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今死んでいる幾十億の人はまもなく生き返る今ある命がすべてですか
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いる者の神です。彼らはみな,神にとっては生きているのです」― ルカ 20:37,38。
復活つまり再創造を信ずる根拠は実に豊富に存在しています。復活という考えを退ける人がいることは確かです。しかし,裏付けとなる証拠に目と思いを閉じて復活の希望を否定してしまうほうが,あなたにとって事態がよくなるでしょうか。それによって,愛する親族や友人との死の別れはあなたにとっていっそう堪えやすいものになりますか。それによって,自分自身の死という冷厳な前途に対してより良い備えができますか。
今ある命がすべてではありません。この点を知っているなら,暴力的な手段で命を早く絶たれることに対する恐れに閉されてしまうことはありません。悪魔サタンはこの種の恐れを利用して人々を隷従させ,自分の地上の手先を通し人々を自分の思うとおりに動かしてきたのです。(マタイ 10:28。ヘブライ 2:14,15)多くの人は処刑を恐れて自分の良心の指示に従うことをやめ,ナチス・ドイツの強制収容所でなされたような,人類に対する卑劣な犯罪行為に加担しました。
しかし,復活に対する強固な信仰を持つ人は,たとえそれが自分にとって死を意味するような場合でさえ,正しい事を行なおうとする決意をしっかり守り通します。その人にとっては,今の命を幾年か余分に持つより,死からよみがえって受ける命のほうがはるかに価値があります。その人は,比較してみれば命を長くしたなどとは言えない事柄のために永遠の命を得る機会を危うくするようなことを望みません。その人は,聖書のヘブライ書が次に述べる古代の信仰の人々のようです。「[彼ら]は,何かの贖いによる釈放[正しい事柄についてのなんらかの妥協]を受け入れようとはしなかったので拷問にかけられました。彼らはさらに勝った復活を得ようとしたのです」― ヘブライ 11:35。
確かに,死者をよみがえらせる神の約束に確信を置く人のほうが,復活の希望を持たない人よりはるかに勝った立場にいます。その人は恐れを抱かずに将来に立ち向かうことができます。
聖書に基づく証拠は,現存する体制が,まもなく,今の世代が存在しているうちに終わりを迎え,イエス・キリストとその仲間の支配者たちの手にゆだねられる義の管理機関がそれに代わることを示しています。今死んでいる幾十億の人がまもなく生き返り,王国による支配から益を受けるのはそのためです。「患難」を生き残る人々にとって,それら死んでいた人々を迎えるのはなんと壮大なことでしょう。親しい友や愛する親族と再び交わりを共にし,そのなつかしい声を聞き,その健康な姿を見ることの喜びについて考えてごらんなさい。
このことはあなたにどんな影響を与えますか。驚嘆すべき復活の希望についてあなたは神に感謝されるのではありませんか。そして,その感謝のゆえに,神について学ぶことに力を尽くし,ついで神に忠実に仕えようとされるのではありませんか。
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復活はだれに益をもたらすか今ある命がすべてですか
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第20章
復活はだれに益をもたらすか
死者の復活に関しては多くの疑問が提出されます。どんな人々が復活しますか。幼児は? 子供は? 義にかなった人も邪悪な人も復活しますか。結婚していた人は以前の配偶者と再び共になりますか。
聖書は復活に関してすべての詳細な事項を述べてはいません。しかし聖書は,死者がよみがえらされるとの驚嘆すべき約束を差し伸べており,その約束に対する信仰を確立させるための細かな事項は十分に提出しています。幾つかの点について聖書
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