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    目ざめよ! 1975 | 2月8日
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      食糧の武器

      ◆ アラブが石油を「武器」として使ったために世界は縮み上がった。しかし,このほどイギリスが行なった食糧事情の見通しに関する調査が示すところによると,世界の武器庫にはもう一つの武器があるようだ。「敗北」と題するその研究は,イギリスが,石油の高騰による危険よりもさらに大きい食糧不足による危険に将来直面する可能性をすでにかかえていることを警告している。「今後食糧は,世界の問題の大きな要因となるだろう」と同報告書は断言している。「食糧は政治上の武器となるだろう。食糧が十分にない多くの国は,イギリスもその中にはいるのであるが,無防備の状態になるかもしれない」。

      肥料の使用

      ◆ 食糧の不足している国々を助けるために,アメリカ人は自分の家の芝生やゴルフ場に肥料を施すことを見合わせたらどうか,ということが最近提案されているが,これに対する人々の反応はどうだろうか。ニューヨーク・タイムズ紙の調べによると,ほとんどの人は同情的ではあるが,アメリカ人がそのように倹約すれば飢えている人々は実際に助かる,とは信じていない。またある植木屋の支配人は,「人々は自分の家の芝生を誇りにしています。芝生は隣人のためのものです。人々に芝生をおやめなさいと言うわけにはいきません」と言う。そしてゴルフ場の管理人が言ったことは。「ゴルフをする人々はなかなかやかましい人たちです。グリーンが思い通りの状態になっていないとお気に召さない。だからわたしたちはコース全体の草取りをよくやります」。

      今までにない空腹

      ◆ 過ぎ去った幾十年,幾百年と比べ,世界に食糧を供給する点でどれほどの進歩が遂げられただろうか。パリの国立農業経営大学の農学部教授ルネ・デュモンは最近ザ・クーリエ紙の中で,その答えを与えている。「我々の世界は狂ってしまった……精確な評価をするのは困難であるが,貧しい国々の栄養状態は平均して第二次世界大戦前と同じほど悪い……インド,バングラデシュ,アンデス山脈地方の大部分,などに住む貧しい人々の栄養状態は18世紀のころよりも悪い……専門家たちが,人口増加を食い止める均り合いの取れた計画を作り出せないなら,我々は一連の大災害に見舞われるであろう。それがどんなものになるかを,今の段階で精確に予想できる人はいない」。

      一致と食糧

      ◆ 諸国家間の一致の欠如は,十分の食糧を得られない人々が多くいることの一因となっている。では国家主義的な障壁がなくなったとしたらどれほどのものが供給されるだろうか。バイオサイエンス誌の最近号は次のように述べている。「この数字は推定にすぎないが,組織化され,集中化された,すべての国を含む活動計画は,従来の農法を改善することにより,相応な時期に世界の年間食糧生産量を少なくとも二倍に増やすことができると考えている人が多い」。

      潜在核兵力

      ◆ 現在19か国に合計149基の発電用原子炉がある。これらは核兵器の製造に使えるだろうか。そうした発電所から出る使用済みの燃料が兵器に使われるためには,放射性廃棄物がプルトニウムから分離されねばならない。これは困難で費用のかかる過程である。しかし,このうちの10か国は,核兵器の拡散を制限する条約に調印すること,あるいはそれを批准することをすでに拒否している。さらに,最近では,発電所を建設中であったり,また建設計画を持っていたりする国がほかにも23か国ある。

      インドの犯罪

      ◆ 「インドの犯罪増加率は,その人口爆発をしのぐものがある」と,ボンベイのフリー・プレス・ジャーナル紙に載せられたF・D・コラバベラ大尉の書いた記事は述べている。1960年代の10年間に,人口が27.4%上昇したのに対して犯罪は56.6%も増加した。その同じ期間に青少年犯罪はほとんど135%も激増した。その記事はこう述べている。「インドの主要な都市の街路は,平和を愛する市民にとってニューヨークの街路と同じほど危険になった」。

      ポルカによるミサ

      ◆ ミネソタ州エベレス市の人気のあるポルカ楽団は,週二回,大衆向けのダンス場でその地方のクロアチア人とスロバキア人のために演奏を行なう。しかし土曜日の晩にはカトリックのミサで演奏する。ナショナル・カトリック・リポーター誌によると,“吠える犬のポルカ”や“鉄のマイクのポルカ”といった人気歌曲が「歌詞を変えることによって,入御,奉献,聖体拝領,退出の時の各讃美歌」になる。

      教会の営利事業

      ◆ 法王パウロ六世はこのほど,「現代社会の情勢の変化」に言及し,有料ミサに関する新しい規則を発表した。数々の営利事業の先例にならって同教会は,収入の大きい事業を支えるために,収入にならない事業を次々とやめている。バチカンの説明によると,過去の遺贈や寄付にこたえて毎日ミサをあげる責任は緩和されつつある。なぜなら,その方面からの「歳入」は「貨幣価値の絶えまない低下のために取るに足りないものになった」からである。一方,代価を支払う顧客はいまや,あとまわしにされることなく司祭に定期的にミサをあげてもらうことが期待できるようになったわけだ。

      バチカンの反対

      ◆ ルーマニアのブカレストで開かれた141か国の国連世界人口会議は,「行動計画」を採択したが,そのときバチカン代表だけが承認を拒否した。しかし,AP通信の一記事によると,「幾人かのオブザーバーおよび代表は……バチカンがこの計画を拒否したところでさしたる影響はないと述べた」。また同会議に出席した,人口問題に関するアメリカの一専門家は,「バチカンはますます的はずれな存在となりつつある。[産児制限]を行なうカトリック教徒はしだいにふえている。……バチカン教会は,多数のカトリック教徒を代表するものではない」と述べた。

      それは“病気”?

      ◆ 精神病学者たちは,アルコール中毒と反社会的な性格を,喫煙のように予防可能な常用癖とせずに,遺伝因子がつくり出す精神「病」とする場合が多い。この問題に関する精神病学者のたばこの煙のたちこめる討論会に出席した一医師は,異なる結論に到達したことを,「ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」に書いている。彼はたばこを吸っている精神病学者たちに向かって,ニコチン中毒も精神病であるのかどうか,そしてたばこの煙でへやを満たすことを,喫煙しない人々は反社会的行為と見なさないかどうか質問した。彼は次のように結論している。「この矛盾は,精神病学者が言う精神病なるものが何であるかを,この“病気”の遺伝学上の原因と化学的療法の発見をかくれみのにして精神病学者たちが大衆に押しつけるごまかしやばかげたことよりも,より明らかに示すものだとわたしは主張する」― 1974年9月2日号,1,326ページ。

      長持ちのする女性

      ◆ ロンドン・デーリー・メール紙は,「おばあさんの国となるイギリス」という見出しで,「イギリスでは,10年前にくらべ,100歳に達しつつある人が5倍になった」と述べている。ただし,「その人たちはほとんど全部女性である」。

      スーパーマーケットのごまかし

      ◆ 最近号のニューヨーク誌は,スーパーマーケットのレジ係のある者がどのようにして店の得意客をごまかすかを論じている。それは主に金銭登録機の小計ボタンによって行なわれる。たとえば,一人のお客が食品を3㌦買ったとする。その人は,小計だけを打ってあるレジのレシートを渡される。次の買物客は30㌦ほど食品を買うかもしれない。しかし,前の小計である3㌦はまだ登録機に入っている。二番目の客のレシートには,買い上げられた品目の値段が正確に記載されて行くが,前の数字は表面に現われない。多額の買物をする客で,数ドルの違いに気付く者はまずいない。同記事は土曜日一日で900㌦(約27万円)近くかせぐ泥棒がいることを述べ,次の点を指摘している。「大ニューヨーク市には,小さな講堂がいっぱいになるほどの数の,盗みを事とするスーパーマーケット・レジ係がいる」。

      スピードは人を殺す

      ◆ 高速運転が命にかかわることを示す証拠は増えている。1973年の前半,フィンランドには路上運転の制限速度はなかった。1974年の同期間には,石油不足のために時速80キロに速度が制限された。結果はどうだっただろうか。死亡者数は44%減少した。同様の減少は,ベルギー(23%),フランス(22%),西ドイツ(21%),オーストラリア(18%)などでも記録された。

  • 聖書の第55番めの本 ― テモテへの第二の手紙
    目ざめよ! 1975 | 2月8日
    • 『聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です』

      聖書の第55番めの本 ― テモテへの第二の手紙

      筆者: パウロ

      書き終えられた時期: 西暦65年ごろ

      書かれた場所: ローマ

      含まれている時代: 確定できない

      1 西暦64年ごろローマではどんな迫害の火の手が上がりましたか。どんな事がその表向きの理由とされましたか。

      パウロは再びローマで囚人となっていました。しかし,この二度めの投獄の状況は,最初の時よりずっと厳しいものでした。それはおおよそ西暦64年から65年ごろです。西暦64年7月,ローマ全市に及ぶ大火があり,同市の14の区のうち10の区で大々的な被害を出しました。ローマの歴史家タキツスは,ネロ帝についてこう記しています。「その大火は命令の結果であるという不気味な説を,彼は払い去ることができなかった。それで,そうしたうわさを一掃しようとしたネロは,その嫌悪される事がらのゆえに憎まれ,一般民衆からクリスチャンと呼ばれる人々にその罪を負わせ,言いようのない責め苦を彼らに負わせた。……無数の人々が有罪とされた。ローマ市を焼いた罪のある者とされたが,それ以上に,

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