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「パンの家」から出た世界支配者ものみの塔 1962 | 5月15日
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する際,彼らは「イスラエルのさばき人」のほほを打ちました。いつ? どのように? もちろん,直接に打ったわけではありません。イエス・キリストはいま天で神の右の座位に座しており,諸国民はたとえ宇宙船を用いても,そこに達するのは不可能です。彼の御国が天で1914年に誕生して後,彼は直ちに敵のただ中で支配し始めました。彼はサタン悪魔と悪鬼共を天からこの地近くに追い落としました。彼らは二度と再び神の聖なる制度の天に戻らないでしょう。それで,天の「イスラエルのさばき人」のほほを嘲笑的に打つことは,間接的に行なわれました。どのように? 第一世界大戦中,地上にいた忠実な弟子の残れる者たちに対してなされたのです。イエスは神の御国を伝道するために12人の使徒たちを送り出したとき,次のように言われました,「あなたがたを受けいれる者は,わたしを受けいれるのである」。(マタイ 10:40,新口)反対に,御国の音信を伝えるイエスの弟子を拒絶する者は,イエスをも拒絶します。
22 王イエス・キリストは,羊と山羊のたとえ話の中でどんな原則を述べましたか。それで,彼の場合,ほほはどのように打たれますか。
22 みくらにつかれた王イエスは,いま行なわれている諸国民のさばきを示すため,羊と山羊のたとえを用いました。そのたとえの中で,彼は羊に向かいこう言われます,「あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは,すなわち,わたしにしたのである」。彼は山羊に向かってこう言います,「これらの最も小さい者のひとりにしなかったのは,すなわち,わたしにしなかったのである」。(マタイ 25:40,45,新口)それで,今日,権威の杖を濫用してイエスの霊的な兄弟たちの残れる者のほほを打つことは,天的な「イスラエルの支配者」のほほを嘲笑的に打つという意味です。―列王紀上 22:24。ヨブ 16:10。
23,24 (イ)1914年よりずっとむかしから,霊的な残れる者はその年について何を伝道しましたか。キリスト教国の支配者たちは,彼らに対してどんな態度を取りましたか。(ロ)ベツレヘムから出た支配者は,残れる者に対するそのような悪い仕打をどのように見なしましたか。
23 1914年よりずっと前からキリストの霊的な兄弟の残れる者は,異邦人の時が1914年に終わり,キリストによる神の御国が天でまったく設立されることを,キリスト教国の諸国民の中で伝道しました。彼らは本,冊子,雑誌,およびパンフレットを配布したり,公開講演を行なったり,そして最後には「創造の写真-劇」を大群衆に無料で見せるなどして,この御国の伝道をしました。キリスト教国の宗教指導者はみな,そのときの世界戦争という論争にまきこまれました。彼らはいうまでもなく,戦争に参加していた諸国民は,キリストの霊的な兄弟の残れる者にすこしの敬意をも示しませんでした。残れる者は,異邦人の時が1914年に終わって,その後は神の御国こそ地を正しく支配するものと伝道していたのです。
24 宗教指導者たちは,この音信を聞いて激怒しました。戒厳令や熱狂的な愛国主義は彼らに絶好の機会を与えました。彼らはこの機会を利用して,忠実な御国伝道者を人々の前に悪く見せかけ,また軍隊化した政府に対して暴動をたくらむ者であると見せかけました。イエスの兄弟たちの残れる者は,イエスの場合と同じく,暴動,陰謀,および国家の安全を危険にするという偽りの非難で嘲笑されました。彼らのほほは,政治と法律の権威の杖で,いわば強く打たれ,彼らは刑務所や収容所に入れられ,その文書は禁ぜられ,その宗教的な集会は禁止されました。この不正な,反キリスト教行為は,ベツレヘムから出た天的な「イスラエルの支配者」の注意をひかずにすみましたか。「否!」であります。彼らは彼の霊的な兄弟であり,御国の代表者であったため,彼はそれを自分に対してなされたと同様に考えました。キリスト教国は,さらに嘲笑を加えるため,キリストの御国の代わりに国際連盟を選び,国際連盟を「地上における神の御国の政治的な表現」と呼べば,キリストをたぶらかすことができると考えたのです。
25 エホバは,ミカ書 5章3節でこのことをどのように預言されましたか。肉のイスラエルの場合,このことは最初どのように成就されましたか。
25 御国を拒絶するというこのキリスト教に反するすべての行動は,全能の神エホバによりゆるされました。それは忠実な心を持つ残れる者たちにとってこらしめの経験になりました。(ヘブル 12:4-11)エホバは,「イスラエルを治める者」がベツレヘムから出てくることについて告げてすぐ後に,ミカ書 5章3節(新口)の言葉の中で次のように予告せられました。「それゆえ,産婦の産みおとす時まで,主は彼らを渡しおかれる。その後その兄弟たちの残れる者はイスラエルの子らのもとに帰る」。もちろん,この預言は昔にも成就されました。そのとき,肉によるイスラエルの子たちはエホバ神に不従順であったため,バビロン人に渡され,捕えられて遠い地に追放されました。しかし,エルサレムとその宮が70年間の荒廃の後,忠実な残れる者はバビロンから解放されて母国に帰り,彼らの国を再建して,エホバの宮崇拝を始めました。あたかも,エホバの見える地上の制度シオンが,新しいイスラエル人の国家を生み出したのと同じです。(イザヤ 66:7,8)同様なことは霊的なイスラエルについても言えます!
26 1918年と1919年,ミカ書 5章3節は,霊的なイスラエルにどのように成就しましたか。
26 特に第一世界大戦の最高潮の年であった1918年に,残れる者は,強暴な宗教的攻撃者によって取り囲まれました。残れる者は,その勢力に圧倒されて束縛され,戦争をしていたこの世の制度にとらわれました。これは,イスラエルがバビロンにとらわれて,その首都エルサレムが荒廃していたことに相当しました。エホバ神は,献身して洗礼をうけていたこれらの残れる者の成員を霊的な子たちとして養子にしたため,彼らは使徒パウロがずっと昔に語ったごとく,「上なるエルサレムは,自由の女であって,わたしたちの母をさす」と言うことができます。(ガラテヤ 4:26,新口)「上なるエルサレムの霊的な子たちは,その天的な母と同じく,自由でなければならず,現代のバビロンに捕われていてはなりません。それで大戦後の第1年である1919年に,天のみ父なるエホバ神は,彼の「女」,上なるエルサレムに子を生ませ始めました。彼はバビロン的な束縛の力を砕きました。彼は忠節な残れる者を恐怖の束縛から解放したので,彼らは霊的な「イスラエルの子」として,エホバとの正しい関係に戻りました。彼らは戦時中世界が,言論,行動,および崇拝の自由に課した数多くの制限から解放されただけでなく,人間を恐れるという束縛からも解放されました。―箴言 29:25。
27 それで1919年にはどんな霊的な誕生がありましたか。それで,1939-1945年の世界戦争のとき,残れる者はどんな状態にはいりませんでしたか。
27 マタイ伝 24章14節の言葉を成就するため,彼らはわざを再組織して「御国の良いたより」を大胆に伝道しました。あたかも,彼らの天の母,「上なるエルサレム」が1919年に新しい国民,すなわち自由の霊的な国民をエホバの崇拝の地に産み出したことと同じです。その後の1939-1945年のあの激烈な世界大戦のときでも,残れる者が恐怖に屈し,バビロンにとらわれたことは一度もありません。
28 諸国民の中で生じたそのような霊的な誕生は,諸国民にどんな影響をおよぼすことが期待できますか。
28 この世の諸国民のただ中で,新しい霊的な国民はこのように救い出され,生み出されました。これは諸国民にはっきりと目立つ重要な影響を与えるにちがいありません。救い出されて回復した霊的な国民がこのように驚くべき,予想外の誕生をしたことは,諸国民にどう影響しますか。世界の注意をひきつける方法で影響します。しらべてみましょう!
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すいせんものみの塔 1962 | 5月15日
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すいせん
オハイオ州のあるエホバの証者は次のような経験を述べてます。「ある日,私の働いている工場の部長が,私の部門の人々を前に,私について次のように述べました,『ビル某はこの部門で信頼できる唯一の人だ。私は彼を信頼している』。その後,部長は私がエホバの証者であることを知りましたが,清潔,正直,勤勉な働きについて部下に訓辞を与えた際,次のように話を結びました。『おそらく諸君全部がビル某の宗教にはいると良いだろう。そうすれば皆がもっと良くなるに違いない』」。
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