列をつづけさせました。どうぞヘブル書 11章7節を読んで下さい。

      ロイス(読む): 「信仰によつて,ノアはまだ見ていない事がらについて御告げを受け,恐れかしこみつつ,その家族を救うために箱舟をつくり,その信仰によつて世の罪をさばき,そして,信仰による義をうけ継ぐ者となつた」。ノアは箱舟をつくつただけで証者でしたか。

      ジョン: それだけではありません。ノアはまた伝道しました。ペテロ後書 2章5節を読んで下さい。

      ロイス: 〔読む〕「また,古い世界をそのままにしておかないで,その不信仰な世界に洪水をきたらせ,ただ,義の宣伝者ノアたち八人の者だけを保護された。」それは知りませんでした。ノアは何を伝道したのですか。洪水の来ることを伝道したのですか。

      ジョン: そうです。彼は神の来るべきさばきを当時の人々に警告したのです。聖書の歴史中,どの時代でも神はさばきの時には特別な警告を与えるために証者たちをおこしました。モーセは,パロとエジプト人にのぞむ神の来るべき刑罰をエジプトに警告しました。それはヘブル書 11章24-29節です。また,むかしのイスラエルの国民であるユダヤ人たちは,イザヤ書 43章10-12節で預言的にエホバの証者と述べられています。

      ロイス: その聖句もここに出ていますわ。〔読む〕「主は言われる,『あなたがたはわが証人,わたしが選んだわがしもべである。それゆえ,あなたがたは知つて,わたしを信じ,わたしが主であることを悟ることができる。わたしより前につくられた神はなく,わたしより後にもない。ただわたしのみ主である。わたしのほかに救う者はいない。わたしはさきに告げ,かつ救い,かつ聞かせた。あなたがたのうちには,ほかの神はなかつた。あなたがたはわが証人である』と主は言われる」。

      ジョン: アメリカ標準訳(英文)では,原文のヘブル語に合わせて,「主」は「エホバ」と訳されています。それで,彼らはエホバの証者でした。

      ロイス: なるほど分かりました。でも,エホバの証者と言われた人々はユダヤ人ですね。あなたがたはクリスチャンではありませんか。

      ジョン: そうです。しかし,イエス自身もむかしのユダヤ人国民の一員で,エホバの証者のひとりでした。

      ロイス: 聖書はそう述べていますか。

      ジョン: イエス自身そう述べています。ヨハネ伝 18章37節を読んで下さい。

      ロイス: 〔読む〕「そこでピラトはイエスに言つた,『それでは,あなたは王なのだな』。イエスは答えられた,『あなたの言うとおり,わたしは王である。わたしは真理についてあかしをするために生れ,また,そのためにこの世にきたのである。だれでも真理につく者は,わたしの声に耳を傾ける』」。イエスは,証をしたと,たしかに言つていますね。

      ジョン: イエスよりも偉大な証者は,この地上に現われませんでした。イエスの使徒のうちのひとりは,イエスを特に証者と呼んでいました。

      ロイス: 是非そのところを知りたいですわ。

      ジョン: そうですか。どうぞ黙示録 1章5節を読んで下さい。

      ロイス: 〔読む〕「また,忠実な証人……イエス・キリストから」まあまあ! すると,イエスの弟子たちもみなエホバの証者だつた,というのですか。

      ジョン: そうです。クリスチャンは,アベルまでにさかのぼる昔の証者たちにならうようすすめられています。パウロは,ちよつと前にお読みになつたヘブル書の中で,証者たちの全系列を書いています。ヘブル書の11章の中では,パウロはアベル,ノア,モーセ以外の,他の多ぜいの人の名前をあげています。そして,ヘブル書 12章1-3節で,パウロはクリスチャンにその信仰を守るよう,そして彼らの模範,特に最も偉大な証者である主イエス・キリストの模範にならうようすすめています。

      ロイス: ヘブル書 12章1-3節の聖句を開きました。〔読む〕「こういうわけで,わたしたちは,このような多くの証人に雲のように囲まれているのであるから,いつさいの重荷と,からみつく罪とをかなぐり捨てて,わたしたちの参加すべき競走を,耐え忍んで走りぬこうではないか。信仰の導き手であり,またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ,走ろうではないか。彼は,自分の前におかれている喜びのゆえに,恥をもいとわないで十字架を忍び,神の御座の右に座するに至つたのである。あなたがたは,弱り果てて意気そそうしないために,罪人らのこのような反抗を耐え忍んだかたのことを思いみるべきである」。

      ジョン: それですから,1世紀の会衆にいたクリスチャンはみなエホバの証者だつた,ということになります。西暦96年頃に黙示録を書いた使徒ヨハネのようなユダヤ人もその中に入つていました。使徒ヨハネは,黙示録の本の最初の節のところで,その事実を明白に示しています。おぼえておられるでしよう,ヨハネはイエスもエホバの忠実な証者である,と示しました。どうぞ,黙示録 1章1,2節を読んで下さい。

      ロイス〔読む〕: 「イエス・キリストの黙示。この黙示は,神が,すぐにも起るべきことをその僕たちに示すためキリストに与え,そして,キリストが,御使をつかわして,僕ヨハネに伝えられたものである。ヨハネは,神の言とイエス・キリスのあかしと,すなわち,自分が見たすべてのことをあかしした」。

      ジョン: お分かりのように,使徒ヨハネはイエスのあかしを繰り返していたにすぎません。イエス自身はそのあかしをエホバ神からいただいたのです。それで両人ともエホバの証者として協同の働きをしました。

      背教は最初に来る

      ロイス: そうかも知れませんね。でも初期のクリスチヤンと私たちの時代のあいだには,時間的に大きなへだたりがありますわ。

      ジョン: たしかにそうです。次の第2世紀になると自称クリスチャンたちは背教してエホバの証者としての奉仕を止めるにいたりました。そして,ついには宗教牧師の教職者制度を持つローマ・カトリック教会が出現して,エホバとその書かれた御言葉を,盲目にされた民から遠ざけたのです。新教徒<プロテスタント>がカトリック教会から分離したときでも,彼らはエホバの証者にならずイエス・キリストや彼以前の人々がしたように,神の御言葉の真理について証をしませんでした。その結果,エホバは御自分の預言を成就させるため,この現代において御自分の証者を起すことが必要になりました。それは新しい宗教をつくることではありません。むしろずつと昔のアベルにいたるまでの過去幾千年にわたつて連綿としてつづいてきた証者の列の最高潮としてなされるのです。実際のところ,それはイエス・キリストの再臨の目的の一部です。つまり,キリスト教国とこの悪い古い世全部が終る前に,最後の証言をさせるため,御自分の仲間であるエホバの証者をみちびくことです。

      ロイス: どうしてそうですか。イエスは,去られたとき,世の終りまで弟子たちと共にいる,と言われませんでしたか。

      ジョン: たしかに言われました。それはマタイ伝 28章20節にあります。

      ロイス〔中断する〕: それでは,なぜ彼が再び来て現代の証者を起すと言われるのですか。

      ジョン: 最初に聖句を読んでみましよう。マリア,聖書がありますか。

      マリヤ: はい。これはクリスチャン・ギリシャ語聖書の新世訳です。〔読む〕「見よ,私はこの世の組織制度の終りまでいつもあなた方と共にいるであろう」。

      ジョン: ありがとう。ロイスさん,いつそしてなぜイエスが再び来るかという御質問について,使徒のいた時代から聖書研究家たちはいろいろと考えてきました。テサロニケの初期クリスチャンたちの中のある人々は,キリストがすでにパウロの時代に再臨したと教えていました。しかし,パウロは彼らに次のように書いたのです,「だれがどんな事をしても,それにだまされてはならない。まず背教のことが起り,不法の者,すなわち,滅びの子が現れるにちがいないb」。

      トム: 「不法の者」とは誰ですか。

      ジョン: パウロは,キリストが再び来る以前に表われて繁栄すると私がお話しした大きな背教に,その言葉を適用していました。ロイスさん,あなたの使用している「欽定訳」では「罪の子」と訳されています。ものみの塔聖書冊子協会が初期に出版したものを持つてきましたが,いまちよつと読んでみたいと思います。

      この本は古いむかしの1889年に出版されたものですが,次のように説明しています。すなわち,主の日は「多数の人がそのことを知らないときに始まり,それを示すものが表われないなら,来ない」c ということにパウロは同意していたというのです。しかし,主の日の前に背教は来るにちがいない,とパウロは論じていました。それですから,イエスが天にのぼつたときにキリストの御国は建てられないでしよう。

      ロイス: 背教は,2世紀頃に始まつたと言われましたね。

      ジョン: そうです。使徒たちが生存していたときでも,背教のきざしは見えました。しかし,聖霊の力の支持をうけた使徒たちは,背教を抑えて会衆の汚されることを止めていました。使徒たちが死んでいなくなつてから,偽りの教えがたくさん紹介されて,聖書の意味と神の目的がすつかり変つてしまいました。この背教の状能は,幾世紀という期間中に発展し,第4世紀のローマ皇帝コンスタンチンの支配中に絶頂に達しました。私共の本は,これについて次のような註の言葉を述べています,

      コンスタンチンの支配中,いままでキリスト教に反対していた帝国は,キリスト教を擁護するようになつた。そして,皇帝ポンチフェクス・マキシマス(ローマ皇帝であるコンスタンチンの称号)は,自称のキリスト教会,実際には背教のキリスト教会を援助した。そして帝国はこの教会に援助の手をさしのべることによつて,教会は人気と栄誉を持つようになつた。それであるから,後日になつて帝国の力が弱まるにつれて,教会はその代表者を,最高の宗教支配者ポンチフェクス・マキシマスとして世界の宗教的王座につけることができた。(この称号は,いま法王が使用している。d)

      にせものの支配中でも真のクリスチャンは立場を守る

      これは実際にはローマ,カトリック教会の始まりでした。現在の多くの行事は,後になつてつけ加えられたものです。キリストの再臨前に,現われるにちがいないと使徒パウロが示したものは,この背教です。キリストが再臨する一つの理由は,その背教をばくろして,それを滅ぼすことであるとパウロは指摘しました。イエスが自分の真の弟子たちといつでも共にいるという意味は何か,本の説明に注意してみましよう。

      真実のキリストの教会が,この腐敗した時に消滅してしまつたとか,見えなくなつたなどと考えてはならない。いつの時代でも,どんな状態の下であつても,「主は御自分のものを知り給う」。麦のごとき彼らは,毒麦の生いしげる畠の中で成長することが許された。あたかも炉の中にいるがごとく,彼らは試みをうけて清められ,「光の聖徒たちの相続をうけるにふさわしいものにされる」。たしかに,多数の自称クリスチャンは,歴史の頁の上できわめて顕著な場所を占めている。しかし,どんな迫害をも耐え忍んだ少数の忠実な者たちは,あらゆる悪の欺瞞の術策の只中で,その高い召にふさわしく歩いた。それからの者たちは,横たわつて休息し,朽ちることがなく,天で彼らのために備えられている王冠を相続するものとして,神より記録されている。e

      それで,マタイ伝 13章24-30,36-43節にある「麦と毒麦」のたとえ話を用いられたイエスは,彼が再臨したときに,当時生存している忠実な者たちを再び集めて,仲間のエホバの証者にいたします。彼は偽りの背教のクリスチャンたちから彼らを分けて,6000年にわたるエホバの証者の系統の最高潮に彼らを立てることによつて,このことをいたします。

      一方,偽りのクリスチャンたちは,神の御国の代りににせものを立てることにより,偽りのエホバの証者であると示しました。本の次の言葉に気をつけてごらんなさい。

      それで,歴史の頁の示すごとく,事実は次の通りである。すなわち,この罪の人である反キリストは,ローマで生まれた……霊的な帝国は,この霊的な権威により,地の国々を支配すると主張しなければならぬ。それで,それは反対者であるだけでなく,にせものであつて,キリストの御国を悪く代表し,キリストの御国の振をしている。そして,神の予定の時に真のキリスト,すなわち唯一つの真の神にして主なる頭の下に栄光をうけて完成した教会の権威を行使した。f

      このにせの国は,西暦800年頃に始まり,西暦1800年頃に衰微しました。

  • 発表
    ものみの塔 1960 | 9月1日
    • 発表

      野外奉仕

      正しい羊飼キリスト・イエスおよび大いなる羊飼エホバ神と共に働く私たちは,つねにエホバの御名のうちにエホバの道に従がわねばならないことを知つています。(イザヤ 30:21)9月中,「これは永遠の生命を意味する」と「神を真とすべし」の本に2冊の冊子をつけて400円の御寄付で提供し,エホバの道に歩きなさい。

      「ものみの塔」の研究

      10月2日: 良い心から話しなさい。327頁

      10月9日: 話しと救い。332頁

日本語出版物(1954-2026)
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