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  • 『すべての国の民へ証言』
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1968
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  • ポーランド
  • ルーマニア
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1968
塔68 6/1 348–351ページ

『すべての国の民へ証言』

エホバの証人の1968年度年鑑より

困難な状況下で働く

ハンガリー

昨奉仕年度中,ハンガリーにおけるわざは良く進歩しました。多くの人が水によるバプテスマによって献身を表わしました。当局者はエホバの証人に対してかなりの寛大な態度を示しました。そして,エホバの証人が法律をよく守る正直な市民であるという事実をますます悟っているようです。

エホバの証人は正直という資質のゆえに人々に好感を与えています。ハンガリーのある村の警察に新しい署長が赴任しました。署長は着任した当時,エホバの証人のことはあまり知りませんでした。事実,署長は,エホバの証人に対して敵意さえいだいていたほどです。ある日,エホバの証人の一姉妹がその村へ行く途中,道ばたに落ちていた書類入れを見つけました。中にはかなりの額のお金がはいっていました。姉妹はさっそくその書類入れを署長に手渡しました。署長はその姉妹を見て,「あなたはエホバですね」と尋ねました。そこで姉妹は,エホバとはどなたかを説明し,また自分はそのひとりの証人であることを話しました。その書類入れの中のお金を見た署長はこう述べました。「あなた方は本当に正直な人だ」。帰りぎわに署長は暖かい握手を姉妹とかわしました。そして,この姉妹の正直な行為のためにエホバの証人に対する署長の考えは完全に変えられたのです。そのことは,その後しばらくして,この村のある家庭でその署長も招いてパーティーが開かれたおりに明らかになりました。この署長はそれまでに幾人ものエホバの証人と話し合えたこともつけ加えておきましょう。さて,そのパーティーの最中,居合わせたある人々がエホバの証人のことを悪しざまに話したのです。署長はしばらく黙って聞いていましたが,憤然としてこう言いました。「これらの人々のことをそのように非難すべきではない。彼らは実に正直な人々だ。だれよりも最も善良な人々だ。もしすべてがエホバの証人であったなら,どれほどすばらしかろう! 彼らは何一つ問題を起こさないのだ」。ところが,署長はこう嘲笑されました。「あんたもその仲間になりたいのかね? 気をつけなさるがよい。その仲間になれば,ピストルを持つことはできなくなりますぜ!」 署長は答えました。「エホバの証人には警察は不用だ。彼らは秩序を認め,そして尊重しているのだ」。

宣教に活発に参加するとき,私たちは霊的に成長し,個人的な問題はより良く解決できるものです。ところが,宣教を怠ると,逆の結果が生じます。ひとりの巡回奉仕者は,聖書の真理を受け入れた一家族に関してこのことを特に感じさせられました。そしてその会衆を訪れ,この家族を訪問すると,たいてい色々の個人的な問題で相談を受けました。しかしその奉仕者は,この家族が神のみことばの研究だけでなく野外奉仕も怠っていることを知っていました。特にその妻の態度は問題でした。妻は家族の取り決めにおける自分の立場を正しく認めず,夫にしばしば逆らっていました。それで当然のことですが,妻には喜びがありませんでした。そのうちに,妻が病気になり入院して大手術を受けねばならない事態が生じたのです。しかし入院中,舌を善用して,まわりの人々に証言しました。起きられるようになってからは聖書を手にして病室を次ぎ次ぎに訪れ,御国の希望で病人を慰めました。退院する時には,最初その伝道に反対していた人も含めてすべての人が別れを惜しみました。多数の患者は自分が退院したら,訪ねてほしいと言って,住所を書いて彼女に渡しました。その巡回奉仕者が,次にこの家族を訪問した時,事情が一変したことを知りました。家族内の雰囲気はすっかり変わり,喜びがあふれていました。ささいな事でぐちをこぼす者はいませんでした。宣教に活発に参加したために,家族全員が真の祝福を得たのです。

ポーランド

夏の休暇の時期には,何百人もの奉仕者が御国のたよりを携えて,辺ぴな地区に出かけて行きました。その多くは,休暇開拓奉仕ができるほどのたくさんの時間を費やしました。これらの奉仕者はすべて大いに励まされてそれぞれの区域に戻りましたが,数人の伝道者はその奉仕の霊的な祝福に感激し,開拓者として奉仕を始めるよう目下計画を立てています。

神のみことばは,強力なハンマーのような力を持っており偽りの考え方の最も強固な土台さえ打ち砕くことができます。ある工場の上役で20年来,進化論の熱烈な信奉者だった人が,このことを実際に経験しました。彼は,進化論が証明された科学的な真実だと確信していました。その後,彼の下で働くよう新たに一人の人が雇われました。その人はエホバの証人のひとりだったのです。そして,その証人は昼休みに「良いたより」を同僚に伝道しはじめました。もちろん,そのために人々から嘲笑され,そして責任者からもひどい扱いを受けました。それで,その上役は宗教について彼と論じ合い,その考えを矯正してやろうと決心したのです。そして余暇はもとより時には夜おそくまで宗教学,世界史,考古学などを勉強して,準備しました。また,他の宗教団体の代表者と話し合って,エホバの証人の誤りを証明する資料を得ようと試みましたが,それら代表者の見解が互いに矛盾していることに気づきました。それから彼は自分で聖書を買い求め,ものみの塔協会の聖書研究の手引きと照らし合わせて聖書を研究しはじめました。ところが,全く予期していなかったような事が起きたのです。つまり,創造者なる神が存在し,そして聖書が神の真理のみことばであるという事実をますます確信するようになったのです。その後まもなく彼はエホバの証人になりました。家族の他の人々はまだ無神論者ですが,彼は,人間をとり巻くすばらしい自然界の創造者であられる真の神エホバについて妻や子供に教えるだけの時間がまだ残されているものと願っています。

偶然の証言は時に良い結果をもたらします。エホバの証人の一姉妹は,駅の待合室で次の汽車を待つ間,自分の隣に腰かけていた婦人に証言しました。それは「ものみの塔」誌の予約運動の行なわれていた時期のことでした。その姉妹の3歳になる幼い娘は,母親の模範にならい,母親のカバンから2冊の雑誌を取り出して,近くに腰かけていた別の婦人に手渡しました。その婦人は雑誌を求め,一度尋ねてほしいと娘の母親に頼みました。やがてその家を訪問したところ,好意を示したその婦人の夫は色々と質問しました。二,三回の訪問ののちに研究が始まりました。そして主の記念式が近づいたころ,その夫婦は出席するよう招待されましたが,24キロの道をいとわずに出席したのです。それ以来,集会を欠かしたことはありません。その夫はすでに御国のたよりの伝道者となり,バプテスマのことを考えています。そして,その村の多くの人々に御国についてすでに話しており,人々は彼をエホバの証人のひとりと見なしています。今では,義理の兄弟の一人と聖書研究をしています。駅の待合室での偶然の証言がこのような良い結果をもたらしました。

エホバの証人で10歳になる一姉妹は,クラスの友だちに証言しましたが,だれも話に耳を傾けませんでした。しかし,このことで落胆せずに,今度は朝,授業が始まる前や休み時間には守衛の人に神の国について話しました。ところがその守衛は色々の疑問を持っていたので,少女は雑誌を定期的に手渡し,読んでもらいました。その後まもなく,もう一人の守衛が勘違いして,その姉妹の姉で同校に通っている2歳年上の女生徒に近づき,別の守衛に分けた雑誌を自分にも分けてくれまいかと尋ねました。それは,その女生徒が雑誌を他の守衛に配った少女だと思ったからです。その生徒が何の事かわからないと告げると,守衛は自分の部屋に走って行き,「ものみの塔」誌をその姉に見せたのです。つまり前述の守衛はすでに真理について彼に伝えていたのです。もちろんその守衛も雑誌をわけてもらいました。

葬式のための集まりは,慰めと希望を与える神からの音信を一般の人々に伝えるすばらしい機会となります。最近その家族がエホバの証人になった人の葬式が行なわれました。そして,その家族の人々33人が葬式の話に出席しましたが,参列者は合計,1000人でした。そして,人々はみな真剣にその話を聞き,かつ伝道者の歌う賛美の歌に耳を傾けました。

ルーマニア

ルーマニアにおけるエホバの証人のわざは前進しています。兄弟たちは密接な交わりを持ち,聖書を研究し,終わりまで耐え忍ぶように強められています。福音を伝道する道は限られているため,あらゆる機会をとらえて努力しています。

兄弟たちは宣教に際して細心の注意を払わねばなりません。しかし神のみことばの教えを学びたいと願う誠実な人を見いだした時には,そのような人を助けるためにできる限りの事をします。たとえば,ある姉妹は,関心を持つ一家族と一緒に聖書研究をするため,いつも約80キロの道を汽車で通います。ある日その姉妹が駅で汽車を待っていた時のこと,ひとりの婦人に真理について話しはじめました。まもなく列車の到着時刻となり,御国の音信に深い関心を寄せたその婦人は,姉妹が汽車に乗って去ってゆくことを大変残念に思い,自分も切符を買いその姉妹と一緒に汽車に乗り込みました。こうして2人は聖書の話をさらに続けることができました。関心をいだいたこの婦人はその時以来,姉妹が研究を司会するために旅行する時にはいつも同じ列車に乗るようにして,2人は汽車の中で聖書を研究しています。

最近,大工の頭領をしている人がエホバの証人になりました。それまで彼は,しばしば町の教会堂の修理を行なっていました。もちろん兄弟となってからは,教会との関係を断ち,司祭や他の人々は教会の礼拝で彼の姿を見かけなくなりました。そこで司祭は,なぜ彼が教会に来なくなったのかを知ろうとして,その兄弟を訪問することにしました。そして教会員3人を伴って訪れました。司祭が訪問の目的を述べたところ,その兄弟は,教会に行くのを止めた理由を説明し,御国について徹底的な証言をしましたが,そのために激怒した司祭は,兄弟をひどい目にあわせてやると高飛車に言い散らしました。しかし,一緒に来た3人のうちの2人は違った態度を示したのです。2人は教会の役員でしたが,兄弟が聖書から説明した事柄の正しさを認め,そこに真の希望があることに気づき,神の国についてさらに説明を求めたので,兄弟は説明を加え,そのうえさらに話し合うための取り決めをも設けました。結果はどうでしたか? その2人は御国の音信に真実の関心をいだき,2人とも教会を去りました。ペテロの第一の手紙 3章15節のことばどおりに行動するのは,なんという大切なことでしょう。「あなたがたのうちにある望みについて説明を求める人には,いつでも弁明のできる用意をしていなさい」。

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