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「彼らの中から出なさい」ものみの塔 1969 | 7月15日
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ことではなく主として,集会そのもの,またそこに出席する人々の態度です。
その集会はほんとうの意味での聖書の勉強であり,聖書の原則をどのように日常生活にあてはめ,また神のみことばをどのように他の人に教えるかという面に重点が置かれています。あなたは,誠実な態度で『御国と神の義とを第一に求め』,神の霊の実を結ぶためまじめに努力する人々をそこに見いだされるでしょう。―マタイ 6:33。ガラテヤ 5:22,23。
一,二度出席すれば,あなたの好奇心は満たされるかもしれません。しかし,神への奉仕において真の進歩を目ざすなら,あなたは初期クリスチャンたちのようになるべきです。真理の価値をほんとうに認めた彼らは,「その後も使徒たちの教えに専念し…心を一つにして,毎日絶えず宮に」いました。(使行 2:42,46,新)会衆の集会に定期的に参加してはじめて,あなたは神の是認を受けるに必要な信仰をつちかうことができるのです。
現代の大いなるバビロンから離れることによって,あなたはそれまでの交際という面で何かを失うかもしれません。しかし,エホバの民の集会に定期的に出席するなら,それをはるかに上まわるものを得られるのです。イエスに従うために多くのものを捨てたイエスの初期の弟子たちと同じように,あなたは,兄弟,姉妹,またあなたを喜んで迎え入れる家庭という面で「今の時代に百倍を得る」という約束が果たされるのを見るでしょう。あなたは,自分が純粋で誠実な愛と友情をもつクリスチャン兄弟たちの大きな家族の一部になったことを知るでしょう。そして,これらすべてに加えて,あなたは「きたるべき事物の体制の下で」の永遠の命の希望をも得るのです。―マルコ 10:28-30,新。詩 27:10。
今日エホバ神は目に見える組織をもち,正義の新しい体制下での命に備えてわたしたちを訓練するためにそれを用いておられます。現存する邪悪な体制が過ぎ去ったのちは,神の道があらゆる所にゆきわたるでしょう。そのとき残るのは神の政府だけです。(ダニエル 2:44)そのとき地上に残り,人が交われるのは,神の是認を受けた民だけです。正邪については神の標準だけが許されます。その時,宗教はただ一つしかないでしょう。
それゆえ,賢明なのは,今わたしたち自身を神の道にあわせ,文字になったみことばである聖書を通して神が備えておられる訓練を十二分に活用することです。こうしてわたしたちは,神が建てる正義の新しい体制下でのとこしえの命を得たいとの願いを実際に表わすことになるのです。―詩 86:10,11。箴言 4:10-13。
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親切の結ぶ実ものみの塔 1969 | 7月15日
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親切の結ぶ実
★ 宣教で親切を示すことは非常に大切です。戸別伝道をしていたポルトガルの一人の男の伝道者は,忙しいながらも興味を示した一婦人に会いました。婦人はカトリック教会の活発な信者でした。それで伝道者は,たとえ忙しくても神のお目的について二,三分でも話し合えば心はさわやかになるものです,と述べました。すると婦人はこれに同意し,数分間話に耳を傾け,小冊子を1冊求めました。翌週,伝道者が再び尋ねると,その婦人はもうすぐ教会に出かけなければならないけれども,二,三分間なら喜んで話し会いたいと言いました。短時間の話し合いが終わってから,伝道者は婦人がすぐ出かけねばならず,また,合唱隊の一員であることをも知っていたので車で婦人を教会に送りたいと申し出ました。その婦人は彼の申し出を受け入れ,伝道者の示した心づかいに深く心を打たれました。その後,何回か話し合いが行なわれましたが,婦人のあいている時間は教会に行くことになっている日曜日だけでした。伝道者は定期的に訪問し,毎週日曜日,婦人が教会に行く時間が来ると,教会の入口の前まで車で婦人を送り届け,遅れないように取り計らいました。こうして聖書の定期的な研究が始まり,婦人はすぐに真の宗教と偽りの宗教のちがいを認めました。婦人は集会に出席するようはじめて招待されるとこれに応じ,心からそれを感謝しました。またその年のうちに教会を脱退し,その後,献身してバプテスマを受け,今では彼女の家は会衆の集会所として使用されています。
― エホバの証人の1969年度年鑑より
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