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その解決策が実現するとき目ざめよ! 1975 | 10月8日
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ゆえに代わって神の王国が地上のすべての事柄を支配し,キリストの下に人類の完全な一致をもたらす時は,間近に迫っています。これは悪魔と悪霊の軍勢をも含め,この大いなる一致に反対するすべてのものが除かれねばならないということです。あらゆる反対を打ち砕く主要なかたは王イエス・キリストです。こうしてイエス・キリストはご自身の犠牲による贖いの益を人類に適用し,人類の更生への道を開かれます。―テサロニケ第二 1:6-10。啓示 19:11-21; 20:2,3。
このようにして,人類の直面する複雑な問題は,正義を愛する人にとって真に益となる方法で,まもなく永久に解決されようとしています。あなたは,キリストによる神の王国がもたらす大いなる解放にあずかる人々のひとりになりたいと思われますか。そうであれば,積極的な行動をおこすことを望まれるに違いありません。「地にあるもの」を統一する神の方法を忠節に支持する者である立場をとってください。しかし,そのためにはどうすればよいのか,あなたはいぶかることでしょう。
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あなたは今何を行なえますか目ざめよ! 1975 | 10月8日
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あなたは今何を行なえますか
あなたとあなたの愛するかたがたは,人類が直面している深刻な問題のすべてが終わるのを間もなく見ることができるかもしれません。王イエス・キリストとみ使いの軍勢が問題をかかえて苦しむ現在の事物の体制を滅ぼすときは急速に近づいています。キリストによる神の王国が,その滅びののち人類の上にそそぐ祝福を得る機会はすべての人に開かれています。
しかしながら,その王国の忠節な臣民の一員となるために要求されている事柄があります。この政府が人類の諸問題に対する神の解答であるという事実を頭の中で受け入れる以上のことが必要です。今でさえわたしたちの行ないは,人間の利己心と腐敗した体制ゆえに人類が直面している問題を増し加えるようなものであってはなりません。わたしたちは使徒パウロが書いている次のような人であってはなりません。「彼らは神を知っていると公言しながら,その業によって神を否認しています。彼らはいとうべき者,不従順な者であり,どんな良い業に対しても是認を受けていないからです」― テトス 1:16。
偽りの宗教組織から離れる
それで,わたしたちの行ないが本当に神の是認を得ているものであり,『その業により神を否認している』宗教組織の一部となっていないことを確かめる必要があります。しかし,「すべての宗教は人が正しい生活を送るよう助けているのではないか」という人もいるかも知れません。確かに,世の宗教は直接に不正,不道徳,憎しみなどをその慣行として教えている訳ではありません。では大抵の人が,商取引をする際に,その相手が宗教を持っている人の場合と,持っていない人の場合とを比べ,宗教を持っている人のほうをいっそう信用するということがないのはなぜですか。
宗教を持つ人が,どの宗教団体にも属していない人と同じほど,そして時にはそれ以上に堕落している場合が少なくありません。あなたはそのことに気付いておられますか。キリスト教世界の教会や他の宗教組織は最善の努力をしているのに,人々がただ注意を払わないだけだと主張する人がいるかも知れません。では,正しい原則に従って生活しようとしない人を,どのように扱っていますか。そうした人でも,財政面の支持をするかぎり,たいてい良い立場を保っているのではありませんか。キリスト教世界では,公に性の不品行や倒錯を許す牧師を正すために何らかの処置が取られていますか。そのような牧師は,他の人に悪影響を与えないよう,少なくとも,責任のある地位から解かれていますか。
聖書は,あらゆる努力を払って援助してもふさわしい行ないをしようとしない人の扱い方をはっきり示しています。霊感を受けて使徒パウロはコリントのクリスチャンに次のように書きました。「わたしは前の手紙で,不品行な者たちと交際してはいけないと書いたが,わたしが実際に書いたのは,兄弟と呼ばれる人で,不品行な者,貪欲な者,偶像礼拝をする者,人をそしる者,酒に酔う者,略奪をする者があれば,そんな人と交際をしてはいけない,食事を共にしてもいけない,ということであった。外の人たちをさばくのは,わたしのすることであろうか。あなたがたのさばくべき者は,内の人たちではないか。外の人たちは,神がさばくのである。その悪人を,あなたがたの中から除いてしまいなさい」― コリント第一 5:9,11-13,口語訳。
あなたがよくご存じのキリスト教世界の教会は,誤った道をしつように歩み続ける人を教会から追い出していますか。そうしたことを行なっていない宗教組織を神が是認すると思われますか。それで,この世の態度に倣い,神の道に一致するよう人々を助けていない宗教にとどまるのは道理にかなっていますか。確かに人は神に仕えながら,神の優れた原則を擁護していない組織の一部となることはできません。それでそうした組織に固執するのは,神とキリストに対する不忠実な行為であり,おふた方の命令に従っていないのではありませんか。
現代の神の真のしもべを見分ける
前の記事の中で指摘したように,神の目的は人々をみ子イエス・キリストのもとに一致させることです。(エフェソス 1:9,10)そのことは,「終わりの日」にそのような一致の状態を保つ献身的なクリスチャンのグループが地上に存在することを示しているのではありませんか。それらのクリスチャンは,神のご意志と調和して,他の人々が神のみ言葉に従うことによってキリストの下に一致できるよう,彼らを助ける業に忙しく携わらねばなりません。
イエス・キリストは,ご自分の真の追随者たちがいかに容易に見分けられるかを明らかにされました。忠実な弟子たちに対してイエスは次のように言われました。「わたしはあなたがたに新しいおきてを与えます。それはあなたがたが互いに愛し合うことです。つまり,わたしがあなたがたを愛したとおりに,あなたがたも互いを愛することです。あなたがたの間に愛があれば,それによってすべての人は,あなたがたがわたしの弟子であることを知るのです」。(ヨハネ 13:34,35)このような愛は全く利他的で,自己を犠牲にするものであることに注目してください。
あなたがよくご存じの宗教組織の中にそのような愛を見ることができますか。それらの宗教組織は今日の諸問題の原因となっている事柄そのものとかかわりを持たず,神の王国を人類の諸問題に対する解決策として指摘し,生活の仕方によりそのことを示していますか。それともこの体制の利己的な競争心に巻き込まれ,世の道を奨励していますか。それらの宗教組織は人々が民族,国家,人種上の偏見を克服するのに本当に強い力となっていますか。それらの宗教組織の成員は世界的な一致を楽しみ,世の争いに巻き込まれないようにしていますか。
エホバの証人として知られるクリスチャンのグループについてはどうですか。彼らは世の争いに加わっていますか。また暴動,革命その他の反乱に参加しているとお聞きになったことがありますか。むしろ,彼らが世の一部ではなく,国家的な誇りや民族,国家,人種上の偏見を助長するような活動には決して参加しないことに気付いておられるのではありませんか。エホバの証人がクリスチャンと自称する多くの人とは全く異なることを認めるようになる人は次第に増えています。
恐らくあなたは,エホバの証人が模範的な振る舞い
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