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世界展望目ざめよ! 1971 | 1月22日
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それら心臓移植手術を受けた患者のうち,今なお生存しているのは,わずか15人にすぎない。アメリカ,スタンフォード大学のノーマン・E・シャムウェイ博士はこう語った。「初期の心臓移植手術は狂気なまでの熱意をもって迎えられたが,今では一般に消極的な見方が取られているようである」。
縮小する教会
◆ カナダ,モントリーオールの英国教会は,同市の五つの教会の仕事を,できれば一つに縮小する計画を進めている。教会員の急激な減少がその理由とされているが,教会のほとんどすべての宗派が同じ問題をかかえている。
テレビを用いて教育を施す
◆ ブラジルの北東部に住む8万人もの人々は,テレビを通して教育を受けている。学校教育未修了者のため,高校の教科課程をテレビで学べるようにした施設がおよそ1,000か所に設けられている。授業は40分間で,週5日行なわれる。その地方では,高校に進学する生徒のうち,実際に卒業するのは,1,000人につき,わずかひとりにすぎない。
童貞制に反対する司祭たち
◆ 去る10月3日,オランダで開かれた,ローマ・カトリック司祭からなるヨーロッパ司祭大会の席上,強制的な童貞制の廃止を求める決議が圧倒的多数で可決された。もちろん,そうした決議は教会の方針を左右するものではない。1週間に及ぶ同会議には,32か国から200名が出席した。
疑問視される洗浄剤の安全性
◆ 酵素洗浄剤は強力な洗浄力を持っているとされているが,ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医大の3人の医師は,その安全性を疑っている。46匹のちょうせんねずみを用いた実験で,酵素を注射したり,そのかおりを吸わせたりしたところ,8匹が肺に大量の出血を起こして死んだ。生き残った多くのねずみは,体重の減少・鼻からの出血・せき・呼吸困難にみまわれた。実験に使用された酵素は濃縮されたもので,洗浄剤に含まれているものより濃厚であったが,そうした反応を引き起こすという事実は,その安全性を疑うに足る理由であると3人の医師たちは見ている。
盗みを許す司祭
◆ 最近,南アフリカのローマ・カトリックの司祭,デエイビッド・シャナハンは,不当な体制のもとにあって,家族を扶養するに足るお金をもらえるような仕事につけなければ,盗みを働いても,道徳上の罪には問われないであろうと,教区民に話したとのことである。ヨハネスブルクの新聞,1970年8月22日付,デーリー・メール紙は,シャナハン司祭のことばをこう報じた。「教会の見地からすれば,教区民は不当な法律に従う道義的な責任はないこと,また,不当な法律のもとで,処罰を免れるために,うそをついたとしても,道徳的な悪をおかしているわけではない,とわたしは教区民に話したのである」。
環境をそこなう汚染
◆ 人間がもたらしている環境汚染は,海洋をそこなうものとなっている。著名な海底探検家,ジャック・イブ・クリトウ氏は,「海洋は死の危険にさらされており,汚染は海洋全体に及んでいる」と評した。バルチック海も例外ではなく,その沿岸諸国のもたらす海水汚染は,海洋生物を滅ぼしつつある。農耕地からは化学物質が,下水からは洗浄剤や有機的汚物がバルチック海に注ぎ込み,深い海底に蓄積し,魚類を害している。
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ご家族全員のためのもの!目ざめよ! 1971 | 1月22日
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ご家族全員のためのもの!
ご家族全員のための健全な読み物,「目ざめよ!」誌はまさにそのような雑誌です。おとなのための記事もあれば,子どものための記事もあり,また,主婦のための記事もあれば,一家の生計のにない手のための記事もあります。「目ざめよ!」誌には,さまざまな土地の人々や習慣,創造の驚異,興味深い科学記事,その他広く一般の人々に関心のある記事が載せられています。
宗教問題を率直に論じた記事は,ご家族全体にかかわる事柄に関して,読者の警戒を促すものです。「目ざめよ!」誌は,ご家族のどなたにとっても啓発的な楽しい読み物です。さっそく予約購読をお申し込みください。1年間(24冊)の購読料はわずか550円のご寄付です。
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