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メシアに関する他の秘義が啓示される人間の益のために今や勝ち誇る,神の「とこしえの目的」
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になった高遠な目的には,異邦人の信者を全人類を祝福するアブラハムの霊的な「胤」の一部にするための,こうした愛ある思いやりがすべて含まれていたのです! 愛ある神がご自分の意志のこの際だって寛大な面を,それがご自身の「とこしえの目的」の一部であるゆえに堅持してこられたのは,何と賞賛すべきことなのでしょう。このことに関連して神から与えられた自分の役目に対する感謝の意を表わしたパウロは,こう言いました。
29 「すべての聖なる者たちの中でも最も小さな者よりさらに小さな者であるわたしにこの過分のご親切が与えられ,こうしてわたしは,キリストの測りがたい富に関する良いたよりを諸国民に宣明し,定めのない過去から,すべてのものを創造された神のうちに隠されてきた神聖な奥義がいかに管理されるかを人びとに示すことになりました。これ[この処置]は,天の場所にあるもろもろの政府と権威に対して,きわめて多様な神の知恵が,今や会衆を通して知らされるためであり,それは,キリスト,すなわちわたしたちの主イエスに関連して神がお立てになったとこしえの目的[ギリシャ語,プロセシス]にかなうところでした」― エフェソス 3:8-11。
30 (イ)神はご自分の「とこしえの目的」にしたがって,ご自身の『きわめて多様な知恵』をどのように明らかにされ始めましたか。(ロ)現代に生を享けたわたしたちは,たいへん恵まれています。なぜですか。
30 このようなわけで,神はこうしてご自分の「神聖な奥義」の管理を続行されたので,『キリストに関連して神がお立てになったとこしえの目的』にしたがって,今や現時点までには,天の場所における政府や権威に対し,「きわめて多様な神の知恵」が,その例証としてのクリスチャン会衆を生み出すことによって明らかにされていることでしょう。神の「とこしえの目的」にしたがって神の「神聖な奥義」を理解できるこの現代に生を享けたわたしたちは,たいへん恵まれているのではないでしょうか。パウロは述べています。
「ほかの世代において,この奥義は,今その聖なる使徒や預言者たちに霊によって啓示されているようには,人の子らに知らされていませんでした。すなわち,諸国民が良いたよりによってキリスト・イエスと結ばれて,共同の相続人,同じ体の成員,わたしたちとともに約束にあずかる者となる,ということです」― エフェソス 3:5,6。
31,32 (イ)キリスト教時代以前のだれが,これらの事柄を理解することに関心をいだいていましたか。(ロ)ゆえに,キリストの「体」はだれによって構成されますか。
31 キリスト教時代以前の古代の預言者たち,いや,み使いたちさえ,この「神聖な奥義」がエホバ神によっていったいどのように管理されるかに関心をいだいていました。
「ほかならぬこの救いに関して,勤勉な探究と注意深い調査が,あなたがたに向けられた過分のご親切について預言した預言者たちによってなされました。彼らは,自分のうちにある霊が,キリストに臨む[定められていた,待ち受けていた]苦しみとそれに続く栄光についてあらかじめ証しをしている時,それがキリストに関して特にどの時期あるいはどんな時節を示しているかを絶えず調べました。彼らは,天から送られた聖霊をもってあなたがたに良いたよりを宣明した人びとを通し今あなたがたに発表されている事がらに奉仕しましたが,それが,自分自身のためではなく,あなたがたのためであることを啓示されました。み使いたちは,実にこうした事柄を熟視したいと思っているのです」― ペテロ第一 1:10-12,新; アメリカ訳。
32 ゆえに,キリストの「体」の全成員はユダヤ人はもとより異邦人からも取られる人たちによって構成されることが,神のご予定の時に啓示されました。最初にエデンの園で立てられた神の「とこしえの目的」には,メシアを頭として戴くこの会衆のことが考慮に入れられていたのです。その会衆のなかでユダヤ人と異邦人は一体となりました。
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「とこしえの目的」のための勝利人間の益のために今や勝ち誇る,神の「とこしえの目的」
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14章
「とこしえの目的」のための勝利
1 神の「とこしえの目的」に反対する霊者となったのはだれですか。それはいつからですか。
神の「とこしえの目的」については,天にも地上にもそれに反対する者がいます。それらの者はその「とこしえの目的」の究極的勝利をはばもうとして戦ってきましたし,なおも戦い続けています。神はエデンの園で大いなるへびや罪深いアダムとエバの聞こえるところでご自分の「とこしえの目的」を発表したとき,そのへびに向かって言われました。「わたしはおまえと女との間に,またおまえの胤と女の胤との間に敵意をおく。彼はおまえの頭を砕き,おまえは彼のかかとを砕く」。
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