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  • その12 予言されていた幸福の時代開始
    ものみの塔 1955 | 12月15日
    • ヱホバの思に依存しただけではなく,目に見えぬ王,イエス・キリストの指導のもと,新しい制度の取極めも進歩の過程にありました。1927年の初期に,アメリカ国内では,日曜日に家から家の伝道が行われ,書籍と冊子を実費の寄付にて配布していました。1900年時代にも,ものみの塔協会の働き人のなした活潑な活動は,牧師たちの頭痛の種となつていました。1922年以後の今日になつては,ヱホバの審判宣明の業が全世界にあまねく,おしすすめられて来ています。そのため,牧師たちは,彼らの偽りの教えや,あからさまの背教を公やけにも個人的にも暴露する暴風雨や洪水の証言により夜も日もなやまされている感があります。今や,キリスト教国はその量の足らざるものと審判され,ヱホバから見捨てられ,ただ破滅を待つばかりとなつています。しかし愛あるヱホバは,忠節な証者の小さい一群をおこし,人類のざわめき立つ海のような混乱のうちを無事に通り抜けさせ,ヱホバの記された審判を宣言する使命を果させておられます。彼の証者は勇敢に立ち上り,神権的な使徒的な方法にもとづいて地上に真の崇拝を復興しています。

      ヱホバの民は1922年から1928年までも,前と同様に神から与えられた使命を果し,『我らの神の報い』を宣言し,背教したキリスト教国に向い記された審判を発表するのに努めてきました。この間,サタンと彼の目に見えざる仲間の側にも,ある運動が動き始めて,これら『神の誠命を守る』人々にいどみかかり,1928年以後には,出来うれば,この崇拝者を壊滅させようと狙つておりました。次につづいたものは全面的戦いでしたが,それによつて,ヱホバの戦う証者は崇拝の自由の揺がぬ戦士として世の注目を浴びてきました。1919年から1922年の1290日に亘る証者の育成時代につづいて起きたことを,黙示録は次のように予言しております。『そして蛇(サタン)は,女(地にあつて,油そそがれ,組織された証者によつて代表されている)の後ろに,口から河のように水(ファシスト,ナチスとか,アメリカの『クリスチャン戦線』と呼ばれるカトリック行動派の群)を吐き出して,その川で女を殺そうと図つた。しかし地(民主主義国家のうちで善意をもつ統治者)は女を助けに来て(崇拝の点で証者に保護を与え,法的の勝利を与えた)その口を開き,龍が口から吐き出した河(ファシスト,ナチス,及び『クリスチャン戦線』)を呑み干した。(彼らは民主主義国家の手により第二次世界大戦の末期に完全に敗北を喫した)』― 黙示 12:15,16。新世。

      サタンは,期を逸することなく,大宣伝を起して,民主主義の世界,キリスト教国をおびやかす力を急速に貯えていた新勢力を産み出していました。1919年にベニトー・ムソリーニはファシスト党を創設し,それは急速に力を得て,1922年,勢に乗じた彼は,ローマへ入城し,全イタリーへのファシスト的統治権を確立しました。1929年に,ローマ・カトリック教会とムソリーニの軍隊とのあいだに,ラテラン条約がむすばれ,バチカンと新しい全体主義政府との協力態勢がととのいました。一方1919年には,アドルフ・ヒトラーは国家社会党をドイツに創設し,1923年ムニッヒにおいて政治的権力を得ようと努力しましたが不成功に終りました。しかしながら,ドイツのカトリックの密謀と策謀とにより,1933年1月30日ヒトラーはドイツの首相となつたのです。同年,はやくもヒトラー政府とバチカンとのあいだの妥協運動が枢機官パセリー(6年後に法王ピオ12世となつた)によつてすすめられ,それも直ちに署名されています。

      1920年の初期のころ,色々の半宗教的な群をも抱含していたカトリック行動派の運動が盛んになされ,数多くの国々にその旗を押し進め,社会的及び政治的方面においてローマ・カトリックの思想を影響させようと努めていました。1921年以後にも,この運動の幾つかのものはアメリカ合衆国内で活潑になりました。その一つは『クリスチャン戦線』として知られている,ファシストのような運動で,1930年代には,デトロイト(ミシガン)の神父,コウリンによつて指導され,1500万名もの信者を擁していました。これら全世界にその触手をのばしていたバチカンは,法律を利用し,暴民を用い,投獄したりして,ヱホバの証者に害を及ぼしていました。ヱホバの証者は,古代のダニエルのようにびくともせず,生ける神を崇拝する自由を守り,妥協を拒絶し,神の録るされた誡命に服従して行つたのです。―ダニエル 6:16-18。

      1928年頃には,ヱホバの民の会衆の奉仕制度も充分発達してきていました。ヱホバの御国を家から家に伝道するには,日曜日が最適の日であると彼らは悟つてきました。過ぐる幾年ものあいだ,日曜自発奉仕者は,日曜日の朝,家の軒下とか,教会の入口のそばで,パンフレット『聖書研究者』の無料配布に規則正しくたずさわつてきました。しかし人々の戸口に立ち,口頭でもつてする日曜日の伝道はまだ実行されておりませんでした。ヱホバの証者の日曜日の業が拡大されたとき,早速,法律上の圧迫が加えられ,1928年,日曜日に伝道していたヱホバの証者の最初の逮捕が行われました。場所は,ニュージャーシイ州南アムボイです。これが10年間も継続した『ニュージャーシイの戦』の戦端が開かれた時です。それはやがて,コネクチカッチ州,ペンシイルベィニヤ州及びその他に拡大していきました。それらの地には,カトリックの行動派の群が出来る限りの法的手段に訴えて,ものみの塔協会の伸長しつつあつた証言の業を喰い止めようと策謀をめぐらしていたのです。『上なる権威』という問題についての機にかなつた新しい真理の光は,1929年の6月1号及び6月15日号に記載され,ヱホバ神とイエス・キリストこそ我らのしたがうべき真の『上なる権威』であることが明瞭に示されました。(ロマ 13:1)この新しい理解は,崇拝の自由に関連して法廷から受けていた猛攻に対し,ヱホバの証者が勇敢に立ち向う力を増し加えました。

      1930年代に行われた崇拝の戦いで,協会のラジオ放送施設を大規模に使用したことは,特筆するに価します。近代的なラジオ通信は1920年に登場しています。ヱホバの証者は,ヱホバのしるされてある全地に対する審判を口頭で伝えるのにラジオは素晴らしい方法であることを知つていました。協会が公開の壇からの話を中継放送したとき,それは世の人々の耳目を驚かしたものです。ペンシルベニィヤのフィラデルヒィヤの新聞『レコード』に1922年4月17日付でもつて掲載された記事を見ましよう。

      新しい千年統治時代が来るとラヂオは報じている。ルサフォード判事の講演は市のオペラ劇場から放送され,中継される。その音信は,何哩ものベル・テレフォン・ワイヤーにより,ファレット局まで伝達される。―『ものみの塔』1922年。

      その後まもなく,即ち1922年の終ろうとする頃,協会はニューヨーク市のステーテン島に土地をもとめ,その敷地に,最初のラジオ放送局の建設を開始したのです。完成をまつて,政府からのWBBR放送局としての許可もおりました。1924年の1月24日,日曜日の夕,この500ワットの出力をもつた放送局から初めて,ルサフォード判事の声が流れて行きました。最初の放送の題は『ラジオと神の予言』という題です。それから30年以上を経過した今日に至るまで,この営利を図らぬ教育の放送局からは,絶えず御国の音信が放送されつづけ,沢山の聴衆者は感謝をしています。現在の放送室はニューヨーク・ブルックリン・コロンビヤハイト,124番地のベテルの建物内にあります。今では近代的の鋼鉄製方向性アンテナと5000ワットの出力ある中継所が,ステーテン島のものみの塔協会所有の以前と同じ場所にあります。(つづく)

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    ものみの塔 1955 | 12月15日
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      ☆ ヨハネ黙示録 16章13節(新世)に言われている汚れた霊感の表現とは何ですか? それらの表現の出てくる龍,獣,そして偽予言者とは誰ですか? ―アメリカの一読者より

      ヨハネ黙示録 16章13節(新世)の言葉は,こうです。『また見ると,龍の口から,獣の口から,偽予言者の口から,蛙のように見える三つの汚れた霊感の表現が出て来た。』黙示録 16章以前の章は,龍や獣や偽予言者の正体を示しています。黙示録 12章3,9節(新世)によると,龍は赤色で,七つの頭と十の角を持ち,そして『原の蛇,悪魔と呼ばれ,またはサタンと言われ,全地を惑わす』ものです。黙示録 13章1,2節(新世)によると,獣は『海の中から上り,十の角と七つの頭を持つ。』この獣は,神より離反した人類の海より上つてくるサタンの見える制度です。獣の外見は,龍に似ています。そして獣は龍の悪を反映し,龍から力を得ます。『龍は彼に力と座位と大きな権威を与えた。』獣の頭はそれぞれ,7大世界勢力を各々表わすものです。しかし,その頭の一つは,『小羊のような二つの角を持つて,龍のように語り始める』獣として,もつと詳しく示されています。この獣は,『地上に住む人々をして,獣の像をつくらせます。』この二つの角を持つ獣は,第7番目の世界勢力,すなわち英米世界勢力で,地上の諸国民をして『獣の像』である国際連盟,そして後の国際連合をつくらせました。しかも,これらの国際政治制度は世界平和を確立するのに大きな役割を果すと大々に吹聴しました。しかし,そのような吹聴は,今まで決して達成されなかつたことから,外見は小羊に見えるものでありながら,実際には龍の代弁者であつたこの二つの角の獣は,偽予言者です。それで,ヨハネ黙示録 16章13節19章20節,そして20章10節では,それは偽予言者と言われています。

      龍であるサタンと,その見える手先である獣と偽予言者の口から出てくる汚れた霊感の表現は,『実際に悪鬼共によつて霊感された表現であつて,徴を行うのである。そして,それらは全地の王たちのところに行き,全能の神の大いなる日の戦争のために,かれらを集める。そして,ヘブル語でハルマゲドンという所に集めた。』(黙示 16:14,16,新世)ヱホバの民イスラエルが蛙を汚れたものと見なしたように,この表現が蛙のようであるということは,ヱホバの目から見るときに,その表現が汚れているということです。それは,サタンの見える制度である獣と偽予言者を通して言われるサタンの汚れた言葉です。蛙は体が小さくても,ガーガーという騒音を出します。それらの表現も同じく,いろいろなことを言い立てて,諸国民を神に反対させます。

      この点について,『新しい天と新しい地』という本は,次のように説明しています。『龍サタンおよび,目に見える制度である獣と偽りの予言者を通して来る霊感の表現は,神の目から見ると,ひき蛙のように汚れたものです。それらは,大きな口を開き,平和と安全という誇大な言葉をわめき立てます。また,国際連盟,国際連合,地域的な条約制度,そして主義の集団のごとき徴をつくります。

      龍と獣と偽予言者,そしてそれらの口から出る汚れた表現の正体をもつとくわしく知りたいと思われるなら,『新しい天と新しい地』286-290頁を参照してください。この本の日本語版が入手できるときには,ものみの塔でその発表をいたします。

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