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  • 異教ローマからキリスト教国へ
    目ざめよ! 1972 | 8月22日
    • それと同時に彼は,西方の司教すべてが彼を崇拝の問題における長と認めるよう強く要求した。

      レオ1世はこの方向にさらに歩を進めた。彼は最初の真の教皇であったと言えるかもしれない。というのは,教皇ウァレンティニアヌス3世が,西方領域の全司教に対する支配権を彼に授与したからである。

      西暦476年には,ゲルマン人出身の将軍オドアケル王が,ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルスを廃したので,皇帝の座は空席となった。こうして古代ローマ帝国は,500年後に西方領域にかんするかぎり終末を迎えた。

      ローマは最強の古代世界帝国であった。その版図も最大であった。聖書の中ではローマは,「畏しく猛く大に強くして大なる鉄の歯あ(る)」獣として描かれている。(ダニエル 7:4-14; 2:36-44)ではそのローマがなぜ弱くなり,崩壊したのだろうか。ある歴史家は,ローマの衰微を,「歴史の最大の問題」としている。

      しかし,聖書の原則をよく知っている人々には,ローマの衰亡は別に不思議ではない。イエスは,「分れ争ふ……家はたたず」と言われた。(マタイ 12:25)確かに,分裂と内紛は同帝国の衰微と滅亡を早めた。聖書はまた,「人の播くところは,その刈るところとならん」と述べている。―ガラテヤ 6:7。

      N・F・カンターの「中世史」を引用してみよう。「ローマ世界の生活には,古典学者たちが普通無視しようとする,きわめて醜悪な面がいくつかあった。膨大な奴隷人口,途方もなく広い貧民街,極度の貧困,同性愛の流行などがそれである」。放縦,貪欲,官能的なきょう宴,大がかりな残虐行為,忌まわしい宗教儀式,だれの目にも明らかな政治の腐敗などもこれにつけ加えられねばならない。とするとローマが滅亡したのはそれほど不思議なことだろうか。

  • ラクダはどのようにして暑さを克服するか
    目ざめよ! 1972 | 8月22日
    • ラクダはどのようにして暑さを克服するか

      ◆ 生理学教授,ナット・シュミット・ニールセンはサハラ砂漠でラクダに関する研究を行なったが,その調査結果は,創造者の驚くべき設計によって造られたラクダが,自然環境の極度の暑さにどのように耐えられるかを次のように明らかにしている。

      「砂漠の炎熱のもとでは,岩などの無生の物体の温度は摂氏65度以上になる場合もあるが,そのような環境のもとでラクダは人間同様,発汗によって体温を耐えうる程度に調節して維持している。しかし,人間の体温は日中気温がしだいに上昇してもほとんど一定しているが,ラクダの体温は約40度に達するまで徐々に上昇する。体温が上昇しても,ラクダはほとんど発汗しないが,体温が40度に達すると,はじめて盛んに発汗する。また,体温が上昇すると,ラクダは熱の吸収を少なくする。もちろんその吸収される熱の量は外界の温度と体温との差によって左右される。

      「さらにラクダは砂漠の涼しい夜の間,体温を通常以下に下げて,からだの熱の荷重を低下させる。夜明けごろには体温は28度にまで下がる場合がある。こうして,体温が40度まで上昇し,発汗を余儀なくされる時までには1日のかなりの時間が過ぎてしまうのである。体温を適当に変化させる能力を備えているゆえに,ラクダは日中の最も暑い時間以外はほとんど発汗しない。一方,同じ環境のもとで人間はおよそ日が出てから没するまで汗をかく。…

      「そのうえ,ラクダは自分の毛を断熱材代わりに用いて熱の荷重を低下させる。ラクダが相当の毛を脱ぎかえる夏の間でさえ,陽光に照りつけられる背中には厚さ10㌢ほどの毛をたくわえている。われわれはラクダの中の一頭の毛を刈ったところ,毛を刈り取られたラクダは,毛を刈り取らなかったラクダより60%も多く発汗した。…

      「ラクダのこぶも熱の荷重を減少させるのに間接的に役だっている。たいていの哺乳動物は脂肪の形で余分の食糧をたくわえており,多くの場合,その皮下脂肪はかなり均等にからだ全体にゆき渡っているが,皮下脂肪を一か所にたくわえているラクダは,皮膚と体組織との間に断熱材がないので,そこでは発汗作用で体温を下げる方法が取られている。断熱材がないため,体外への熱の放出は容易に行われる。断熱材の役目をする毛が熱の体内への流入をおそくするのと同様である」。

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