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湿地は保護に値しますか目ざめよ! 1975 | 10月8日
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系は変わりつつある。このことについてわたしはなんの疑いも抱いていない」。ジョージア大学生態系研究所の理事ユージン・P・オウダム博士はこう述べています,「潟を保護するのはもはやぜいたくなことではなく,科学的に見て必要なことである」。
「国立公園と保護管理誌」の1974年3月号に生物学者のジョン・ヘイは次のことを書いています。「潟というものを“現実的に”考えるならば,それは海の揺りかごとして,住宅建設よりもずっと生産的であることを理解しなければならない。潟がなければ海の魚は産卵と成長の場所を失い,やがて海に出て行くこともなくなる。そうなればそれを捕る漁師の収入の道も絶たれてしまう。大西洋岸の漁船団の漁獲は近年かんばしくないが,それでも沿岸の潟や入江で育つ魚の漁獲高は金額にしておよそ7,500万ドル(約225億円)に上っている。ばく大な額の現金収入を得ている海のスポーツ産業と貝や甲殻類をとる漁業はいずれも養魚場である潟に依存している」。
有意義な法律
一部の人々は,潟を埋め立てて他の用途にあてることにより経済上の利益を得ようとします。しかし潟の価値がますます明らかになるにつれて,これらの地域を保護する法律が作られてきました。それでも湿地帯を埋め立てようとして法律に抵抗する人々はあちこちであとを絶ちません。1974年2月21日付ニューヨーク・タイムズはこの問題について興味深い社説を掲げ,次のように結論しています。
「それで“公共の益”をはかって湿地を保護するための法律が制定されている。そしてこれらの法律は,自分自身の経済的な利益を求める開発業者によって挑戦されることが多い。このように無理やりに開発を進めようとする人がいるのはなぜか。なぜならば,たいていの人々は自然が湿原と潟を造った理由も,それらの持つ,はかりしれない価値をも知らないからである」。
こうして多くの場合,人間は,地球がすばらしく造られている仕組みや,その驚くべき相互依存の働きについて知識を持たずに行動しています。わたしたち人間のこのすばらしい住みかについてできる限りのことを学び,わたしたちの創造者が意図されたとおりにそれを管理することに努めるのは確かに賢明です。
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聖書は良い結果をもたらす目ざめよ! 1975 | 10月8日
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聖書は良い結果をもたらす
● 米国南部のあるエホバの証人は,人種差別のないスクールバスを運転する仕事を始めました。仕事に就いた最初の日に,幾人かの生徒が他の生徒を軽べつ的な名で呼びはじめたので,この証人はバスを止め,聖書を取り出し,使徒たちの活動 17章26節を読みました。『神はひとりの人からすべての国の人を作って地の全面に住まわせました』。聖句を読んだ後に彼女は,『すべての人は一人の人から出ており,すべての人は平等であるから,あなたたちが騒ぎを起こす必要は何もない』と説明しました。
このことは校長の注意を引いたらしく,彼女はその時の状況を尋ねられました。事情が説明されると彼はこう言いました。「大変よいことです。今までにそういうことをしてくれたバスの運転手は一人もいませんでした」。
後日,エホバの証人の巡回大会が開かれることになり,その証人は別の人にバスの運転を代わってもらうことにしました。交替した人は,生徒たちの行儀がとても良いことに驚きました。彼女は,これらの生徒は今まで自分が運んだ生徒の中で最も行儀のよい子供たちですと述べ,あなたは子供たちにどんなことをしたのですか,と尋ねました。
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