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    ものみの塔 1975 | 3月1日
    • 聖書の中で言及されている象徴的な「野鳥を捕る者」あるいは「鳥を捕える者たち」すべての中で,悪魔サタンは顕著な存在です。

      18 エレミヤとホセアはだれを捕鳥者になぞらえていますか。彼らはどんな方法を用いますか。

      18 象徴的な捕鳥者の用いる方法を説明して,エレミヤ記 5章26節は次のように述べています。『我が民のうちに悪しき者あり 網を張る者のごとくに身をかがめてうかがいわなを置きて人をとらう』。また背教したエフライムの国(十支族のイスラエル王国)において,偽預言者たちがどのように鳥を捕える者のように行動したかにつき,ホセア書 9章8節は,『預言者のすべての途は鳥を捕うる者の網のごと(し)』と述べています。大いなる「野鳥を捕る者」もしくは「鳥を捕える者」である悪魔サタンは,人々,すなわち「まさに全能者の影のもと」に宿っている人々を捕えようとしているのです。

      19 大捕鳥者の象徴的な「わな」とは何ですか。

      19 サタンの象徴的な「わな」,つまりエホバ神が,「至高者のもとなる秘められた所」に住み続ける人々を救い出して安全にしてくださるそのわなとは何ですか。エホバ神を自分の「避難所」また「とりで」として頼る人々を捕えようとして悪魔サタンが仕掛けた象徴的な「わな」とは,神の組織に敵対している地上の組織,すなわちサタンに属する見える組織です。神の大敵対者は,エホバの崇拝者たちをその中に捕え,犠牲者としてとどめ,彼らを霊的に損い,最後には破滅に追いやろうとしているのです。

      20 (イ)神が組織を持たれることは,特にいつから指摘されるようになりましたか。また,もし人が神の組織に属していなければ,何に属していると指摘されましたか。(ロ)率直な声明によると,イエスとその弟子たちはどちらの組織に属していましたか。

      20 特に1922年以来,次のことが,霊感によって書かれた聖書から指摘されるようになりました。つまりエホバ神は地上に,組織された「残りの者」を含む一つの組織を持たれるということと,また敵の組織,つまり目に見えない悪霊で成る部分と,目に見える地上の部分とを持つサタンの組織,があるということです。もし人が,エホバのものである見える組織に属していないなら,その人は敵の組織に属する者である,ということが指摘されました。詩篇 91篇が最初に適用するイエス・キリストは,エホバ神の組織に属していました。イエスの忠実な弟子たちも同じ神の組織に属していました。11人の忠実な使徒たちの先に立って祈られたとき,イエスが神に向かって,「わたしが世のものでないのと同じように,彼らも世のものではありません」と言われたのは,そのためです。(ヨハネ 17:14,16)だからこそ,世は彼らを憎むのだ,とイエスは言われました。―ヨハネ 15:18-20。

      21,22 (イ)わなにおびき寄せる誘惑物として普通何が使われますか。大捕鳥者はどんな誘惑物を使いますか。(ロ)神はヨハネに霊感を与えて,偽りのえさを警戒させるどんな事柄を書き送らせましたか。

      21 人にせよ動物にせよ,たいていわながあることを知らずに歩いていてそれにはまります。わなをかける者は,警戒心を持たない動物を,わなのとどく範囲内におびき寄せるためにそしてえさに食いつくとわなが落ちるように,えさをまくのが普通です。「鳥を捕える者」である悪魔サタンは大いなる,えさでおびき寄せる者です。彼は人々を自分のこの世的な見える組織の中におびきよせて,わなにかかった場合のように,その組織の中で被害者にならせようとして,どんなえさを使いますか。そのえさは,この世にある,人の利己心を引き付けるもの,つまり富,名声,地位,権力などを利己的に得る有望な機会です。エホバ神は,そのような偽りのえさについて警告し,クリスチャン使徒ヨハネに霊感を与えて,「まさに全能者の影のもと」に宿る人々に次のように書き送らせました。

      22 「世も世にあるものをも愛してはなりません。世を愛する者がいれば,父の愛はその者のうちにありません。すべて世にあるもの ― 肉の欲望と目の欲望,そして自分の資力を見せびらかすこと ― は父から出るのではなく,世から出るからです。さらに,世は過ぎ去りつつあり,その欲望も同じです。しかし,神のご意志を行なう者は永久にとどまります」― ヨハネ第一 2:15-17。

      23 (イ)わたしたちはなぜ,パウロに関連して述べられているデマスのようになりたくありませんか。(ロ)啓示 18章4節に従ったわたしたちは,どんな「わな」から連れ出され,何に入れられましたか。

      23 ヨハネがこのことばを書いてから1,900年後の現在,そのわなのような悪魔サタンの組織は,ごく間近いうちに永久に過ぎ去ろうとしています。サタンに属する見える組織から出て「至高者のもとなる秘められた所」に入ったわたしたちが,滅びに定められている組織に再びおびき寄せられることを望む理由があるでしょうか。わたしたちは,かつてクリスチャンであったデマスのようになりたくありません。使徒パウロは,死ぬ前に書いた最後の手紙の中で,彼に関し次のように述べました。「デマスは今の事物の体制を愛してわたしを見捨て,テサロニケに行ってしまったからです」。(テモテ第二 4:10)キリスト教世界を含む,宗教の大いなるバビロンは,サタンに属する見える組織のわなに捕えられ,しっかりとつかまえられています。そしてまもなくそれと共に滅びるでしょう。わたしたちは,啓示 18章4節にある神の命令に従って,大いなるバビロンから,そして彼女の捕われているサタンのわなから,出て来ました。彼女のところに戻らないことにより,わたしたちは,「鳥を捕える者のわな」から救出された益を享受しつづけることができるのです。「まさに全能者の影」のもとで,わたしたちは霊的安全を得ます。

      「難儀を引き起こす疫病」

      24,25 (イ)詩篇作者は同じ節の中で,鳥を捕える者のわなと何とを結びつけていますか。(ロ)これは何を象徴しますか。それはなぜ適切と言えますか。

      24 詩篇作者は同じ節の中で,「鳥を捕える者のわな」と共に,霊的安全を脅かす別の大きな脅威,すなわち伝染性の極めて強い,致命的な流行病を挙げています。彼はこう言います。「神自ら,鳥を捕える者のわなから,また難儀を引き起こす疫病から,あなたを救い出してくださるからである」― 詩 91:3,新。

      25 鳥を捕える者の「わな」と同じく,難儀を引き起こすこの「疫病」も象徴的なものです。詩篇作者は,霊感のもとに,その二つを結びつけていますから,今日の象徴的な疫病は,鳥を捕える者のわな,すなわちサタンに属する見える地上の組織に協力する何物かです。事実,このひゆ的な「疫病」は,その利己的でこの世的な組織の中で発生し,培養されます。世界じゅうであらしのごとく荒れ狂うこの伝染性の強い「疫病」は国家主義です。

      26 国家主義はいつから人々をとりこにしましたか。歴史家のトインビーは,国家主義について最近なんと言いましたか。

      26 西暦1914年から1918年まで続いた第一次世界大戦以来,世界の人々が国家主義の精神にとりつかれている事実に,一般の歴史家たちは注目しています。それもごく当然のことと言えます。なぜなら,連合国は「民族自決のため」にその戦争をしたからです。イギリスの歴史家アーノルド・トインビーは,1972年11月21日というつい最近に,次のように語りました。

      「第二次世界大戦終結以来,国家主義は地方主権独立国家の数を倍にし,その平均的大きさを半分にした。……人類の戦略上および衛生上の諸問題は世界的であり,緊迫した問題である。それらは地方国家の政府によって解決できるものではない。その解決には,圧到的権力を与えられた世界的権威の確立が要求される。人類の生存は政治的一致にかかっているが,それにもかかわらず,人類は現在ますます分裂して行く傾向にある。われわれは気でも狂ったのだろうか」。

      27 国家主義はどのように「難儀を引き起こす疫病」のようですか。

      27 この国家主義の波を高めているのは,イエス・キリストが「この世の支配者」と呼んだ悪魔サタンです。彼はそれによって,「あなたはわたしの避難所,わたしのとりで,わたしの信頼する,わたしの神です」とエホバに向かって言う人々を滅ぼすことを望んでいます。(詩 91:2,新)国家主義というこの政治的「疫病」は多くの,そして大きな「難儀」を引き起こしてきました。1920年に国際連盟が設立されたにもかかわらず,イタリアのムッソリーニ,ロシアのスターリン,ドイツのヒトラー,日本の帝国主義的精神を持つ政党といった極めて国家主義的な独裁者が出ました。国家主義は第二次世界大戦の推進力となりました。国家主義は,熱狂的な愛国主義,国家の象徴や表象に対する宗教儀式と言えるほどの熱烈な行為,重税を伴う軍備,国際的競争,エホバの宇宙主権とメシアの王国に従うことよりも国家主権に固執する精神などをあおりたてました。

      28 この「疫病」は特にだれに大きな苦しみを負わせましたか。しかし彼らはどんな問題に関して妥協しませんでしたか。

      28 こうした事柄すべてが一般人類に難儀をもたらしたことは言うまでもありませんが,エホバのクリスチャン証人に対しては,特別の苦しみを負わせる結果となりました。しかし全能者は,彼らが国家主義という「疫病」に感染して,クリスチャンの霊性に致命的影響を与えるその影響力の犠牲とならないようにしてくださいました。彼らは,666という数字を帯びる政治上の「野獣」や,その政治上の「像」,すなわち国際連盟の後継者である国際連合の崇拝におびき寄せられることも,また強制されてそれらを崇拝することもしませんでした。(啓示 13章; 15:2-4; 20:4)彼らはエホバに専心の献身を保ち,エホバの宇宙主権を支持する点で妥協しませんでした。

      29 第二次世界大戦が行なわれていたにもかかわらず,これらの人々は1939年にどんなことに賛成しましたか。彼らの霊性にはどんな影響がありましたか。

      29 1939年,第二次世界大戦が激しくなっていたにもかかわらず,彼らはこの世の政治および軍事的紛争に対し,全世界で一致して,クリスチャンの絶対中立の立場を取ることに賛成しました。(「ものみの塔」誌,1939年11月1日号〔英文〕の「中立」という記事をご覧ください)彼らは忠実であったがために苦しみ,一部の人々は死にましたが,エホバ神は彼らを,「至高者のもとなる秘められた所」で,また「まさに全能者の影のもと」で霊的に安全に守られました。

      (次号につづく)

  • 増員された,エホバの証人の統治体
    ものみの塔 1975 | 3月1日
    • 増員された,エホバの証人の統治体

      1974年11月28日,ブルックリンのベテル家族は,下記の兄弟たちがエホバの証人の統治体の成員とされたことを知り,大いに喜びました。今やそれらの兄弟たちは,既に統治体の成員として奉仕している人たちと共に奉仕することになりました。新しい成員は次のとおりです。日本の支部の監督W・ロイド・バリー; ものみの塔農場の事務所で働いているジョン・C・ブース; 国際聖書研究者協会の会計秘書である,英国ロンドンのエーワルト・C・チティー; ブルックリンの印刷工場の植字部門で働いているニューヨーク,ブルックリンのチャールズ・J・フェケル; 巡回監督として奉仕しているアメリカのセオドル・ジャラズ; ブルックリン・ベテルの事務所で働いているカール・F・クレイン; 王国宣教学校の教官として奉仕してきたアルバート・D・シュローダー; ブルックリン・ベテルの印刷工場で働いているダニエル・シドリク。これらの兄弟たちは全員,やがてブルックリンのベテル・ホームで生活し,水曜日,午前8時に開かれるエホバの証人の統治体の定期会合に出席します。それとともに,名字のアルファベット順にしたがって毎週交替でベテルの食卓の座長席に着きます。

      統治体は今や,すべて油そそがれた十八人の成員で構成されることになりました。他の十人の成員は次のとおりです。フレデリック・W・フランズ,レイモンド・V・フランズ,ジョージ・D・ギャンガス,レオ・K・グリーンリース,ジョン・O・グロー,ミルトン・G・ヘンシェル,ウィリアム・K・ジャクソン,ネイサン・H・ノア,グラント・スーター,リーマン・A・スィングル。

      統治体の成員としての資格で,世界中のエホバの証人に仕えるのは確かにこれらの兄弟たちの喜びです。また,今日エホバを愛する人たちがいる霊的なパラダイスを享受しているエホバの証人のすべてにとって,霊的な事柄に関してそれらの兄弟たちが行なう討議は,引き続き非常に有益なものとなるでしょう。

  • 読者からの質問
    ものみの塔 1975 | 3月1日
    • 読者からの質問

      ● 「新世界訳」は,その翻訳者たちの氏名や学者としての身分を序文の中で明らかにしていないのはなぜですか。

      多年の間,アメリカ,ペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会は多くの異なった聖書の翻訳を印刷してきましたが,印刷するに際して当協会は翻訳者の希望を無視したりはしませんでした。例えば,1972年に当協会は「現代英語聖書」をその翻訳者の望む体裁と判型で出版しました。―表題紙を参照のこと。

      1949年9月3日,新世界訳聖書翻訳委員会は,クリスチャン・ギリシャ語聖書の完成した翻訳を当協会に提出しました。その原稿は,同委員会がその後続行したヘブライ語聖書の翻訳とともに当協会の合法的な所有物件となりました。このことに関して,「神の目的とエホバの証人」と題する本の258ページでは次のように述べています。「同翻訳委員会が要請した唯一の事柄は,その死亡後も各人の名を匿名のままにしてもらいたいということであった」。当協会はこの合意事項を守り,翻訳者たちの希望を尊重してきました。

      しかし,どうしてこうした約定が設けられたのでしょうか。それらの翻訳者は目立つことを求めませんでした。自分たちに注意を引こうとは思わなかったのです。『すべての事を神の栄光のためにする』精神を持っていた彼らは,読者が翻訳者のこの世的な「資格」にではなく,神のみことばに信仰の基礎を置くことを願いました。(コリント第一 10:31)他の翻訳委員会も同様の見解を取ってきました。参照欄の付いた新アメリカ標準聖書(1971年)の表紙には次のように記されています。「われわれは参考のため,あるいは推奨するためであれいかなる学者の氏名をも用いてはいない。神のことばはその真価によって効力を保持すべきものである,とわれわれは信ずるからである」。

      「新世界訳」の真価は容易に検討できます。その大型版にはおびただしい数の脚注が付されています。その多くは,特定の訳し方を決定するに際してどの聖書写本が関係していたかを示しています。また,それらの脚注は包括的な序文とともに,翻訳委員会の用いた資料やその翻訳に関して,他のたいていの翻訳に見いだせる以上の情報を注意深い研究者たちに供するものとなっています。

      さらに,1969年,当協会はやはり新世界訳聖書翻訳委員会の翻訳である「ギリシャ語聖書 王国行間逐語訳」を発行しました。この希英対照翻訳を読めば,聖書のその部分に関して同翻訳委員会がどれほどの努力を払ったかだれでも詳しく調べることができるでしょう。

      なかには,聖書中のそれぞれの書自体でさえ筆者の名が付されていると論じる人がいるかもしれません。多くの場合,それは真実です。しかし,聖書には筆者が自分の名前を記していない書が幾つもあります。同様に,筆者が自分の個人的な資格や教育的背景についてほとんど述べていない点にも注目できます。神のみことばを翻訳するに際して,新世界訳聖書翻訳委員会は,委員個人個人の卒業した大学その他,受けた教育に関する委細は重要なことではないと考えました。とはいえ,その翻訳自体,それらの委員の資格を証明しています。同委員会の翻訳を詳しく調べれば,読者の注意は翻訳者にではなく,聖書の著者,エホバ神に向けられるはずです。

      また,その翻訳の脚注の中で同委員会側が,ある箇所を別の仕方で訳せることをも認めている点から同委員会の謙虚さにも注目できます。この点を認識して,当協会は常に他の種々の聖書翻訳を用いることを認め,またそうすることを勧めてきました。a それで,エホバの証人は新世界訳翻訳委員会の翻訳に深く感謝する一方,特定の土地の言語で入手できる聖書があれば,どんなものでも用います。それが現代語による明解な新世界訳,あるいは他の翻訳かどうかにかかわらず,当協会は,神のみことばをともしびとして用いて生活の道を照らすよう,すべての人に勧めます。―詩 119:105。

      ● 近年激しい嵐や洪水が人命や資産に大きな被害を与えてきましたが,そのあるものはサタンの働きによると言えるでしょうか。―アメリカの一読者より。

      聖書は,サタンの引き起こした破壊的な嵐の例を確かに一つ記録しています。それは,忠実なヨブの子供たちの命が奪われた場合です。(ヨブ 1:12,18,19)しかし,これを根拠にして,サタンが破壊的な嵐すべてに直接関係している,と結論する

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