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「あなたがたの間で賢くて理解があるのはだれですか」ものみの塔 1972 | 4月1日
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ます。不公平と差別はあらゆる場所に見られます。教会員自身,キリスト教世界に偽善が満ちていることをいの一番に認める部類の人なのです。あなたはそのような人になりたいと思いますか。もしそうでないなら,「〔エホバ〕いひ給ふ,汝等かれらの中より出で,之を離れ,穢れたる者に触るなかれ」という聖書の緊急な命令に留意するのは肝要なことです。(コリント後 6:17,18,〔新〕)偽りの宗教の世界帝国全体に対して取るべき行動について神のことば聖書はこう勧めています。「わが民よ,かれの罪に干らず,彼の苦難を共に受けざらんため,その中を出でよ」。(黙示 18:4)エホバによみされる者でありたいと誠実に願うなら,直ちにこのことを行なってください。「賢くて理解がある」人となって得られる益にあずかりたいと思う人は,自分が,「上からの知恵」を表わす「賢い人々とともに歩んで」いるということを確かめなければなりません。
10 キリスト教世界の失敗にもかかわらず,どんなすばらしい希望がありますか。どのようにしてそれを知りますか。
10 そのような知恵を表わす真のクリスチャンがいます。彼らは,キリスト教世界が失敗したからといって,努力することをあきらめ,「なんにもならないじゃないか。いったいどうしてクリスチャンであろうと努めなきゃならないのだ」とは言いません。神に知恵を仰ぎ求めるゆえに,真の希望を持っているからです。彼らは,イエス・キリストが追随者に教えられた,「あなたの王国が来ますように。あなたの意志が,天におけるごとく,地上でも行なわれますように」との祈りの成就を確信をいだいて待ち望んでいます。(マタイ 6:10,新)また,「全世界は悪しき者に属する」ことを知っています。しかし同時に,「神の子すでに来りて我らに真の者を知る知識を賜ひしを我らは知る。而して我らは真の者に居り,その子イエス・キリストに居る」のです。(ヨハネ第一 5:19,20)この地上には,その「真の者を知る知識」を得たおかげで,「天の神」としてのそのかたに関する次のことばを信じている幾十万もの人びとがいます。「天の神は,決して破滅に至らされることのない王国を建てられます。そしてその王国自体はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらの王国すべてを打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時まで立つでしょう」。(ダニエル 2:44,新)彼らはまもなくこの地が神の王国によって楽園とされ,義を愛する人びとがそこで永遠の命を享受するということを堅く信じています。あなたはそのような信仰を持ち,また,『「エホバみずから王となられた」と諸国民の間で言』えるようになりたいと考えておられますか。―詩 96:10,新。
エホバの証人とはだれのことか
11 エホバの証人のものの見方がキリスト教世界の人びとのそれとは対照的に異なっている理由を述べなさい。
11 今日,全世界で150万人余の男女がそのとおりのことを語っています。彼らは,書きしるされた神のことばである聖書に明示されているエホバ神の意志を行ないたいと願っており,みずからをエホバのクリスチャン証人と呼んでいます。(イザヤ 43:10-12,新)彼らは,みずからをクリスチャンと呼ぶ他の人びとよりもすぐれていますか。彼らも他の人びとと同様,同じ最初の親,アダムとエバの子孫なのです。しかし確かに,キリスト教世界の人びとのいだいているのとは異なった人生観を持っています。また,神のことば聖書の述べることを心底から信じており,聖書には人の従うべき手本がしるされていることを知っています。彼らはエホバ神に献身し,しるされたみことば聖書に述べられている神の意志を行なうことを誓いました。そして,知恵に属する柔和さをもって自分たちのわざをそのりっぱな行状を通して示そうと真剣に努力しています。
12 エホバの証人のひとりであるためには,悪および「上からの知恵」に対してどんな見方を持たなければなりませんか。
12 エホバのクリスチャン証人は,地の果てにまで存在する2万7,150余の会衆で構成される神権組織を持っています。それらの会衆は25人ほどの成員のものから,200人あるいはそれ以上の人びとで成るものまであって,大きさはさまざまです。献身した証人はおのおの,会衆の一員であるためには悪を憎まねばならないこと,また上からの知恵を適用しなければならないことを十分に認識しています。そして,イエスの話された次のことばを知っており,それに同意しています。「すべて悪を行ふ者は光をにくみて光に来らず,その行為の責められざらん為なり。真をおこなふ者は光にきたる,その行為の神によりて行ひたることの顕れん為なり」― ヨハネ 3:20,21。
13 エホバの証人は救いのためのどんな備えにあらゆる人の注意を向けさせていますか。なぜですか。
13 エホバの証人は他の人びとに関心をいだいています。そして,「神はその独子を賜ふほどに世を愛し給へり,すべて彼を信ずる者の亡びずして永遠の生命を得んためなり」ということを信じ,かつこのことを宣べ伝えています。(ヨハネ 3:16)また,イエスは世の光であり,人類の世を救うために神からつかわされたかたであることをも信じています。イエス・キリストは刑柱の上で死んで,ご自分の血を注ぎ,人類家族全体を買い取る,あるいは買い戻すためにご自分の命をお与えになりました。あなたが命を得るための備えはすでに設けられています。しかし,あなたはそれを受け入れますか。イエスはみずから言われました。「その審判は是なり。光,世にきたりしに,人その行為の悪しきによりて,光よりも暗黒を愛したり」。劣悪なことをならわしにするのを好む人は,光を憎む人です。あなたはそうですか。―ヨハネ 3:19。
14 真のクリスチャンは,自分が光を恐れる者ではなく,むしろほんとうに「賢くて理解」がある人間であるということをどのようにして示しますか。
14 真のクリスチャンは光を恐れません。それどころか,神のことば聖書を巻頭の創世記から巻末の黙示録まで注意深く研究し,他の人びとと聖書のことを腹蔵なく論じ合って,その天的な知恵によって導かれるようにします。彼らは,光のうちに留まり,神のみことばの光にたよって生活することを願っています。あなたもそうですか。もしそうでしたら,エホバの証人の集会に定期的に出席なさるようお勧めします。そして,神のことば聖書を学ぶとともに,学んだことを適用してください。そのようにして,あなたがほんとうに「賢くて理解がある」人で,あなたの行状が「知恵に属する温和さ」を反映するものであることを示してください。―ヤコブ 3:13,新。
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