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よみがえりは力を与える希望ものみの塔 1954 | 8月1日
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だけではなく,地上で生きる人々にとつても,よみがえりが現実,真のものとなる時は着実に近づいています。キリストと彼の天の共同相続者は,キリストの大いなる御国の安息のあいだに,愛の心からキリストの贖いの犠牲の価値を行使し,地上で何十億と死んでいる人を,死の坑から引き上げますが,その時の彼らのよろこびを考えてごらんなさい。(ルカ 14:5。ヨハネ 5:26; 6:53)ヱホバの他の羊は,楽園の地上にいますが,ヱホバがその制度にたいして,死んだものでよみがえつた者たちを迎えるよう準備せよとの通知をうけ取る時,その時の彼らのよろこびを考えてごらんなさい。その時,彼らは非常なよろこびのうちに,よみがえされた多くの者たちに食事を与え,住居を世話し,教育し,そして訓練するよう準備するでしよう。そして,新しい世の社会のうちにあつて,彼らはみなそれぞれの立場を持つようになります。それはなんというすばらしい確信なのでしよう。ショオール ― ハーデス,『墓』がよみがえりによつて亡ぼされ,そして最後には,千年の終りに人間の社会は神の前に完全なものとなり,そして試験を通過した後に,彼らはこの美しくされた地球で永久の生命をうけるのにふさわしいものであると,神から是認の許しをいただくその時を待ちのぞむのは,なんとすばらしく,また心からよろこびを感ぜしめるのでしよう。よみがえりの奇蹟は,幾十億と人々を増加させ,死に対する勝利のうちに神の目的を立派に成就するでしよう。そして永遠の将来の時代に,二度と繰りかえして行われる必要はないものです。
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フイリツピン諸島からの報告ものみの塔 1954 | 8月1日
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フイリツピン諸島からの報告
伝道者 1946 2,069 1947 2,902 1952 17,520 1953 20,120
ヱホバ神の設立された御国についての良いたよりは,いままでにない程におおくフィリッピン諸島で伝道されています。ヱホバの御名は,国のすみずみまでに知られています。正直な人々は,ヱホバの目に見える制度にたいして,尊敬の心のうちに関心と注意を払つています。というわけは,ヱホバの証者はその区域にあつて忠実に良いたよりを伝道しているからです。また,会衆のある区域だけに伝道を制限せず,御国の音信がまだ以前に一度も宣べられていない孤立した区域や場所で伝道をしているからです。支部の僕は,フィリッピン諸島での御国の業の進歩と拡大について,次のように語つてます。
制度に入つて来た幾千という新しい人を世話し,そして訓練するためには,巡回区や地域を再編成することは必要でした。二つの地域の中で,30の巡回区はつくられました。新しい僕たちは訓練されました。神についての正確な知識を各人は学び,それから定期的な家から家への宣教にこの知識を用いることに強調が置かれました。巡回の僕は,開拓者や,会衆や,地域の研究の群や,孤立した群と会見し,兄弟たちを訓練して宣教の奉仕に従事させる必要性を強くすすめました。その努力は,実を結びました。イロコス,ノルテにいる孤立した伝道者は1通の手紙を送りましたが,その抜き書きからの次の記事によつて努力が実を結んだということについての一つの例がわかります。
『毎土曜日に私たちは群の証言をしているとお知らせすることは本当にうれしく存じます。その群の証言は,私たち自身とまた他の伝道者を訓練して定期的な家から家への伝道者になるためであり,円熟に達する道でございます。……毎日曜日の午後には,また『ものみの塔』の研究があり,私たちは熱心に研究しています。開拓者の兄弟のおかげで,この研究があることを幸いに思つています。伝道者の数は増加しました,そして先月報告した合計の数は27でございました。』
会衆と開拓者たちは非常な,努力をはらい,6月7月,そして8月のあいだに,まだ割りあてられていない区域を証言しました。一人の会衆の僕は,23人の兄弟たちの経験を報告しました。その兄弟たちは,文書や食物や,夜営するための天幕や,他の持ちものを背中に負い,北ルソンの山道を3日間歩き,いままでに伝道されたことのない区域を証言しました。どの村でも気持よく,温く迎えられ,多くの文書を置きました。一人の姉妹の開拓者は,こう報告しました。ある孤立した町の市長は,警察に命令して,公共の講演会のために椅子を運ばせました。それから家に帰ろうと傍を通りかかつた学校の先生方や他の人々を招待し,ヱホバの証者たちの音信を聞きなさいとすすめました。すぐにその場所は一杯になりました。書籍研究と『ものみの塔』研究が行われました。その市長は非常によろこびまして,公共の講演壇をすぐ修繕するようにと命じ,次の日に証者たちが公開集会を開くようにとお願いしました。証者たちは公開集会を開き,400人の人が出席しました。
法律の分野でも,良いたよりを伝道する兄弟たちの権利を守るために,戦いが行われています。イロイロのドエナスで,1952年の9月16日に,怒つた家の人は一人の開拓者を切り殺しました。その家の人は,自己防衛をしたのであると裁判所で言い張りました。その人の防衛についての証言を注意深くくわしく調べてみましたところ,その人が加害者であり,殺された兄弟はそのひどい加害にたいして自分の身を守る機会がなかつたという事実が明るみに出されました。その殺人者は,有罪に処罰され,殺人罪についてのフィリッピンの法律によつてもつとも重い刑罰をあたえられました。
フィリッピンの最高裁判所は,禁止命令を出し,マラカンバ,カミリング,ターラックの学校当局がヱホバの証者の子供たちを学校から追い出すのを禁じ,また国旗にたいして偶像崇拝の敬礼をしないからという理由で学校に入学させないことを禁じました。
すばらしい奉仕年度の最高潮は,ヤンキー野球場でのヱホバの証者の新世社会の大会でした。フィリッピンから27名が出席しました。その大会で示された豊かな真理に,強く固められ,私たちは来るべきすばらしい奉仕の年にたいしてより良く準備をととのえています。それで,神の命令に従い,私たちは伝道の仕事を行いつづけます。―1954年度ヱホバの証者の年鑑より。
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