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ペルー1980 エホバの証人の年鑑
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『照らす者として輝き続ける』
1978年はペルーのエホバの民にとって非常に忙しい年でした。ペルーで開かれた四つの「喜びに満ちた働き人」地域大会には,合計2万8,063人が集まり,エホバ神への献身の象徴として全部で636人がバプテスマを受けました。現在この古い歴史を持つインカの里に,霊的な光と真理を広める王国の宣明者は1万2,925人います。
兄弟たちは,長年にわたって受けたエホバの数々の霊的な備えにどれほど感謝しているかしれません! 例えば,ギレアデ学校の訓練を受けてペルーに派遣された宣教者の活動から益を受けたばかりか,ペルー人の証人も何人かギレアデ学校で訓練を受けました。また,1962年から開かれている王国宣教学校は,大いに益を与えています。そして,現在開かれている開拓奉仕学校も実にうれしい備えです。愛のある天の父による他の数々の豊かな霊的備えと共に,その有益な学校教育すべてのおかげで,兄弟たちは効果的に光を輝かす者として引き続き奉仕してゆくことができます。
このようなわけで,ペルーのクリスチャンたちは,エホバに信頼を置きつつ将来を待ち望んでいます。そして,そそり立つアンデスの中であれ,入り組んだジャングルの道に沿ってであれ,つまり,ペルーの広大な区域のどこであれ王国の奉仕にまい進する決意をしています。「世を照らす者として輝き」,世界中の信仰の仲間と共に忠実に奉仕することは確かに大きな喜びです。―フィリピ 2:15。
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セネガルとその近隣の国々1980 エホバの証人の年鑑
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セネガルとその近隣の国々
セネガルは様々な対照の見られる国で,アフリカの西部の大きくふくらんだ部分に位置しています。北方にはサハラ砂漠の熱風が絶えず吹き,西方と南方には大西洋の涼しいそよ風が吹いています。北の広々とした砂漠地帯は,南へ伸びるにつれて湿度の高いジャングル地域へと変化していきます。しかし,対照的なのはそれだけではありません。人々とその祖先,習慣や宗教にまで及んでいるのです。
北モーリタニアの漂浪する遊牧民族は,明らかに,命を保つための水を大きなセネガル川に求めて,西暦11世紀ごろ少しずつ南下しました。それに伴い,回教ばかりかそれら遊牧民族のアラビア語や習慣が持ち込まれました。その遊牧民族は,ベルベル人もしくはゼネガ族と呼ばれ,そのゼネガ族というのが“セネガル”という名前の起源になったと考えられています。しかし,やはりアフリカ大陸に移り住んでいた,ハムの子孫も様々な対照の見られるこの国に引きつけられました。南部のアフリカ人の部族が,
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